- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101481210
作品紹介・あらすじ
古くて趣のある家が集まり、魅力的な英国の住宅地。一方、高価なシステム・キッチンなどを装備しながら、築二十年を経るとほとんど無価値になる日本の家と無秩序な町並み。この違いは、なにが原因なのか?「家は持った時からが始まり。理想の家は手をかけ時間をかけてでき上がる」という英国独特の考え方を通し、便利さと機能ばかり追い求める日本人の生き方を根本から問い直す。
感想・レビュー・書評
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戦後の日本人の住宅の貧しさは、勿論そのままくらし自体の貧しさと直結している。本著は単純に言えば、戦前の西から来た「西洋」から、戦後の東から来たアメリカ的ライフスタイルを撃つということになるだろう。イギリスの給料の安さ、住宅政策の変遷、リノベーションの発想、家というものへの手の掛け方はそのどれもに納得がいく。だが、しかし、本著にどこか違和感を感じるとすれば、著者が「日本」にイギリス式住宅を建て、イギリス式ライフスタイルを楽しもうとしているというそのことに尽きる。日本の昔ながらの暮らしぶりには関心がいかないらしい。
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日本住宅への批判が強すぎて、イギリスびいきに描きすぎている傾向はある。それでも、本書で指摘している日本の住宅事情、生活感への問題点は的を射ている点もある。特に、自分の価値観、センスを重視するイギリスのリノベーション事情の箇所は興味深かった。
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イギリスがすべてにおいていいとは言わないけど、日本のほうが明らかにおかしいと思える気分になってくる。そう、家も消耗品とする考えが日本に蔓延していることの恐怖を覚える。
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日本住宅批判が強すぎる。
イギリスと日本は、文化も気候も違うんだから、それぞれでいいのに。
日本との比較は抜いて、イギリス住宅の評価に留めれば良書。 -
買ったのを後悔する、いやむしろ読んだのを後悔するレベル。,有益な情報はゼロ、筆者のチラ裏、まるで日記。,日本人は〜、イギリス人は〜と一括りにする。日本人、イギリス人という人はいない。共感できる部分はあれど、本当に個人の日記レベルで、日本人・日本の家は、と一括りにしたうえで主観であれがだめ、これがだめと言う。しかも統計や資料があるわけではないので「〜じゃないだろうか」でずっと話が進む。日本とイギリスじゃ背景にあるものが全然違うだろうに。,「で?」と首を捻ること数回。比較するのならデータを揃えて徹底的にやればいいのに、日本の愚痴ばかり。,これで雑誌の編集長?らしい。,不愉快だしつまらないので途中で読むのやめました。
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山田高平さん選
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2008.12.23買取
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日本とイギリスを家の違い、文化の違いといった観点から渡英経験豊富な著者が比較していくもの。
読んでいくにつれて我が家はこれでいいのか、日本の家に対する考え、やり方はほんとにこのままでいいのか!?と思わざるをえない内容だった。
確かに題名の通りなのかなと現実をみてしまう。日本を豊かにするにはどうしたらいいのか著者なりの意見がもう少しあったらいいのにな。
それでも家が好きになってもう少し考えてみようと思えるようになる。
お勧めです! -
オン・ゴーイング・プロジェクト・・イギリス人の家に対しての考え方は継続して関わり続けること。100年前の家を大事に自分達の力で改装して、お気に入りの家具に囲まれる暮しを楽しむ。質素だけれど上質の空間。引き換え日本の家は新築に入居した時点から価値は下がっていく。便利で快適を追いかける日本に本当のしあわせがあるのかと著者は問いかける。