家鳴り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101484136

感想・レビュー・書評

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  •  日常にある異界への入り口を垣間みせてくれる。そんなホラー好きにはたまらない7つの短編。どのお話しの主人公も最後はあちらの世界へと旅立ち、けっして日常を取り戻すことはない。現世と決別を果たした者だけが異界へ誘われるのだろう。ホラーとは一種のファンタジーなのだと知る。

  • 一応ホラーというくくりですが
    日常がじわじわと狂気に呑まれてゆく恐ろしさを描いた
    短編集

    非日常的でありながら、むしろリアルな怖さ。

  • パン屋を開いたとたんに、穀物機器から近隣の人々を殺しちゃったり、中学生の女の子一家に寄生されたり、介護ロボットを愛しちゃったおばあちゃんの話…おもしろかった。

  • これは・・・ホラーです!!こわい!!

  • ホラーというカテゴリーに入れて良いのか、やや悩ましい小説。346ページで全7篇の短篇集。
    最初の『幻の穀物危機』が一番面白かった。東京で大地震があり、主人公が暮らす長野県とおぼしきペンション地区に避難民が押し寄せる地獄絵を描いた小説。RVで人をひき殺しながら都会から脱出する避難民。食料を売らない地元民。略奪を始める避難民。竹やりや落とし穴で畑を守る地元民。理性的に振舞おうとする主人公と、現実主義的な主人公の妻。かなりリアルに描かれており、見方によってはホラーというよりパニック小説とも言える。

  • 2013年11月7日読了。ホラー短編集、裏表紙には「何かに執着した人々を描くホラー短編」とある、正しい指摘だが私には「何かに執着しこだわることで『突き抜けてしまった』人を前にした普通の人を描く短編」という気がした。超自然的な要素は1編の(しかもホラーでない)短編以外はないが、地の底からせり上がってくるような怖さはこの作者ならではのもの・・・。冒頭の「幻の穀物危機」から相当にかっ飛ばしている、読んでいて自分も思わず食糧備蓄に走りそうになるコワさ。また著者は女性だが、「男性から見た女性の怖さ・理解不能さ」の的確な描き方も、それもまたコワい。

  • いわゆる「人間怖ぇ」系のホラー短篇集。(そうでないのもあり)
    このジャンルではかなり上位に位置する怖さ。
    耐性のない人にはおすすめしない。

  • 短編集。最初はイマイチだなと思ったが、読み進むにつれ、それぞれの話しに引き込まれた。面白かった。

  • 日常につきまとう生々しさはそのままに、最後の最後に異世界へと踏み込む文章がたまらない。当人たちにとって幸福か不幸かもわからない終わり方が多いですが、ずるくて弱い人間の心性を指さして嗤うのではなく、ただそういうものだと書ききるところにいさぎよさを感じる。

    いちばん好きなのは、豚以外の生き物と心をかよわせない少年の出てくる「青らむ空のうつろのなかに」。“話しあおう。そうすればわかり合える。いつかわかり合える”という言葉がとても空虚にひびく短編。

  • おどろおどろしい話だけど読ませる文章。

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