孤独のチカラ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.86
  • (60)
  • (98)
  • (71)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 882
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101489261

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ちょっと前の自分なら、この本に書いてあることを自分に都合よく解釈して「わかるわかるー」と暗くとらえてこのままの自分でいようとか思っただろうけど、直前に読んだ本のおかげでしっかりとこの本を理解できたと思う。

    結局自分は中途半端に孤独な状態で、このままではいけない。と思っている。だとしたら、人といるときはそれを楽しみ、独りを感じるときはそれに浸り力を蓄える。孤独だと思ってしまうならそれなりの生き方がある。ここにもメリハリが必要だ。

  • もう一年くらい前に買って、ちょっとづつ読み、読まない・・・
    そんなことを繰り返して、やっと読み終わった本

    テレビを通して見る齋藤先生はとってもハキハキしていて明るい印象
    その先生が「孤独」だなんて・・・意外かな?

    でも私は世の中には陰と陽があるように、とっても明るい人には
    それと同じくらいの暗い部分があるものだと思っている
    コントラストがはっきりしてる
    まさにこの本の齋藤先生もそんな感じだった

    「孤独」って言葉は一見ネガティブなイメージがする言葉だけど
    孤独の意味を知らずして、他人に本当に優しくはできないと思う
    とことん自分と向き合うって経験をしないと、孤独を感じてみないと
    周りの優しさや有難さを感じることはできないと思う

    私はこの本を読んで、離婚したばかりの一人暮らしをスタートさせた時の
    アパートの部屋に一人でいることが耐えられなかった頃の自分を思い出した
    でもあの時期があったから、今でも傲慢なダメな自分だけど、少しはましになれたと思う
    「孤独のチカラ」人生には必要だよ!

  • 弁舌さわやかで、対人スキルは抜群に思える齋藤先生に、孤独感に苛まれた「暗黒の十年」があったという独白は、テレビを通して目に映る姿とのギャップにまずは驚く。

    逆に、そんな齋藤氏だからこそ、「人は孤独なときにこそ力を伸ばすことができる」という考えに至ったのだろう。

    孤独を乗り越えるための手法として3つ挙げている。すなわち、1.手先のことに集中する、2.翻訳、英語本にトライ、3.マニアな読書である。

    このうち、マニアな読書について、著者が「自分の気に入った本に関しては、自分が気に入っているというふうには思わない。向こうが私を気に入っている、と感じることがとても多いのだ。生きていたら、私を話し相手として気に入ってくれるし、絶対に楽しくなるだろうという気がする」というところに、著者の読書スタイルがよく表れていると感じる。

    過剰に孤独感を恐れることなく、孤独をネガティブに捉えることなく、自分自身を深掘りする大切な時間と捉えるべきという著者の考えに惹かれる。

  • 星10くらい。
    以前、齋藤先生の別の本に「若い時自分は自己肯定感が高すぎて〜」という旨が書かれており、それ以来シンパシーを感じていた。
    私も今が、もしかしたら暗黒の時代かもしれない。齋藤先生ほどの賢さは持ち合わせていないし、まだまだ沈潜の度合いも甘い。年齢的にも、こんなことを言っていられるぎりぎりの世代だし、まわりから見るとイタさすらあるのかもしれない。
    だけど、これが飛躍のための孤独の時代なら喜んで孤独を味わい尽くしたい。あらゆる芸術に触れ、本の世界に沈み、自分の感性を磨きたい。

  • 孤独だからこそ、得られるものもある。

  • 現代人は極度に孤独を恐れる。
    休日は予定を埋めないと落ち着かない、暇な時間はテレビをだらだら見てしまう、スマホを一日中握りSNSを通じてメッセージのやり取りに明け暮れる。。
    あなたもそんな経験はないだろうか?
    実はそれらの行動は、現代人の本質ともいえる孤独を恐れる感情が、実際に現象したものと解釈することもできるのではないだろうか。
    本書は孤独を恐れるそんなあなたにこそ、オススメしたい本である。

    筆者は一貫して孤独をポジティブなイメージで捉える。
    静かに自分の人生を見つめなおす、書物を読んで死者と対話するなどどいったことは、孤独な状態でないとできないことだ。
    情報が蔓延し、常に誰かとつながっていられてしまう現代だからこそ、”孤独力”をつけることの重要性を筆者は説く。

    「群れて成功した人はいない」
    冒頭の一番胸に刺さったフレーズだ。
    友達が少なく孤独に悩んでいるあなたも、四六時中友達とつるんで寂しい思いをしたこともあなたも、是非手に取っていただきたい本である。

  • 孤独は精神の鍛錬により、人と絡むよりも自己を成長させる起爆剤になると言う主張に納得。確かに一人でコツコツする事、勉強なり練習なり読書なりが成長するし、捗るし、精神を高め、自己を肯定できるのだと思います。人付き合いや恋愛も孤独な時に思慮する事で人間力が醸成されてうまく行くとも言えます。
    1章でほぼ主張は書き上げており、それ以降は参考文献で地固めする内容でやや間延びしますが、氏の読書による深い知識に感嘆するとともに、これから読む本の参考になります。

  • 読了日 2019/02/25
    これはエッセイだと思う。
    齋藤孝が思う孤独の力と、それのすすめについて

  • 独りでじっくり考える。自分に向き合う。読書によって著者と対話する。別に孤立するわけではなく、特に若い時のそのような時間を持つことが自分を形成する上で重要であることを著者の体験から語ってくれています。いわゆる友達幻想が蔓延し、SNSで常に誰かと繋がっている昨今、隙間時間にすぐにスマホを操作するのではなく、じっくりと独りの時間を持つことが難しくなっているのかもしれない。気をつけたい。

  • ポジティブに孤独に向かい成長の糧とする。若者向けの著書。孤独の技法を学ぶ。2018.7.25

全104件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

孤独のチカラ (新潮文庫)のその他の作品

孤独のチカラ 単行本 孤独のチカラ 齋藤孝

齋藤孝の作品

ツイートする