孤独のチカラ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 882
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101489261

感想・レビュー・書評

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  •  私はかつて、孤独を恐れて生きてきた。孤独にならないため、無駄とも思える努力をたくさん重ねてきた。学生時代には友だちとうまく付き合えなくて、やむなく孤独を味わったことはあるけれど、周りの目を気にしすぎて結局孤独をしっかり味わったことなんてなかった。
     でも30を過ぎて、「教養」の大切さが身にしみたとき、人付き合いなんてものは最低限でいいのではないか、一人で過ごす時間にこそ、(ポール・オースターの言葉を借りれば)あらゆる本を飲み干し、さまざまな書物から成るいくつもの国、いくつもの大陸を喰らい尽くすことができるのだ、ということに気づいた。そしたらなんと楽なことよ。

     という実感があったため、この本に書いてあることは既知のことというか「そうだよね」感がいっぱいだった。あらゆる表現者たちの言葉(孤独に対する思いなど)は胸に刺さった。

  • 良かった


  • 読んだけど、読みきれんかった。

    齋藤孝さん本人の伝記って感じで、
    結局何が言いたいかと言うと孤独の時間で本を読んだりすることが大切ってことなんかなって思うけど、
    孤独の最中に結婚したりしてるし、
    孤独ちゃうやんってなった。

  • 孤独は決してネガティブなものではなく、人をより高みへと導いてくれる内省的かつ精神を耕してくれる素敵な時間である、という著者自身の孤独論を展開しています。著者は斎藤孝先生です。この方の本は何冊か読んでおり、僕の考えと一致するところが多いです。それもあってかスラスラ読めました。世間的には「孤独」とは寂しくて辛い忌むべきものとされている風潮がありますが、著者も僕もこの考えには違和感があります。「学びて思わざれば則ちくらし」と言われるように独り思索に耽る時間は必要だと思うのです。

  • 人間は活動しているとき三種類の状態がある

    ドーパミンが出ているとき
    興奮していて、物事に熱中しているとき

    セロトニンが出ているとき
    快適な1人の時間

    ノルアドレナリンが出ているとき
    孤立して不快、不満など、虚しさ、海底に沈潜するような感覚


    人はどらだけ単独者になれるかで、その後の成長が決まってくる。夢を追いかけるとき、上の3つの状態があるのは実感できる。


    建築でものづくりをするとき、人から愛される、愛のある場所を作るには実際にその場所で楽しい体験をする。しかし、その空間を作るには、孤独に勉強しなければたどり着けない。
    2つのバランスが大事だ

  • 一人の時間をとても大切にするけれど、人嫌いになるのではなく、孤独の中で培ったものをきちんと人との交流に還元できるスナフキン的生き方に憧れる。他人に嫉妬したり羨んだりする前に、毎日こつこつ自分のやるべきことをやりなさいよって話ですね。

  • 孤独とは諸刃の剣である。一歩間違えると道を踏み外す元になるが、自己の成長のためには必要である。他者とも繋がれるが、あえて自分独りの時間を作る。この継続が自分を創る。孤独は、「個独」である。個人が個人として独立するための入り口である。こう考えると、現代の孤独を敵視しすぎる風潮はバランスが欠けているのかもしれない。

  • 自分自身に向き合い、深く内省する時間を持つことの大切さを論じた本です。

    テレビで見る著者は、どこまでも明るい印象ですが、そんな著者も若いころに孤独と向き合った時間を持っていたことに感銘を受けました。

    かつて吉本隆明が『ひきこもれ』(だいわ文庫)という本を刊行して、一人の時間を持つことの大切さを語っていましたが、本書の基調となっている考え方も、吉本の主張に通じるところがあるように思います。ただし著者は、どこまでも内にこもって他者を寄せ付けない孤独は「悪い孤独」だと言い、自分を確立させることでかえって他者と深くつながることのできるような「良い孤独」をそれから区別しています。「良い孤独」のあり方が十分に明確にされているとは言いがたいようにも思うのですが、孤独が次の跳躍を生み出す力を育むということがイメージ豊かに語られており、著者がめざす方向性は明瞭です。

  • 人付き合いを調節すると精神力が温存される上、時間も出来るので、寂しいのにも慣れておいた方が良い。

  • 孤独になることの大切さ。孤独と上手く付き合うための技法。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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