孤独のチカラ (新潮文庫)

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レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101489261

感想・レビュー・書評

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  • ひとりでいる事をポジティブに捉えることができない現代の若者たちに”ひとりでいる事の大切さ”を教えた一冊。

    年齢が若くなるほどこの傾向が強く”ぼっち”などという嫌な言葉、ひとりでいる事をあざ笑うかのような言葉が横行しているのは哀しい。

    ひとりでいたけりゃ思いっきりひとりでいていい。その代りその時間を知的生産活動の生産性を上げようというのが斎藤孝氏の言い分。
    むしろ人生の一時期、進んで孤独になろうと提唱している。
    ひとりでいる理由がどうであれ、そんな時間をどうとらえるかで先々が決まってくる。
    自分を見つめなおす充電期間ととらえ、人から隔絶し物事に没頭することがその人に大きなエネルギーを与え、将来に活かされる。

    つるむ=ネガティブな関係
    この式にも納得できる。ひとりでいるのが怖いために不本意な人間関係に捕らわれるのはありがちな事。
    そういえば、大いに名を成した人の体験談など読むとたいていの人が学生時代の孤独について語っている。疎外感や孤独感。

    学生時代にこの本に出会えた人はぜひ実践してもらいたいし、若くない自分もむやみに孤独を恐れずひとりでいる時間を充実させたい。

  • この本を読むと、常に誰かと群れていないといられない人や、独りの人間を指さして嘲笑うような人が、ひどく滑稽に思えてくる。そして、独りの時間、好きなことや楽なことばかりしている自分を省みて、これじゃいかんと気持ちが奮い立つ。
    今の時代、自分を高めるためとはいえ積極的に単独者であることを選ぶのは、周りの目が気になり難しい。しかし、人は孤独を経験してこそ強く優しく成長できる。
    ここ数年私は凄く孤独で、それが一番のコンプレックスだった。でも、これは人として成長するチャンスだったんだ。このチャンス、生かさなくては。

  • 孤独を紛らわすのに見知らぬ誰かと繋がりたいという今の風潮に疑問を感じながら、自分でも「孤独は嫌だ」と思っていた。でも、つるむことのぬるま湯状態から抜け出し、自分を肯定できる力を持った人は強い。当たり前のようだが、SNSなどで他に承認されなければ自分を保てない事は多くの人に当てはまるのでは。つらいと思っていた「孤独」を肯定できた。

  • ぼっち期間が今の自分を形成しているという感覚を再認識できた。感覚論で目新しさは無かった。違和感を持たなかったと言うべきかも。30ページぐらいでまとめられそうな内容を、名著の引用を乱発することで1冊の本にまでまとめ上げる能力は凄いと思った。

  • 以前、斎藤先生の「くすぶる力」を読んだとき、順風満帆そうに見える先生でも、10年くすぶっていた時期があったことを知り、その頃の、くすぶっていたときの気持ちを吐露しているものがあればぜひ読みたいと思っていたので、とても共感しながら読んだ。
    「あのころの苛立ちや不安感はまったく消えない。それどころか、いまなお不愉快な記憶はなまなましいほどだ」(P21)
    「人は状況にまみれているほど自己を失い、ひとりでいることを恐れるようになる」(P150)
    ・・・他にもいろいろ共感した箇所はあったが、特にこの2か所は自分自身を重ね合わせて完全同意だった。
    ただ、後進に自分の体験をもとにアドバイスする、という性格の本だから仕方ないのだが、後半の、こういうことをしよう、こういう本を読もう…という内容は、私ら同世代の人間にはあまりフィットしなくて…。私たち世代はもう、先生が言うところの「老いと死が見えてきた中年期以降の孤独とのつき合い方は、生と死の折り合い、つまりは最期は自分一人で死んでいかなくては二けないという覚悟を培うことである。」(P113)に差し掛かってしまっているからなのだが。初めから終わりまで同世代に向けた本をお書きになっているのだったら、今度こそぜひそれを探して読んでみたい。

  • this is now my bible

  • 私は、人間も書物も内実のある付き合いをしたかったのだ。

    内観する
    教養と言う反射鏡を持つ
    「日記を」書く



    私は誰の世話にもなっていないと言う人ほど...

    「俺は天才だ、俺は天才だ」

    手先のことに集中
    翻訳、英語本にtry
    マニアな読書

    デミアン 城

  • 筆者の人生本

  • なにかの失敗で、他人または世間から非難中傷されてしまった人たちはどのように這い上がるのだろうかなどと考えていた時に、「孤独から何か見出した人」と僕なりの答えが出たんだけど、それに関連するような内容が書かれていた。若いうちに読むといいかも。

  • 孤独と聞くと不安でマイナスイメージが広がるが、1人になって自分と向き合うことの大切さは自身の経験からおおいに共感できた。
    人生の節目節目には、周りに流されず自分はどう生きたいのかビジョンを立てていきたい。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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