孤独のチカラ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 882
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101489261

感想・レビュー・書評

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  • 家で本読むとか1人でクラシック聴きに行くとか
    楽しいからやってて孤独だという実感がなかったけど
    世間様的にはこの状態を孤独と呼ぶらしい。
    若干被害妄想的な温度を感じつつも、読書とは先人との会話であるみたいなところはとても共感できるなぁと思った。

  • 自分は積極的に孤独になった人間ではありません。


    でもただ孤独を嘆いているだけでは状況が改善しないことがこの本を読んでよく分かりました。


    孤独ならば、同じようなことを経験した先人たちと繋がることで、少しでも気持ちが楽になります。


    その作業を怠るとずっと辛いままです。


    芸術や文化で感性を磨き、読書で教養をつける。
    一人でもなんとかできるくらいの技やスキルを身につける。
    そして日記としてそれらを記録に残す。

    それを続ければそれが自己肯定につながり人生は豊かになると。


    また、孤独であることは書くことでもある。
    書く作業を通じて、自分の思考や現状を整理できる。



    この本が言いたいのは、むしろ自分から積極的に孤独な時間を作り、教養をつけ、成長への糧にしろ、ということです。
    ただその孤独な時間は時として辛いため、同じ孤独を持った先人たちと繋がることで少しでも気分は楽になる。
    人生誰にでも孤独になることがあるので、少しでも孤独との付き合い方が上手になれば、より人生は生きやすくなるのだと思います。

  • 地下で繋がりたい作家は江戸川乱歩

  • 何となくそうじゃないかな、と考えていたことが色々書いてあって、読み始めた時は読まなくても良かったかなと思った。目ぼしい意見は特に無かった気が。でも、やっぱり精進することは大切。自分を甘やかすのはちょっと控えめにしたい。

  • とっても興味深いほんだった。
    ここまでの孤独礼賛も珍しい。
    孤独を恐れないことのメリット、孤独期間にすべきこと、お勧めの過ごし方。
    言葉にしてみると薄っぺらいけれど、知的好奇心を刺激される内容。
    そして何より、本の構成、日本語が美しい。こういう本はいつまでも読んでいたくなります。

    たくさん本が紹介されているので、数冊読んでみたいと思います。

  • 孤独を肯定的に捉えた本。
    孤独をエネルギーに出来ることを教わった。
    単独者は良い。
    大学の大教室で群れている学生に読ませたい本。

  • 弁舌さわやかで、対人スキルは抜群に思える齋藤先生に、孤独感に苛まれた「暗黒の十年」があったという独白は、テレビを通して目に映る姿とのギャップにまずは驚く。

    逆に、そんな齋藤氏だからこそ、「人は孤独なときにこそ力を伸ばすことができる」という考えに至ったのだろう。

    孤独を乗り越えるための手法として3つ挙げている。すなわち、1.手先のことに集中する、2.翻訳、英語本にトライ、3.マニアな読書である。

    このうち、マニアな読書について、著者が「自分の気に入った本に関しては、自分が気に入っているというふうには思わない。向こうが私を気に入っている、と感じることがとても多いのだ。生きていたら、私を話し相手として気に入ってくれるし、絶対に楽しくなるだろうという気がする」というところに、著者の読書スタイルがよく表れていると感じる。

    過剰に孤独感を恐れることなく、孤独をネガティブに捉えることなく、自分自身を深掘りする大切な時間と捉えるべきという著者の考えに惹かれる。

  • 現代人は極度に孤独を恐れる。
    休日は予定を埋めないと落ち着かない、暇な時間はテレビをだらだら見てしまう、スマホを一日中握りSNSを通じてメッセージのやり取りに明け暮れる。。
    あなたもそんな経験はないだろうか?
    実はそれらの行動は、現代人の本質ともいえる孤独を恐れる感情が、実際に現象したものと解釈することもできるのではないだろうか。
    本書は孤独を恐れるそんなあなたにこそ、オススメしたい本である。

    筆者は一貫して孤独をポジティブなイメージで捉える。
    静かに自分の人生を見つめなおす、書物を読んで死者と対話するなどどいったことは、孤独な状態でないとできないことだ。
    情報が蔓延し、常に誰かとつながっていられてしまう現代だからこそ、”孤独力”をつけることの重要性を筆者は説く。

    「群れて成功した人はいない」
    冒頭の一番胸に刺さったフレーズだ。
    友達が少なく孤独に悩んでいるあなたも、四六時中友達とつるんで寂しい思いをしたこともあなたも、是非手に取っていただきたい本である。

  • 孤独は精神の鍛錬により、人と絡むよりも自己を成長させる起爆剤になると言う主張に納得。確かに一人でコツコツする事、勉強なり練習なり読書なりが成長するし、捗るし、精神を高め、自己を肯定できるのだと思います。人付き合いや恋愛も孤独な時に思慮する事で人間力が醸成されてうまく行くとも言えます。
    1章でほぼ主張は書き上げており、それ以降は参考文献で地固めする内容でやや間延びしますが、氏の読書による深い知識に感嘆するとともに、これから読む本の参考になります。

  • 独りでじっくり考える。自分に向き合う。読書によって著者と対話する。別に孤立するわけではなく、特に若い時のそのような時間を持つことが自分を形成する上で重要であることを著者の体験から語ってくれています。いわゆる友達幻想が蔓延し、SNSで常に誰かと繋がっている昨今、隙間時間にすぐにスマホを操作するのではなく、じっくりと独りの時間を持つことが難しくなっているのかもしれない。気をつけたい。

著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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