穂足のチカラ (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2011年12月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (720ページ) / ISBN・EAN: 9784101490113

感想・レビュー・書評

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  • 安月給のダメ社員の父、パチンコ依存症の母。
    シングルマザーの娘に、登校拒否の息子。
    そして祖父は認知症気味。
    それぞれが上手くいかない何かを抱える海野家で、愛らしい3歳の孫、穂足だけが唯一の救いだった。

    ひさびさの梶尾さん。
    現在社会を象徴するとも言える複雑な家庭が登場して、暗いながらも興味深い。
    これは、SF小説です。
    解説では、「SF」をサイエンス・フィクションと同時に「すこし・ふしぎ」と称していましたが、まさにそんな感じです。

    あれよあれよと不思議な出来事が起こって、不思議な気持ちに陥ります。
    誰もが一度は自分のコンプレックスが解消されたらいいな、なんて夢を抱いたりすると思いますが、では果たして何1つコンプレックスも欠点もなくなったら嬉しいものか?と問われると悩んでしまう。

    欲のない世界は平和かもしれないけど、自分の欠点と向き合って乗り越えようとする過程も好きなので、一段抜かしじゃない世界の方が好きかもしれない。
    とはいえ、たまにはこんな夢のような物語も楽しいですね。

  • 最悪。評価無しにしました。★ひとつもつけられません。

    久々読み終わって後悔した本。時間と目の疲れを返してほしい。

    半年続く朝ドラが、収拾つかなくなって、支離滅裂な内容になっていくような感じ。「天花」とかぶるかな?新聞小説って読んだことないけど、連載していると、こういうダラダラした内容になってしまうのだろうか。SFチックになるところは、そういうもんなんでしょと諦めました。

    途中、もしかしたら新興宗教の本なのかと思ってしまった。で、危ないかと思ったけど、黄泉がえりを書いた人なので、とりあえず読み進めた。
    善意の固まりみたいな人がずっと追い続けてくるような、気味の悪さ。私悪意なんか無いんですよ、どうして嫌がるんですかと問われているようで、最後まで気分の悪さが抜けなかった。

    殺人や、戦争は、絶対無い方がいい。極端な話それだけで、それ以外は、自然に任せるべきだと思う。
    誰も妬まず、うらやまず、誰もが仲良しで、誰もコンプレックスが無くて、という世界が本当に幸せなんだろうか?

    救いは、最後曖昧に終わったところだろうか。もし続編があるのなから、黒いドロドロしたものが全て戻ってくるといい。それからが勝負でしょう。


    これだけひどい感想なら、誰か読みたくなるのではないでしょうか。極端に嫌われるものは、誰かがすごく好きになる可能性がありますので・・・。失礼しました。

  • 久々にスカっとした作品でしたね。
    なんだか懐かしきSF作品のにおいがしました。
    途中、あまりに壮大なお話になってきましたが、やっぱり最後は家族の絆。
    そして穂足ちゃんがかわいいーー。
    登場する家族がみんなどこにでもいそうな人たちだったので、好感持てました。
    続編…あるんでしょうかね。

  • 幸せになれるSFでした。

  • 家族の再生は盛り込まれているし、意外は意外なんだけど、どうもしらけちゃう。[more]著者の意図があまりに押し付けがましく感じるのだろうか。それとも世界観というか、全体のバランスが私と合わないのかも。それに、慈悲や慈愛は大切かもしれないけど、欲望や我のなくなった世界ははたして平和だろうかと疑問もある (それは平和ではなく安穏ではないか?)。ひとつひとつのピースは悪くないのだろうけど。

  • 穂足、なんかすごい。

  • 時にはこんなおとぎ話もいいかな〜。
    だけど効率を考えたら熊本という田舎じゃなく
    都会に、それも世界中に同時多発的に
    ホタル的な子をつかわせばいいんだけどね。
    くまもん嫌いの私は、出身地ってだけで
    必然性がなくいつも熊本なのがちょっと嫌だな

  • とても穏やかになる小説。続編がありそうな終わり方であり続編を読みたいが・・・。しかし穂足のかわいらしさには参るしかない。

  • 1312 ほんわかSF。出だしは良いけど途中から好き嫌いが別れそう。続きがあるのかな?

  • 2013/8/25
    思わせぶりな終わり方だなー
    続編出す気マンマン?
    前半は夢中で読んだ。
    後半もそこそこ。
    でもなんか違うよ感は残る。
    この世界は平和になって羨ましいなぁ。
    理不尽なキチガイとかいなくなるんだもん。
    いいなぁ。
    でもみんな同じ考え方ってのもつまんないんだけどね。
    修羅にしか生み出せないものはあるから。
    パチンカスが嫌いなので月代にはイライラした。

  • 海野家の3歳児、穂足は不思議な男の子。穂足が事故に遭い、病院で彼の体に触れた家族にもまた不思議な力が。
    家族一人一人が持つ劣等感には共感出来、家族が一つにまとまって行く過程も面白く読めるが、終盤には違和感を覚える。

  • 2013/01/20-00:33 カジしんだけどちょっと残念かも

  • 途中までは、一気読み。ただ、「幸福の握手」あたりから、あれ?そうなるの?って感じでした。なんだか、どっかで聞いたことのある響きに、ちょっと引いたかな。
    でも、握手したら、大きな黒い塊が出てきそう。で、それによってすっきりと生きられるなら、良いかも。何より、簡単ダイエットできちゃうし。

  • ファンタジックなSF? 妬みや私欲が無い世界は、確かに争いは無いかも知れないが、経済だの芸術だのは衰退するんじゃないか。
    映画「フォーガットン」と同じで、穂足の出生の秘密が分かったあたりからオイオイそこに持ってくか…って、興味半減。

  • 途中まで、よかったんだが‥

  • 久しぶりの梶尾さんです。
    梶尾さんは何冊か読んでいるのですが、どうも『黄泉がえり』以外の印象が薄い。文庫本の帯にも「『黄泉がえり』の著者が送る・・・」とありますから、世間でもそういった位置づけなのでしょう。

    心温まるSF系ファンタジーで『黄泉がえり』と同じ路線です。
    しかし、欲望や妬みを捨てればそれが理想社会という単純さがどうもね。何処にもヒネリが無くて、みんなが善い人になり過ぎて。。。
    確かに気持ち良く読める本なのですが。

  • 穂足の能力が何なのかわかるまでは面白かった。出生の秘密あたりからどうもついていけなかった。そんなにも、欲を持たない人達の世界は幸せなんだろーかね。

  • ちょっと、ノンフィクション物が続いたので、軽く読めそうなものを本屋で物色していたら、平積みされてて目に留まったので。

    この作家の作品他にも読んだことがあったかどうか記憶にないんだけど、こういう作風のものばかりを書かれているのだろうか。
    ファンタジーだと思ってしまえばいいんだけど、世界観にはまれなかった。

    そういえば、「幸福の握手」というところで、以前観た『ペイフォワード』という映画を思い出した。あの映画は好きだったな。

  • うだつのあがらぬ祖父、パチンコ依存症の祖母、
    引きこもりの叔父、認知症気味の曽祖父、シングルマザーの母
    穂足の周りをかためるのは鉄壁の残念家族、といえるだろうか。
    誰かの周りに居そうな、普通の人たちでは?
    しかし穂足とのかかわりで崩壊を免れている
    形ばかりの家族であることは間違いない。
    穂足の事故をきっかけにそれぞれが覚醒するという
    個人の奇蹟を描くと思いきや
    ちっちゃい日本のイチ地方都市のひと家族から
    人類に向けた、とても壮大な話が始まりだす。
    「OKAGE」「精霊探偵」風に動くのかと思ったが
    「悲しき人形つかい」の空気もあり
    そんなバカなという設定満載ながらも
    手軽で安心、幸せなエンターテイメント。(機敷埜氏も登場)
    しかし、このラストは続編あり?それとも仕掛け?

  • 中学くらいから梶尾さんの作品は好きで気づくと買って読んでおります。今回のお話も可愛かったな。

    良い心も悪い心も自分が生み出したものならば出来れば救世主の力を借りなくても自分で何とかしたいものです。悪いことを考えてもそれと同じだけよいことを思ったり光を生み出せば相殺できると思いたいものです。
    とは言うもののなかなか難しいことではありますけれども。
    それにしても穂足ちゃんは可愛いですね。皆のコンプレックスがプラスの力に変わってもすぐには状況が好転しない辺りが面白かったです。そりゃあ超常現象に頼っても自分のツケはすぐには返せないよね。団結は力になる。そんなお話でした。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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