東京都大学の人びと (新潮文庫)

  • 新潮社 (1996年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784101492117

みんなの感想まとめ

大学生活や職場のリアルな一面をユーモラスに描いた短編小説集で、各話は独自の視点で社会の矛盾や人間関係を浮き彫りにしています。特に、カンニングを巡る学生と教授の攻防を描いた表題作は、緊張感と笑いを交えた...

感想・レビュー・書評

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  • 京都の東にある東京都大学に通う木村見次。実は、ありとあらゆる方法を駆使してカンニングを行い、試験を乗り切ってきた。しかし敵もさる物、教官の右田は木村に目をつけ、カンニングを見破る対決を挑む…。

    カンニングの達人木村見次、役所のルールを悪用して手当と休暇を取りまくる木村響子、ありとあらゆる形で副業やゆすりを行い小銭を稼ぎまくる木村肇家族と、いわば”セコい”方法を駆使する木村さんが主人公のドタバタコメディミステリ3篇。

    本のタイトルから、木村見次の大学の話が続くのかと思いきや、2本目ではぜんぜん違うし、同じ木村だから一族かと思いきや、全く重複するところもない。

    また、1本目は割とシンプルなパワー勝負系、2本目はドタバタミステリ、3本目は何から何までめちゃくちゃな倫理観の筒井康隆のような話で、結構テイストが異なるので、良く言えば飽きないが、悪くいえば統一感のない一冊である。

    元のタイトルが最後のドタバタ『木村家の人びと』で、それを改題して1本目『東京都大学の人びと』。でもメインで長いのは2本目の『駱駝市役所の人びと』なのだな。なんかちぐはぐ。

    また、そのメインの『駱駝市役所』では、登場人物をすべてあだ名で呼ぶという謎のこだわりがなされているため、記者が出てきたあたりから何が何やらよくわからないという事態に陥る。そのこだわり、必要だったかなあ。

    悪趣味だが面白かったのは3本目か。ただし、そういうのは1980年代までの筒井康隆や井上ひさしで読みまくってきたんよね。1995年に出版されたということで、もうその時期にもすでにスタイルが古かったんじゃないのかな。

    古いなりにも読める作品ではあるが、やはり倫理観がすでに現在とズレているのでで引っかかってしまうかな。

  • 期待以上の面白さでした。
    「東京都大学の人々」の徹底したカンニング術に戦慄さえ覚えました。周りを使って試験監督を追い込む策略に驚き。
    「木村家の人々」も隙間を狙うスキの無さに脱帽、という感じでした。
    大人も笑える本でした。

  • 面白い。
    ビブリオバトルで紹介されていたので読んでみた。
    短編3部。中でも表題作は面白い。緻密な作戦を練りカンニングに挑む見次とそれを阻む右田教授。目をつけられた見次は座席も決められ周りは教授の手に堕ちた級友。
    ここまで酷くはないが、大学内には社会的にここでしか働けないだろうなという人が多いのは事実。思い出し笑いをしそうになる。
    他の二作もそうだが、キャラクターの描き方がクールで面白い。惚けた感じもあり味がある。

  • なつかしい本だ(ブックオフでゲットした)。カンニング(第1話)と福利制度究極活用の公務員(第2話)とヤクザ的集金システムで稼ぐ一家(第3話)

  • 表題作がベスト。面白い。他の2作はほどほど。

  • ・東京都大学の人々 「ひがし きょうと だいがく」の人々、だそうです。某最難関大学ではないそうです。カンニングをめぐる教師と学生の攻防。
    ・駱駝市役所の人々 規則を最大限に利用して有給や祝い金を取りまくる女職員とそれを苦々しく思う庶務係長。
    ・木村家の人々 一家総動員で金儲けをがんばる木村家

    どの話もバカバカさに全力をかけていて無性にたまに読みたくなる本。
    高校時代は東京都〜が好きだったけどこの頃は駱駝〜の方がよく読み返している感じ。

  • 「ひがしきょうとだいがく」と読む。大学生が何とかしてカンニングを成功させようと挑むコメディ。

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