図解豊かさの栄養学 (新潮文庫 ま 12-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101498010

作品紹介・あらすじ

豊かな時代に居合わせたがゆえに、われわれは好きなものを、好きな時に、好きなだけ口にできるようなった。その豊かさが今、多くの現代病をともなう危険な食生活へと日本人を向かわせている。「食べる」とはどういうことなのか、わかりにくい栄養学上の問題点を、図解によってわかりやすく説き、飽食の時代の、正しい食事のありかたを示す、新しい栄養学ハンドブック。

感想・レビュー・書評

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  • とんでもなく素晴らしい良著に出会ってしまいました。

    友人宅でランチをご馳走になっていた時、他の友人に「読んだよー」ということでこの本を返すやり取りがあり、面白そうな本だったのでその場で「次読むの私でいい?」ということでお借りしたものです。

    期待以上でした。
    栄養学の本でこんなに分かりやすい本はまたとないんじゃないか。
    栄養学初学者の人はもちろん、食生活を見直したいと思う全ての人にとってこの本は読む価値があると思います。

    まず何より、分かりやすい。
    図解がちゃんと図解として機能している。
    文章とキチンと連動しており、しかも説明も簡にして要を得た説明でスパスパと落とし込んでいくから読んでいてスルスルと頭に入ってきて大変小気味がいいんですね。
    ともすれば化学物質の名前をごちゃごちゃと並べ立てて専門用語バリバリの解説になってしまうようなところも図で整理して文で丁寧に流れを作っているので読みやすい。
    そう、始終読みやすいのがこの本のいいところです。

    そして、取り上げていることも全く古びない。
    むしろ、昭和の終わりに書かれたこの本が、精製した白米や白砂糖の害から高タンパク食の弊害まで、まさに今現在問題になっていること全てを書いているんですね。
    これは驚きを通り越して畏敬の念さえ起こります。
    現代栄養学を学ぶってこんなに得るものがあるんだなぁ。

    この本を読むと結局
    「食事って要はバランスなんだよなぁ」
    というところに落ち着いてしまうのですが、
    「じゃあ何をどれくらい摂取するのが《バランスの取れた食事》なの?」
    というところの原理の理解と実践が伴わないとバランスバランスといってもどーしょーもないんですな。
    その適切なバランスを考えるヒントにはなると思います。

  • 2016/6/15 午後の紅茶のビターショコラミルクティーを飲んでいて、ふと成分表を見ると「シリコーン」の文字が。シリコンって、シャンプーとかに使われているあのシリコン!?今まで食品添加物の話を聞いても、「結局は食べられるものなんでしょ」と、あまり気にしていなかったが、今回は何だか気になってしまった。そして関連する書籍を読みたいと思った。

  • 1986年に出版されたものと思えないほど、現代でも通用する栄養学の知識。酵素が大事なこと、空のカロリー、蛋白の摂り過ぎが体に悪いこと。動物性脂肪の弊害、ミネラル・ビタミンの大事さなど。最近言われていることがこの本にはすでに書かれている。

  • 悪くしたアトピーと真剣に付き合うことになり最初に出合った本。
    季節に関係なく世界中のものが好きなときに食べ放題の現代は、ライフスタイルによりさまざまな食生活を送ることができるが、その豊かさゆえの弊害を説く。
    蛋白質の摂り過ぎ、植物油の摂り過ぎがどのような結果をもたらすかなど。

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