- Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101498218
感想・レビュー・書評
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「絵画で読む聖書」中丸明著、新潮文庫、2000.11.01
572p ¥780 C0116 (2023.06.05読了)(2009.11.21購入)
【目次】
旧約聖書
第一章 「創世記」を読む
第二章 「旧約」はシュメールにあり
第三章 約束の地カナン
第四章 「出エジプト記」
第五章 栄華かくあり
新約聖書
第一章 イエスの誕生
第二章 聖母伝説
第三章 洗礼者ヨハネ伝
第四章 荒野に呼ばわる声
第五章 メシア
第六章 使徒列伝
第七章 イエスの死
第八章 復活のミステリー
第九章 イエスに葬られた帝国と神々
第十章 ヨハネの黙示録
聖人列伝抄
歴史年表
解説 実相寺昭雄
☆関連図書(既読)
「旧約聖書 創世記」関根正雄訳、岩波文庫、1956.05.06
「旧約聖書 出エジプト記」関根正雄訳、岩波文庫、1969.01.16
「旧約聖書 ヨブ記」関根正雄訳、岩波文庫、1971.06.16
「旧約聖書」加藤隆著、NHK出版、2014.05.01
「新約聖書福音書」塚本虎二訳、岩波文庫、1963.09.16
「使徒のはたらき―新約聖書」塚本虎二訳、岩波文庫、1977.12.16
「新約聖書を知っていますか」阿刀田高著、新潮文庫、1996.12.01
「新約聖書 福音書」若松英輔著、NHK出版、2023.04.01
「クォヴァディス(上)」シェンキェヴィチ著・河野与一訳、岩波文庫、1954.03.05
「クォヴァディス(中)」シェンキェヴィチ著・河野与一訳、岩波文庫、1954.05.25
「クォヴァディス(下)」シェンキェヴィチ著・河野与一訳、岩波文庫、1954.08.05
「インディアスの破壊についての簡潔な報告」ラス・カサス著・染田秀藤訳、岩波文庫、1976.06.25
「コロンブス航海誌」コロンブス著・林屋永吉訳、岩波文庫、1977.09.16
「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」作者不詳・会田由訳、岩波文庫、1941.03.05
「スペイン ゴヤへの旅」中丸明著、文芸春秋、1998.07.10
「スペイン5つの旅」中丸明著、文春文庫、2000.07.10
「好色 義経記」中丸明著、新潮文庫、2005.04.01
「ロルカ ―― スペインの魂」中丸明著、集英社新書、2000.09.19
(「BOOK」データベースより)amazon
旧約聖書はいつ、誰が書いたのか?イエスの本当の生年は?イエスの磔に使われた釘は何本?世界の終末は来るのか?聖書をめぐるあらゆる謎・疑問が、宗教画を読み解くことで明らかに。旧約聖書の創世記から、新約聖書におけるイエスの誕生と死、ヨハネの黙示録にいたるまで、名古屋弁風の「カナン弁」による会話を織り交ぜながら、平易に解説。世界の美術館めぐりにも役立つ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
聖書にとっつきやすくするためにだと思うが、会話を名古屋弁で表現しているために逆にわかりづらい。宗教画やルネサンスの絵を見ながら、というよりは聖書をくだいて面白く読みましょう、というコンセプトの方が強く、微妙に内容がぶれている。
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ちょいと下世話な独特の視点が面白い。名古屋弁聖書。分かりやすいっちゃー分かりやすい(笑)。絵画的視点は思ったより少ないと思ったが、とても楽しめた。読みでがあって2日掛かった。
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尾張弁がどうとか、下ネタがどうとかは言うまい。
内容が題と合致していないのはいかがなものか?絵の紹介が申し訳程度って詐欺まがいの内容でしたわ、時間をちょっと無駄にした感あり。まぁこういうこともあるか、乱読してると。 -
平成16年12月30日、5刷、並、帯無
2016年5月30日、津BF -
宗教画は好きなので期待して読んだ。下世話な推測を多分に交えつつ、聖書を読み解いていく本。聖書のエピソードを下世話に解釈して、更に名古屋弁に翻訳してる。かなり人を選ぶ本だが、肝心の絵画要素が薄くてがっかり。
●面白かった点
名古屋弁はアイデアだ。
聖書に書いてあることと書いてないことをそれなりに分けているのは高評価。
●気になった点
話が下世話すぎる。
あと、肝心の絵が小さく白黒。そもそも絵で紹介しないエピソードも多く、看板に偽りあり。 -
なぜ方言でセリフを言わせているのかわからない。
逆にわかりづらいし、なんかむかつく。
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題名だけ見ると魅力もなにもないが、なんせ著者が中丸明である。「ハプスブルグ1000年」以来、彼の魅力にやられた。カナンとはメソポタミアとエジプトの間の中京であるので、神たまんとアブラハムの裔たちは名古屋弁で話す。
「たーけらしか。おみゃあさんのややこだがね。なんたって、この世には、おみゃあさんとあたいっきりっきゃ居らんでねゃあの。」
これは、イブがカインを生んだ時に、カインが自分に似ていないと文句をつけたアダムに対して、彼女が行った文句である。まことごもっとも。
聖書は読んだことがないもので、「イエスは復活したはいいが、その後どうしたんだ?」と思っていたが、その疑問も解けた。とはいえ、いまいちキリスト教の世界観には馴染めないのだけど、著者の聖母マリアへの愛を見ると、まあこういうのも悪くはないとは思う。
個人的には洗礼者ヨハネが好きだ。美術もからきしなので絵にも興味はないが、ルーブルにあるダ・ヴィンチのヨハネの絵は見てみたい。