ミハスの落日 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2010年3月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784101499123

感想・レビュー・書評

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  • こ、これは、、、外国を舞台にする必要あったのか 笑

  • スペイン、スウェーデン、アメリカ、インドネシア、エジプトを舞台にした短編集。
    登場人物はそれぞれの国の人たち。突然大富豪に呼び出され、自分の母との幼い頃の思い出を語られるスペイン人青年。ストックホルムで起きた殺人事件の解明する警官たち。サンフランシスコで保険金詐欺で夫殺しを疑われている未亡人の調査をやる羽目になった保険調査員。元夫殺しの疑いをかけられるジャカルタの娼婦。あるアメリカ人旅行者を担当したら思いもよらない事態に陥ったエジプト人ツアーガイド。
    それぞれに小さなミステリーが含まれている。

    正直な感想としては、部隊がわざわざ海外でなくて良いのでは?という感じ。それぞれの土地の描写もあまりなく、あっても現地の雰囲気はそれほど伝わってこないので、もったいない気がした。

  •  異国の情緒あふれるミステリ短編集。舞台はスペイン、スウェーデン、アメリカ、インドネシア、エジプト。
     物語の登場人物も日本人ではなく、現地の人。同じ著者の作品でも、短編ごとに雰囲気が異なり、それぞれの国を実際に訪れ、体感したうえでの描写には、リアリティがあった。ミステリのトリックやオチよりも、それぞれの都市物語の雰囲気や文化を味わって読むことをお薦めする。

  • 【光も闇も、あなた次第】
    スペイン。スウェーデン。アメリカ。インドネシア。エジプト。
    舞台も特色あれば、それぞれの短編もそれぞれのテーマやジャンルで魅力的。

  • 海外を舞台にした短編ミステリ5編。ミステリとしては衝撃のオチではないが旅行記を読んでいる気分。

  • 前回読んだ「慟哭」がすごく面白かったので、外国を舞台にした短編集の本作を読んでみた。
    どの作品もどんでん返しというか予想がつかない結末を迎えるが、その迎え方が一辺倒でないのが良い。
    エジプトの話が物悲しくて一番好き。

  • 海外の街を舞台に、いろんなパターンのミステリーが詰まった短編集。
    哀しみを抱えた男女が主人公のため、バカンス気分は全くない。その街の底辺でとにかく生きていく人間の熱量を感じることができる。どちらかというとカタカナ表記の名前は苦手な私だが、そんなことが気にならない。

  • 海外が舞台の短編集。ミステリ要素は薄め。
    なんで海外にしたんだろ。読んでるだけで美しい情景が目に浮かぶのはとても楽しい。

  • 地の文では海外小説の雰囲気さながら、情景描写や心理描写の筆致力が際立っているものの、登場人物が喋りだした瞬間に、それは日本人の枠を出ないのだなと痛感させられる。それは決して悪いことではないのかもしれない。しかし、カルマーゾフの妹を読んだ時の違和感に酷似している。模倣するなら、模倣しきってほしい。国民性を大切にするなら、日本人の視点は殺すべきではない。どっちつかずな感じがした。

  • どの話も面白かったです。特にジャカルタとカイロ。
    ジャカルタはなんていうか境遇を考えると何とも言えない気持ちになります。

  • 2015.5.29

  • 登場人物はみな外国人なのに、人物の思考があまりにも日本人すぎて違和感。

  • ミステリー短編集。舞台は海外。
    貫井さんの短編は、確実に面白いというイメージ。
    特に『ジャカルタの黎明』が非常に面白いと思った。

    収録作 『ミハスの落日』『ストックホルムの埋み火』『サンフランシスコの深い闇』『ジャカルタの黎明』『カイロの残照』

  • 5つの短編集で、全て海外の都市が舞台になっています。

    一応ミステリ要素はありますが、ミステリとして読むより観光小説として読む方が向いているかも。

    行ったことのない国の光景や人間模様に思いを馳せて、少し日常から逃避してみるとか…
    そういう意味では、私は表題作が一番入り込むことが出来ました。

  • 外国の都市を舞台にしたミステリー短編集。
    ミステリーと書いたけれど、その部分はそれほどでもない印象。
    感心するようなトリックもなければ、謎解きもありません。
    異国に生きる様々な職業の、様々な人々を描いた、人間ドラマという印象をもちました。

    タイトルの『ミハスの落日』は『スペインで一番スペインらしい村と形容されるミハス』を舞台にした物語。
    主人公の青年、ジュアンは国内一の薬品メーカーの会長にミハスに呼び出される。
    そこで老人はジュアンの母親との思い出話とそれに関わる密室殺人について話し始める。

    密室殺人といっても、そこに視点を置いた話ではありません。
    でも結末は「なるほど」と思うもので、地味ながらもしみじみとした話でした。

    『ストックホルムの埋み火』
    ストックホルムで起きた殺人事件を中心に展開する物語。
    この物語の主な主人公は二人。
    一人は顧客の女性に恋をしストーカーになったビデオ店員の男。
    男は、彼女がアパートで殺されているのを目撃する。
    そして、もう一人はその事件を追う刑事。
    全く正反対の立場の二人は実はとても酷似していた-。

    これも事件の真相は「なるほど」と思う程度のもの。
    全く異なる立場の男二人の意外にも酷似した環境、過去、人物像を描いた話です。

    『サンフランシスコの深い闇』
    主人公は保険調査員の男性。
    彼は刑事からある女性の調査を依頼される。
    その女性とは、過去二人の夫を事故で亡くし、その度に保険金を手に入れ、今回三人目の夫をまたも事故で亡くしたという女性。
    状況だけ見ると明らかに怪しいものの、調査をしても過去の二件も今回の事件も事故としか判定できない。

    これは序盤で、事件の真相が何となく読めました。
    だからと言って、つまらないという話でもありません。

    『ジャカルタの黎明』
    主人公は娼婦のディタ。
    彼女は行方不明になっていた夫が殺されたと刑事に知らされる。
    そんな折、娼婦が続けて殺される事件が起きて-。

    『カイロの残照』
    主人公はカイロでガイドをする男性。
    美しい愛妻と幸せに暮らす彼の生活は、ある一人の女性のガイドをする事によって一変する。

    どの話も舞台となった海外の風景描写が丁寧に描かれており、そこに人間模様が相まって雰囲気のある物語となっています。
    全ての話に殺人や何らかの事件が取り上げられていますが、その部分は物語の脇役といった感じで、その裏側にある人間の思惑が主題の短編集です。

  • 海外を舞台にしたミステリの短編集。
    トリックというか謎を楽しむタイプ。作品ごとに舞台が違う土地で、土地の雰囲気がよく出ていて楽しめた。
    ご自分でトリックは噴飯ものと書かれているところがさすが。
    (ミハスの落日)でもそういうものも舞台設定をひねると楽しめちゃうんだな。
    「カイロの残照」と「ジャカルタの黎明」が好きでした。

  • 設定を外国にした意味がよくわからなかったですな。
    なんか、独特の設定かと思ったのだが・・・。

  • 貫井短編集。

    一つ一つが、人間臭く、人間の性というか、訓示的な雰囲気が漂う一冊。

    ほろ苦い。

  • 外国を舞台にした短編集。各話のタイトルは「○○(異国の地名)の○○」で統一されており、どれも物語の内容と合ってなんとも言えない文学的な雰囲気のあるいいタイトルだと思う。

    ・ミハスの落日
    大富豪の老人オルガスに突然呼ばれた若者。オルガスの語る言葉から、自分の母アリーザの過去を知る。
    肝心のラストについては、「えっ、それがオチ?」という感じであった。パコがオルガスを招いたという時点から、彼が狙いだったことがわかったし、それがオチだとすら思わなかった。児童ポルノは男児も女児も需要があるのは当然と思うのだが、私はおかしいのだろうか。

    ・ストックホルムの埋み火
    内気なレンタルビデオ屋の店員ブラクセンは、常連客のクリスに恋心を抱くが、彼女には恋人がいた…。
    この仕掛けには単純に驚かされた。ブラクセンが狂気に走る辺りは、ストーカーとはこのように生まれるのかと妙に納得してしまった。

    ・サンフランシスコの深い闇
    保険会社の調査員が、横暴な警察官に頼まれて、なぜか保険金殺人疑惑の調査に乗り出す。
    『光と影の誘惑』に収録された「二十四羽の目撃者」の続編。子供って、純粋だけに怖い。

    ・ジャカルタの黎明
    浮気して出て行った夫の借金のために娼婦になったディタと、彼女の元に通う謎の日本人。娼婦のみを狙った連続殺人事件と、ディタの夫が殺された事件が交錯する。
    ディタの心情は淡々と描かれているが、途上国における女性の不遇さに絶望的な気持ちになる。日本人が何者だったのかは最後まで読んでもはっきりとはわからないが、それを想像するのも面白い。

    ・カイロの残照
    旅行ガイドのマフムードと、旅行者のナンシー。ナンシーから思わぬ依頼を受けたマフムードは罠にはめられ…。
    ナンシーの真意が気になり、マフムードの過去に含みをもたせる文章に段々と違和感を覚えつつ、一気にラストへ。旅行するときは、気をつけなければ。それにしてもお金がないと結婚できないというのも大変なものだね。

  • 日本の作家が書いた海外物にはあまり食指が動かないんだけど、
    貫井徳郎は大好きな作家ということもあり、我慢して読み始めた。

    ところが。

    読むスピードが大加速。
    すごいぞこれ。

    その地域の文化背景や経済状況も加味しつつ、
    しかも美しい旅行記としても成立する、丁寧な物語。
    個人的に好きだと思ったのはアジアの話だけど、どれも本当に素晴らしい。
    丁寧で美しい短編集。

    この作家さん、好きだな〜〜

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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