いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

著者 :
制作 : 越島 はぐ 
  • 新潮社
3.46
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本棚登録 : 2532
レビュー : 282
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800042

感想・レビュー・書評

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  • 言葉が使いがとても良かった。

    舞台は誰かに捨てられた人が集まる魔女の島。
    そこはアマゾンも郵貯もあるけど島の外とは交流できない不思議な島。
    そこで無難に生きていた七草の前に現れた
    小学時代の同級生の真辺。

    彼女は不条理に切り込んでいく。
    それを嫌々そうに見ながらも真辺の姿勢に惚れ込んでいて結局は手伝う七草。
    この二人が中心にいるストーリー。

    彼らは島を抜け出すことが出来るのか、
    魔女とはなんなのか?
    そして二人を捨てたのは誰なのか?

    気になります。

  • 記憶のない状態で目覚め「ここは捨てられた人たちの島だ。この島を出るには失くしたものをみつけなければならない」

    読みだした最初は、とても引き込まれたのだけど七草が真辺に出会って振り回されるあたりからちょっとイライラ気味。
    しっかり、はっきりした女の子は結構好きなんだけど。
    理由のある行動なんだろう。
    でもやっぱり窓ガラスを割ってまで家に入って謝らせるとか、小さな子を泣かせたままにしておくとかはなぁ。(こうかくとひどい子のようだけど理由あっての行動ではある)

    後半、物語が残酷な現実に近付き始めると一気に読めたけど。
    失くしたもの…捨てられたもの…
    自分自身がいらないと捨てられた人格、感情。
    それがこの島に集まったもの。

    大人ならば戻ってきたとしても対処できるだろう、でもまだ小さな大地は戻ってきた母を嫌う感情をどうするんだろう。
    理想を言うのは簡単だけど、理想はあくまでも理想。
    でも真辺は現実を突きつける、その先に大地にどんな未来が待っていたとしても。

    これはシリーズなのか。島に残った七草のもとへ戻ってきた真辺。
    さて「この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。」
    もう少し付き合ってみようかな。

  • 読みやすくて悪くはないんだけど、「ミステリー」としても「青春」としても中途半端な感じがする。
    シリーズ物みたいだから続きを読んだら楽しくなるのかもしれないけど。
    この巻だけでは正直よく面白さがわからなかった。

  • とくに冒険をするでもなく淡々と進んでいくストーリーではあるので、好き嫌いが分かれるだろうと思われる作品。
    自分は文章の表現や言い回しが『好き』の部類に入る。
    プロローグを読んで雰囲気が気に入った人は読むのをオススメ。

    再度となるが、『ドタバタ冒険劇』や『バトル』など、メリハリのある物語を好む人には向かない小説と思われるので注意。

  • う~ん。やっぱりこの作者の書かれるヒロインはどうにも好みじゃない。主人公も彼女を苦手と言いつつも惹かれている所はよくわかるんだけど、自分は苦手だな~ ホリさん(だったか?)の方がなんか理解できる…

    それにしても二人が一緒に居られるためにお互いのすり合わない部分を切り捨てたのだとしたら、それの一体何が悪いの?と思う気持ちはある。いくら憧れているからと言って、他人にはずっと変わってほしくないだなんて思うだけなら無害だけれども、変わらないように操作するのはどうかと思う。どうかしてるんだ、この主人公も。
    でもなんか意外と理解できるというかまあこの人ならそうしちゃうんだろうなぁという諦めというか納得というか、そんな読後感がある。

    でもやっぱり彼女ちゃんはどうしようもないなぁ~ 正義も正論も正しいかもしれないけれども、それを正しい事として振りかざすのは決して正しいことではない。人の善意が余計なお世話なことも往々にしてあるのに、主人公は否定しつつもヒロインのそのどうしようもない正しさに惹かれているから他の選択肢がないんだろうなぁ…

    そして言わば互いの一番合わない部分が一緒に行動するんだからあの島で暮らすのは大変だろうな、と思うので続きも読んでみようかなぁ。ヒロインは苦手だけど。

  • サクラダの主人公と似てるかもしれない。

  • 物足りない

  • 島の秘密を知った時、どのキャラの存在もとても愛おしく感じられて、主人公の憤る気持ちが分かって寂しく悔しくなってしまった。
    とても素敵なお話でした。続編も早く読もうと思います。

  • 何かを失った人々が住むといわれる階段島。そこでの予期せぬ再会から動き出す物語。

    主人公が持つヒロインへの屈折していて真っ直ぐな気持ちがこの作品の要だったのかな。でもそんな主人公の群青色への願いを、平気な顔で上回るヒロインも好き。

    決定的で直接的な真実を隠したまま主人公が行動するため、独特な物語を理解するまでは無図化悪しく感じてしまうかもしれませんが、シリーズを読んだ者としては面白かったです。

  • 今年買わなきゃよかった本、3冊目…(1冊目は「ケモノの城」、もう1冊は「オケ老人!」)。書店の入り口で平積みにされており、話題作と書かれていたので購入。読み始めて数ページで「これは合わないかも…」と嫌な予感がしたんだけど、きっとラストには驚くような展開が待っているはず! と自分を励まして読破。
    が、しかし。驚くような展開、ありませんでした。ヒロインの魅力も私にはちっともわからなかったです。その他の登場人物も個性がなくて、みんな何かのアニメで見たようなキャラクターばかり。クライマックスも冗長。なぜこれが話題作なんだろう…一応青春モノ(?)のようなので、もしかすると、日頃あまり本を読まない10代の方なら楽しく読めるかも。30代過ぎのおばちゃまはすっかり白けてしまいました。
    以下ネタバレです。

    自分の人格の一部を捨てるなんてこと、できないと個人的には思います。10代の頃はそんなふうに感じていたこともあるけど(成長とは自分の一部をそぎ落としていくことなんだ、というような考えを持っていたこともあるけど)、30歳を過ぎた今は、成長とは自分を知り、自分との付き合い方を覚えていくことだと思っています。
    逆に言えば、10代の頃の私ならある程度はこの作品に共感できる部分があったかも。

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著者プロフィール

徳島県出身。グループSNE所属。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)などがある。

「2017年 『ベイビー、グッドモーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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