いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

著者 :
制作 : 越島 はぐ 
  • 新潮社
3.46
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本棚登録 : 2538
レビュー : 282
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800042

作品紹介・あらすじ

いなくなれ、群青は河野裕さんのミステリー小説です。高校生の主人公が巻き込まれる事件を元にストーリーが進んでいきます。誰よりもまっすぐで正しい、凛としている少女の真辺由宇。彼女との出会いが主人公の平和な高校生活を一変させてしまいます。奇妙な島、連続落書き事件、それらに秘められた謎。ファンタジー要素のある青春ミステリー作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 美しい物語

  • 独特の世界観!

  • 捨てられた人々の世界、魔女、捨てられた前後の記憶は失われる…。全てが言葉のみで理屈っぽく説明されていく。
    それがどうにも世界観に入り込めない原因になっていましたが、謎が明かされたときには、なるほどなぁと。
    真辺と七草二人の関係性や性格がうまく生かされていたと思います。いわゆるセカイ系のようなお話。
    悲観的で理性的な七草と、理想主義者の真辺の人物像は面白い。

    全体的に透明感があって、読み心地がよかった。
    文体や登場人物がどこか村上春樹っぽい感じもします。
    村上春樹よりはライトですが。

  • 理想の愛の物語。悲しくて、それぞれ頑固さを持った人々がその芯をも揺るがしながら、それでも希望に向かう強さを持っていた。自分の欠陥も他人の欠陥も全部認めて愛したいって思うけど、そんなの理想論って鼻で笑う自分がいて、その感情は確かに一般的に正しいのだろうけど、自分の中の正しさをこそ信じていける強さが欲しいと思う。

  • 映画を見てから読んだ。
    若い子向けの話かと思うが、なかなか面白かった。

  • 映画化されると聞いて読んでみた。「サクラダリセット」も随分ややこしい話であったが、本作もまた奇々怪界でこれを映画しても分かるのかな、映画レビューに原作を読んでから行けと言っていたが確かにそうだと思う。結局のところ現実世界の人々が自分の嫌いなところ捨てるゴミ箱みたいな島が階段島ということのようだが、主人公七草は悲観主義をヒロイン真辺は理想主義を捨てた人格だけが住んでいるようだが、それは虚数世界ということなのか?何となく分かったようで分からない青春蹉跌のような物語であった。

  • ラノベ、だと思っていたけれど、大人の鑑賞にも堪えうる作品だった。美しい言葉、いや、美しい世界だった。
    七草にとって、唯一美しく正しいもの、真辺由宇。七草の理想。
    それは、階段島にいる七草の、子供じみた想いなのかもしれないけれども、現実に理想を求めて何が悪いのか。それこそゴミ溜めのような現実にあって、唯一、光り輝くものだったのだ。でも、誰もそのことに気が付かない。ピストルスターのように。
    大人になる、とは残酷なことで、でも大人になるしかない、というのもある意味事実で、それでも希望を求めたい、それでも美しく正しいものをが存在していてほしい、とどうしようもなく願ってしまうのだ。

  • 高校生同士のごくありふれた青春物語かと思いきや、まさかのファンタジー要素をまじえた展開で物語は進む。
    実在すらしているのか、精神世界、はたまた夢の中の話のような架空の物語で、あやふやで、はっきりしない、多くはない展開は、少し物足りなさは感じる。
    ただ、続編もあるとのことで、気にはなる。
    むしろ、現実世界の展開と交互に読み見比べられたら、もっと面白いような気もする。

  • 映画されることをキッカケに読み始めました。
    思っていた以上に難しいかったです(・・;)
    世界観が独特で1回目はそれに慣れるのに必死だったと感じたので☆3.5くらいだと思っていたんですが2回目読んだらより世界観にどっぷり入れるんじゃないかという期待を込めて☆4で!
    七草と真辺がどんな風に演じられるのか映画も楽しみ♪

  • 河野裕のいなくなれ、群青を読みました。

    階段島という地図には存在しない場所での物語でした。
    高校生の七草は階段島という場所で目を覚まします。
    ここは地図にはない島ですが、普通に生活することはでき、七草はここにある高校に通っています。

    ある朝、七草は中学時代の同級生、真辺由宇とこの島で出会います。
    階段島に送られてきた人たちには何か失ったものがある、という言葉の真相を七草は解明していくのですが...

    物語の雰囲気が村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に似ています。
    七草の諦観にも似ている静かで力強い行動が気に入りました。

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著者プロフィール

徳島県出身。グループSNE所属。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)などがある。

「2017年 『ベイビー、グッドモーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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