この部屋で君と (新潮文庫nex)

  • 新潮社
3.35
  • (24)
  • (134)
  • (211)
  • (21)
  • (10)
本棚登録 : 1473
レビュー : 178
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 主人公と、その部屋で過ごす誰かとの8つのアンソロジー
    必ずはじめに間取り図や築年数があり、そこがたまらない

    ルームシェアをするためTV番組のような家具を必死に買う女性、海外出張での無愛想な同室の同僚、恋愛関係がなくなったバンドマンの彼氏、女子的生活と同級生、お隣の女の子、神様との生活、好きになれないモダンなマンション、伸び悩むプロレスラー

    それぞれの誰かとのせいかつ

  • 友達、恋人…家族以外の誰かと同じ部屋で住むのは楽しくも面倒。
    ひとつ屋根の下アンソロジー。
    間取り図が載ってるからイメージしやすく面白い。
    どれも心にほっと暖かい灯火がつくような話だった。
    ファンタジーの「十八階の神様」が一番好きだった。

  • 短編集。朝井さん、越谷さん、坂木さん以外は初読作家さん。どの短編も味わい深く、他の作品も読んでみたいと思う。好き作家さん開拓に有効な一冊だった。

  • 【あらすじ】
    誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕……気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。

    【感想】
    それでは二人組を作ってください/浅井リョウ
    必死でがんばってでもやりきれないお話だった。でもこの書き口が読んでいて心地よかった。

    隣の空も青い/飛鳥井千砂
    一方的にしか通らない気持ちが最後に通じ合うところがよかった。

    鳥かごの中身/徳永圭
    このアンソロジーの中で唯一、大人と子どもの二人で暮らす時間のお話だった。少し悲しいお話だったけど、最後のワンシーンで心がほっこりした。

    この3人の他の作品も読んでみたくなった。

  • 2017.7.14読了 83冊目

  • 誰かとの同居生活についての話。
    最初に間取りがあり、いろいろ想像させる。

    面白い試みでまた他の作家さんの作品も読んでみたい。
    友人にもプレゼントしようと思っている。

  • 朝井さん目当てで。

  • ”ひとつの部屋に住む2人の物語”を集めたアンソロジーです。

    それぞれの物語の初めには、部屋の間取り図や家賃、駅からの距離なども書かれていて、想像が広がります。

    他人と暮らすことで、時には思わぬ事態に巻き込まれたり、イライラが爆発したり。
    ちょっぴり悲しい思いをして、涙したり。

    でも、それは相手がいるからこそできること。
    おなじ時を過ごし、一つの空間を分け合うことで、生まれる連帯感や愛情もあるようです。

    春はすぐそこ、新生活のスタートには誰かと一緒に住んでみるのも楽しそうですね♫

    図書館スタッフ(東生駒):ほっこり
    -------------------------------------

    「同居」がテーマとなっている8編の物語。

    それは男女の同棲であったり、友人同士、同僚、また、得体のしれない何かであったり。タイトルからは恋愛小説を想像していたので、とても予想外なお話もあり楽しめました。

    それぞれの物語には、部屋の間取りが想定されていて、その設定もおもしろい。
    誰かと一緒に暮らすのは楽しい時もあれば、時に面倒だったり、いらついたりもする。その部屋を出るとき切なくなる。やっぱり一人より二人がいいかも…切なかったり、ちょこっとほっこりなお話もあり、8編それぞれに楽しめるアンソロジーです。

    図書館スタッフ(東生駒):iku

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100395542

  • 〇「部屋」「二人」をテーマに、切ない物語が続く
    新進気鋭の若手作家が織りなす、「部屋」「二人」をテーマにしたアンソロジー。一部だけ、レビューを。

    「それでは二人組を作ってください」朝井リョウ

    理香は、昔から二人組を作ってと言われても仲間はずれになってしまう傾向があった。
    そのたびに強がり、一人でやり、「平気だよ」といい。
    姉はそんなことがない、彼氏もいる。そんな姉とルームシェアしていたが、結婚のため部屋を出るという。代わりのルームメイトを探さないと家賃にも余裕がないのだが、誰が適任か?
    大学の友人をあたっては見るがなかなか言い出せず・・・

    二人組になれない寂しさ。表現できないもどかしさ。

    「隣の空も青い」飛鳥井千砂

    「ジャンピングニ―」越谷オサム

    「女子的生活」坂木司
    会社員のみきは、メイクアップアーティストのともと同棲中。しかし彼氏ができともは家を出ていくことに。新しいルームメイトを探さないと、と考えているとき、「小川」という男を追い「後藤」が部屋を訪ねてくるが・・・・
    ビックリな展開から、ほっこりな展開へ。

    「鳥かごの中身」徳永圭

    「十八階のよく飛ぶ神様」似鳥鶏

    「月の沙漠を」三上延

    「冷やし中華にマヨネーズ」吉川トリコ
    ミーコは、大学を卒業あとすぐにバンドマンの尚紀と同棲し始めて13年。ようやくミーコはイラストで稼げるようになったものの、尚紀のバンドはそうでもなく。ミーコはバンドマン仲間のモータと、尚紀は公衆便所と呼ばれるようなビッチと付き合うようになっていった。
    お金も家に入れない尚紀に腹立たしく思っていると、尚紀がそのビッチを妊娠させてしまい・・・
    13年の記憶や刷り込みの重さ。

  • 同じ鍵をもつ二人、をテーマにしたアンソロジー。
    ルームシェア相手を探しているけど上手くできない。昔から。『それでは二人組を作ってください』(朝井リョウ)
    無口で何を考えているかわからない同僚と韓国へ出張に行くことになったタカハタ。滞在中のホテルはしかし、ダブルベットの部屋で……。『隣の空は青い』(飛鳥井千砂)
    いまいちぱっとしないプロレスラーの彼氏の直人、マンガ家としてなかなか結果を出せない智美。二人の未来はどこに?『ジャンピングニー』(越谷オサム)
    気の合う友達と憧れの女子的シェアハウス生活を楽しんでいたが、相方に彼氏が出来てしまった。一人で住むようになった部屋に、一人の男が訪ねてきて………。『女子的生活』(坂木司)
    ある日アパートに帰宅すると、隣部屋の娘がぼんやりと立っていた。聞くと、母親が2日帰ってこないという。途方に暮れている女子小学生を自宅で保護することにしたが……『鳥かごの中身』(徳永圭)
    突然、テレビが自分の名を呼んだ。「悪いものが近づいています、逃げてください」そう繰り返すテレビに呆然としていると、奇妙な格好をした少女が現れ、自分を守るためにやってきた神だという。『十八階のよく飛ぶ神様』(似鳥鶏)
    大震災からしばらく立った昭和二年。夫と鉄筋コンクリートのアパートの新居で暮らすことになったが、どうしても住み心地が良いとは思えず……。『月の砂漠を』(三上延)
    十三年も同棲して、もはや家庭内別居状態の尚紀とミーコ。不満ばかりがたまって形だけ一緒にいるようだったが。『冷やし中華にマヨネーズ』(吉川トリコ)

    初読み作家さんは徳永さんと吉川さん。シニカルな朝井さんと、ハッピーな飛鳥井さん。前向きな越谷さん、エンタメ力の高い坂木さん、わりと異色なものをぶち込んでくる似鳥さん、薄暗いけど切なくてしっとりした三上さん。みんな個性が爆発してて面白かったけど、特に好きだったのは飛鳥井さんと三上さんかなあ。

全178件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

この部屋で君と (新潮文庫nex)のその他の作品

この部屋で君と(新潮文庫) Kindle版 この部屋で君と(新潮文庫) 朝井リョウ

朝井リョウの作品

ツイートする