この部屋で君と (新潮文庫nex)

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本棚登録 : 1461
レビュー : 176
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800059

感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫の次世代ラインナップ「新潮文庫nex」。若者向けなのかな?今人気の作家さん達による同居をテーマにしたアンソロジー。表紙も可愛いし、帯がメタリックで斬新です。
    同居…恋人同士の恋愛ものばかりだとキツいなと思ったけれど、むしろそちらの方が少なく、様々なシチュエーションでバラエティーに富んでいる。友達とルームシェアしたい女の子、出張先での同僚とのホテル生活、神様?との同居、夫婦、恋人、幼なじみ、腐れ縁…それぞれ立場は違うが、お互いの思いやりがないと同居ってできないよね。どの話もそういう思いやりが感じられて良かったな。
    各話に出てくる部屋の住宅情報と間取りが最初のページに書かれている。私は昔から間取りを見るのが好きで…見ているだけで妄想が広がる。

  • さまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。新しい!
    初めて読む作家さんばかりで新鮮でした。

    印象に残ったのは朝井リョウさんの「それでは2人組を作ってください」です。某シェアハウス番組を素材に使っているのがまずおもしろい。女子のいやぁな心を正確に言い当てていて、それがまた嫌なことに共感できてしまう部分があるので、ぞくりとする程でした。

    あとは三上述さんの「月の砂漠を」がとてもよかったです。妹を亡くした姉と、元妻を亡くした男との夫婦愛。悲しいけれど、とてもあたたかい気持ちになりました。

    「隣の空も青い」、「冷やし中華にマヨネーズ」もよかったです。

    腐れ縁の恋人、出張先の先輩と後輩、妖怪と僕、傷心の青年と少女。楽しいだけじゃない、さまざまな2人暮らし。さらに、在日韓国人、震災、トランスジェンダーを題材にしているものもあり、興味深い作品が多かったです。

    小説が始まる前に部屋の間取り、物件案内が掲載されているのが粋です。

    関係ないけれど、ルームシェア…自分には無理だぁ…(笑)

  • 朝井リョウの「何者」で登場したカップルの話があるとかで読んでみました。
    うん、相変わらず素敵。
    宮本はただの意識高い系男子だと思ってたのですが、可愛らしいというか憎めないというか…そういう一面を感じました。
    まあ所謂カップルの馴れ初めですが、やはり朝井リョウにしか書けない話なんだろうな。

    意外にも良かったのは、三上延の「月の砂漠を」。
    ビブリアシリーズ、一作目の一話目で読むのを辞めたぐらい合わなかったので身構えましたが、この話ではゆっくりした雰囲気にぐいっと引き込まれました。

    そして坂木司はやっぱり駄目だ……地の文が話し言葉なのが生理的に受け付けない。和菓子のアン読もうと思ってたけどやめておこうかな。

    吉川トリコはまぁまぁ面白かったけど下品。R-18文学賞出身なのに好きになれないなー。

  • 部屋がらみで様々な人が寄稿した短編集。
    それぞれの人の特徴を感じながら一気に読める軽い本。
    この本を皮切りにいっぱい本が読めるようになってきた。
    もっと簡単に本に向き合って良いんだなと思わせてくれてありがとう。

  • 腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕…。気鋭の作家8人がさまざまなシチュエーションを詰め込んだ、ひとつ屋根の下アンソロジー。

    いろいろな間取りがあって楽しい。

  • 最近の人気作家8名の作品によるアンソロジー。

    朝井リョウさん,似鳥鶏さんを目当てに読み始めたが,他の方の作品も良かった。

    自分以外の他者との共同生活。
    それは,自分の私的な一面を他者に開示するのと同義である。

    その他者が親しい人間とは限らない。
    それでも,同じ空間とルールを共有していくなかで,互いの私的な部分も共有され,いずれは自分の習慣の一部として生活に組み込まれていく。

    私の大学は同棲率が高いことで有名らしいが,実際はどうなのだろう。

    意外と本書のような物語が,私の部屋のすぐ下で起こっていたりするのかもしれない。

  • 8作品のアンソロジー。

    姉が出ていくので次を探している主人公。
    誘う相手を考えて、良く見ていると言うTVに出ていた
    家具を揃えてさぁ…という最初の話。
    それに関しては、うわぁな落ちが待っていましたが
    そもそも話があまりかみ合っていないので
    これで良かったのではないでしょうか。

    出張先でさっさといなくなってしまう同僚。
    一緒にいるだけ、と思っていると、見えるものすべてが
    駄目な方向へと考えてしまいます。
    しかし、実際はそんなもの…。
    こうして分かる事も、あまりないと思います。

    どう考えてもダメな男。
    それを愛しい、と思うのは最初だけ。
    そのうち、愛情マジックで曇っていた部分が消え
    クリアになると見えてくるのは…という。
    主人公の決断、それでいいと思います。

    題名から考えて、さらに訪ねてきた男に対して
    そういう事! という驚きが。
    しかし案外優しいな、と思いますよ。
    知っているとはいえ、もう何の義理もないのを
    世話してあげたわけですし。
    後は、追いかけてもろもろがこなければ平和。

    ありそうで、そうそうなさそうな5話目。
    探しに来たのが警察じゃなくてよかったね、とも。
    どんな目にあっても、親を切れないのが子供。
    もう少し、聞こえないところで、聞かれないように
    話す配慮が欲しかったです。
    無理だと思いますが…。

    ファンタジーちっくな6話目。
    途中で、それ放りだした方がいいんじゃない? と
    思い始めましたが、まさかの落ち。
    命がかかっていますが、きちんと話を聞くのは
    非常に大事です。

    打って変わって、時代がさかのぼり…。
    どうしてこんなところを選んだのか。
    心に溜めていないで早く聞けば、落ち着く事。
    大事なのは、会話する事。

    最後は…まぁよくありそうな話です。
    最後には家に、と思っているなら、その過程で
    きちんとしておかねば、こういう事になるのです。
    気を付けましょう?

  • 飛鳥井千砂の「隣の空も青い」が好きかな。
    坂本司の「女子的生活」もおもしろかった。
    浅井リョウの「それでは二人組を作ってください」は人間のあざとい部分が見えて、らしい。

  • 図書館で。くすっと笑えたり胸がぎゅっと切なくなったり誰かと一緒にいるということが、いろ~~んな感情ひっくるめてステキだなと思う。

  • 8名の作家による二人暮らしのアンソロジー
    坂木司さん、三上延さんのお話が載っているので、借りてみました。

    朝井リョウさん、似鳥鶏さん、徳永圭さん は 始めての作家さんでした。

    面白かったものも、そうでないものも。


    朝井リョウさんの「何者」が、図書館のカウンター近くに
    今まで貸し出し多かったもの というコーナーに置かれていたので
    たまたま同時期に借りていて、後から読みました。

    「何者」の理香が同棲をはじめるまでのお話が こっちに載ってました。
    「それでは二人組を作ってください」 嫌~なザラリとした感じのお話でした。
    そしてこっちで読んだ二人の印象と「何者」での印象と随分違いました。

著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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