天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3193
感想 : 281
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800103

作品紹介・あらすじ

お前の病気(ナゾ)、私が診断してやろう。統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護士。突然赤ちゃんを身篭った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた……? 頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 神酒クリニックでお噂の天才医師のお話ですね。
    面白かったです。
    あちらはちょい危ない橋を渡ってますが、対比がやっとできてうれしいです。
    続けて読みたいの、ですが、積読、読みかけを考えると難しい(^◇^;)

  • 正直なところ、読み始めからかなり読み進むまでは、主人公である天久鷹央や研修医の鴻ノ池が好きになれませんでした。
    反面、鷹央の部下であり彼女に振り回されっぱなしの小鳥遊優には必要以上に感情移入して読んでいましたね。
    ただ、ストーリーの面白さとそのリーダビリティは最初から最後まで変わらずにありました。
    本書はプロローグとエピローグに挟まれた4つの事件からなる短編集なのですが、最初の2編である「泡」と「人魂の原料」は日常の謎風の物語の中に、医学ミステリーらしく病気のことがしっかりと盛り込まれていて唸らされます。
    後半の「不可視の胎児」と「オーダーメイドの毒薬」は、それぞれとある患者の病気は何かを探り出すことがテーマのややシリアスな展開となっており、特に「オーダーメイドの毒薬」は、タイムリミットまで設けられていて、サスペンスとしての要素も楽しめます。
    この後半にいたって、ようやく鷹央や鴻ノ池というキャラクターも受け入れられるようになりました。
    あと、お医者さんっていうのは、実は常に患者さんの症状から病気を推理する探偵なんやなっていうようなことを、読み終えてふと思いました。

  • 医療✖️日常の謎系のミステリー

  • 面白かった
    ライトな展開のメディカルミステリー
    4篇の短編からなります。そのまま、ドラマのワンクールにピッタリ

    しかし、主人公の鷹央については、ちょっとキャラが付いていけません...

    【泡】
    小学生が池でカッパを目撃。
    その池には本当にカッパなるものがいるのか?
    何故か、その謎解きをする主人公の鷹央
    その真相は様々な事件が絡んでました。

    【人魂の原料】
    新人看護師が夜勤の見回り中に見た人魂
    人魂は本当にあるのか?
    単にいたずらといったところから、さらに真相が明確になるところは素晴らしい。

    【不可視の胎児】
    これは、ちょっと重い話。
    中絶した女子高生に再び妊娠の兆候が..
    これは、思った通りの展開でしたが、ラストが一ひねり。真相は驚きの展開でした。
    このセリフが重い
    「お前は赤ん坊に母親を殺させるのか」


    【オーダーメイドの毒薬】
    鷹央が子供の親に訴えられます。
    さらに、その入院した子供の病気の原因がわからない。
    タイムリミットが迫る中、子供の症状の原因とは...

    これ、原因はなんとなくわかっちゃいました。
    しかし、その真因はちょっと重い

    ということで、ライトながらも、メディカル要素満載の謎解きエンターテイメントでした。

  • 事件カルテシリーズと違って短編なので、テンポよくストーリーが進みます。また、話しの展開も小気味よく、サクサク読み進めることができました。

    天久鷹央シリーズは、先に事件カルテを読んでいたのですが、推理カルテの鷹央のほうが、キャラとしてはいいですね。類まれなる能力の持ち主でありながらも、最終章では迷いや焦り、落胆といった人間らしさが垣間見えましたし、他者とのコミュニケーション能力という自分に足りないものを受け入れている点で、物語の主人公らしい「不完全さ」を感じさせてくれたように思います。

    事件カルテのほうではここまでの不完全さは感じられなかったように思います。同じ病院を舞台とした話しでありながら、こういったキャラの違いはどこからくるのでしょうかね? 単なる執筆時期の違いによる著者の心境の変化でしょうか? それとも作中における人物の成長や変化かな?

  • いい意味で裏切られました。
    可愛い表紙とライトノベルということであまり期待していたなかったのですが、おもしろかったです。
    統括診断部(各科で診断出来なかった患者を診る総合診療科)の部長で頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央と小鳥と呼ばれる小鳥遊優が、持ち込まれる医療ミステリーを解き明かす話です。
    難しいかと思いきや、そこはライトノベルなのでほどよく力が抜けた、でも医療知識を生かした謎でした。
    キャラ設定自体はコミュニケーション能力に問題がある探偵とそれをフォローする助手、とありがちですが、ストーリーはよく作られています。
    あと二冊出ているみたいなので、また買って読もうと思います。

  • 小説新潮2013年6月号:泡、書き下ろし:人魂の原料、不可視の胎児、オーダーメイドの毒薬、の4つの連作短編を2014年10月新潮文庫nexから刊行。シリーズ1作目。子どものような外観の統括診断部部長の天久鷹央26歳が、天才的な頭脳で、問題を解決する医療寄りストーリー。鷹央のひらめきが楽しいし、ワトソン役の小鳥遊とのコンビも面白い。

  • いやいや、表紙の絵に騙された。ライトな感じと、中々の医学ミステリーがマッチして面白い。
    一話づつだけど、ちゃんと話しも繋がっていて飽きない。そして、登場人物達もライトな時と、熱くなる時の差が心地よく思える。そして、何より知らない病名が出てきて驚かさせる。こんな病気があるんだとビックリする。私が知っているものなんて一握りなんだろうな。にしても、これを読むと医師は頭が良くないと出来ないのもわかるし、どこか人間的にかけるのもわかるような気がした。それぐらい、専門的にやらねばならない事がありそうに思えた。

  • 主人公はラノベに居がちな感じだけれど、結構ちゃんと診断をしている医療ミステリー。
    連作短編なんだけれど、構成も良かったと思います。
    主人公に敵対している登場人物が、結構大人な対応をしているのが好印象。
    表紙とかレーベルに反して、しっかりした医療ものだと思いました。

  • 図書館で。
    ヒロイン?のキャラがどうにもこうにも。ラノベにありがちの「社会不適合者でも一つ特価した才能があり、なにより可愛いから許される」みたいな女性像、自分はあまり好きではないなぁ。(これが少女小説になると性別が反対になるんだろうか?)
    賞与査定をちらつかせてサービス残業を強要するとか普通にパワハラだし、セクハラも入ってる気がするし主人公は訴えても良いレベルだと思う。なんだろう、世の男性は小生意気な女性(美人・もしくは可愛い子に限る)にワガママ言われる、というシチュエーションに過大な夢と希望でも持っているのだろうか?

    謎もなんだか…だし、医療系もそれほどツッコんだネタでも無かったし病院内の権力争いも根回しもなんもないため茶番って感じだし… あまり好みでは無かったかも。でも二巻予約したので二巻までは読むかな…

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著者プロフィール

1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi(上・下)』で、18年、19年、20年本屋大賞連続ノミネート。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』など著書多数。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。

「2021年 『硝子の塔の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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