天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

著者 :
制作 : いとう のいぢ 
  • 新潮社
3.72
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本棚登録 : 1325
レビュー : 189
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800103

感想・レビュー・書評

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  • いい意味で裏切られました。
    可愛い表紙とライトノベルということであまり期待していたなかったのですが、おもしろかったです。
    統括診断部(各科で診断出来なかった患者を診る総合診療科)の部長で頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央と小鳥と呼ばれる小鳥遊優が、持ち込まれる医療ミステリーを解き明かす話です。
    難しいかと思いきや、そこはライトノベルなのでほどよく力が抜けた、でも医療知識を生かした謎でした。
    キャラ設定自体はコミュニケーション能力に問題がある探偵とそれをフォローする助手、とありがちですが、ストーリーはよく作られています。
    あと二冊出ているみたいなので、また買って読もうと思います。

  •  名前は知ってるけどまだ読んだことのない作家さんの本を読む月間てことで、まずはこのお方から。
     医療系は全然興味ないんですけどね。

     印象としては、ライトノベルぽかった。キャラとか。
     殺人事件とか起こらないんで、ライトミステリというジャンルになるのでしょうか。
     文章も読みやすかったです。

     ただ、鴻ノ池さんのキャラが鬱陶しい。
     それで★1つマイナスしました。

  • デビュー作の『誰がための刃 レゾンデートル』とは全く趣きの違うラノベチックな連作短編集。

    主人公は天医会総合病院の天才女医・天久鷹央。天久鷹央が相棒の小鳥遊優とともに摩訶不思議な事件を解き明かす医療ミステリー。東野圭吾の探偵ガリレオ・シリーズにも似た雰囲気で、ガリレオよりは深刻な内容ではなく、読み易い。

    プロローグとエピローグに『泡』『人魂の原料』『不可視の胎児』『オーダーメイドの毒薬』の四編を収録。

  • 主人公のキャラクターによって、バタバタした印象の話になってますが、著者の経歴を活かして、他のミステリとは一線を画す内容になってます。気軽に読めるし、他では味わえないテイストもあって良いんじゃないでしょうか。

  • 久々に面白い医療ミステリー発見!
    表紙の印象とは違って、しっかりしたミステリーになっている。
    続編もでているようなので読んでみたい。

  • 短編4つでサクサクと読める。
    どこかの物理学者が事件を推理するドラマが頭によぎるけど、これはこれで面白い作品でした。

    続きが読みたいね。

  • 診断困難とされた患者が集められる統括診断部。そこに持ち込まれる不可思議な「事件」。けれど事件の謎には意外な「病」が隠されている…というストーリー。
    正直謎自体はそこまで複雑なものではないので、ミステリー好きや医療モノ好きには物足りないと思う。
    頭脳明晰だが傍若無人な探偵役の医師は、女性であることを除けばよくいそうだし、仕事は人並みにできるのに振り回される「いい人」な補佐役の主人公もどこかで見たことのある組み合わせ。まだ1巻なのでもうすこしキャラクターが増えたら楽しめるのかも?
    でも普通に考えれば病と全く関係なさそうな事件が病に繋がってるという発想はすごく面白いし、一話一話短い中で伏線を回収していってるのはすごいと思う。
    「読みやすいミステリーが読みたい」時にはとてもいい。楽に読める。

  • 「お前の病気(なぞ)、私が診断してやろう。」

  • 医療の現場では、すべてに綺麗な病名がつくわけではない。どれだけ検査をしても原因がわからないものもある。わずかな兆候から手がかりを得て診断をつけていく、医師の仕事とは探偵がする推理のようなものなのかもしれない。
    専門的な内容も含まれるが読みやすく、鷹央と小鳥の関係性も良い。実際こんな医師がいたらいいなと思うような、思わないような…

  • ソードアート・オンライン?みたいなラノベしか読まない中学生の息子に、なんとかもっと読書の喜びを知って欲しくて探してきた本。ホームズ役に、見てくれは女子高生みたいだけど、超絶頭が切れるツンデレ系女医、ワトソン役にその部下でガタイはいいがお人好しで、いじられキャラの若手男性医師。

    表紙や扉絵もラノベタッチ、分かりやすく軽妙な文章と展開、キャラ萌えありのエログロなしで、まさにターゲットはラノベ層なんだけど、なかなかどうしてミステリーの要素はしっかりしている。謎自体は物凄く手が込んでるわけじゃないけど、伏線の張り方と回収が素晴らしい。あと、ときどき「おっ」と思えるような深い台詞や表現があるのも、作者が実際に医療の現場に立つ医師だからか。ライトだけど、なかなかクオリティ高いエンターテイメントでした。

    サクッと2時間ちょっとで読めました。息子がはまってくれるといいけど。続きもあるようなので、読んでみたいと思います。

著者プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。
近刊として2018年9月刊行の『ひとつむぎの手』。

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