天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800271

感想・レビュー・書評

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  • コーラに毒が混入されたと訴えるトラックの運転手、"吸血鬼"が現れると相談にきた看護師、天使がいると語る少年たち…不思議な症例を天久鷹央が解決するメディカルミステリー。

    3話めは外で読んだらダメ…

  • 鷹央の健太に対する気持ちが、一般人っぽくて、じーんとした。
    鴻ノ池のような人になりたい。

  • 2018/4/22
    1作目よりよかった。
    鷹央先生がパニくるのがどうにも苦手なんだよね。
    しかし中学生よ、天使の形が欲しかったからって大事にしてる絵本を勝手に盗って切り刻むとかあるかい?
    それは頭が悪過ぎるだろ。

  • シリーズ二作目。

    天使にやられてしまった、アタシも。

    ゼロカロリー
    AIHA

    小児病棟の少年達と、野球帽。
    そして、天使。

    クリスマス‼︎

  • 飲料水に毒、吸血鬼に、小児科に現れる天使、と問題勃発。
    しかし今回に限って、何故か小児科に行きたがらない上司。

    1話目、太っていても正常ならば疑いましょう、で
    大団円で終わりましたけど…仕事、どうなるのでしょう?
    健康第一ではありますが、仕事をなくしたら
    それはそれで大打撃。

    2話目はそれはそれで凄い罠、でした。
    これで汲み取ってくれるのも凄いですけど
    病院の医師も凄い。
    営利を考えるとそこは重要ですけど、看護師も
    効率よく動くでしょうけど、そこは仕事ですから
    仕方がないと言えなくもない?
    こう考えると、入院させるのがいいのか悪いのか、に
    なってくる気もします。

    そして3話目の、恐れていた時が。
    これに関しては初めての…というのもあり
    かなりの共感をしてしまいます。
    共感できないのは、隣の部屋の3人組、ですけれど。
    プライドが邪魔をして、というのは分かるのですが
    償いどころを間違えています。
    まるで、死ぬのを待っているかのようで
    家族にとっては業腹ものかと。
    一歩間違えれば、病院にとっても、業腹、ですが。

  • 子どもってあんなに頭良いものなのか?
    子どもの悪戯は結構混んでいたりすることもある。ただ、あの女の子の行動は理解できても、あの悪戯坊主どもの行動は理解できない。気持ちはわかるが、だからといってああいった行動をとれるほどの頭を持っているのなら、君たちは理系に行って将来は世のために働いてください。おそらく良い収入の大人になるのでしょう。

  • 天才だからこそ、肝心な時に何もできない自分を知って人より落ち込んでしまうのだろう。今回は小鳥遊先生が頼もしくみえた。「医者は自分が無力であることを知らないといけないんだと思います。そうしてはじめて患者さんに真摯に向き合えるんじゃないですか」という言葉が心にずっしり重く響いた。

  • 3作品共に、「医療現場におけるヒューマンドラマ」場合によっては「医療現場への問題提示」を含んでいるところには(テンプレ通りの、ありがちといえばありがちなテーマとはいえ)好感触。
    ただ、ミステリとして、小説として、読んだときには
    ・実際の医療現場でこれは無いなー、のご都合主義的な展開
    ・謎解き部分のご都合主義(「最終的に真から悪い人は居ない」方向に持って行きたい空気感はわかる。でもそれが、キャラの動機としてそうなるか?と考えていくと、うーん。と思う。ついでに、医療知識がない人が病院の仕組みや薬を使ってのトリックを成立させられるのかという疑問)
    ・キャラクター設定が、リアリティが薄い。「奇人変人の類である」で片付けていい部分とそうでない部分があるというかなんというか

    前作よりも、そういう点では読後の違和感のほうが強く残る印象を受けた。

    最終的にはシリーズ通して登場する主要キャラの喜怒哀楽、葛藤、成長を描くためにやりたかった内容のための話なんだろうなぁー

  • シリーズ2巻目。今回は謎の部分よりも、ストーリー性を重視したつくり。結構ホロリときました。「犯人たち」に共通するある特長が、今回の全体の基調を作っています。メインキャラたちが若すぎる設定が、前巻を読んだときはちょっと不満だったけど、この巻を読んで、彼らが今後成長していく姿を追っていきたいと思いました。作者も楽しんで書いているようだし、ゆっくりと大事に続けて欲しいシリーズです。

  • 幼い患者の死を通して、医師としての覚悟を身に着けた鷹央。
    今巻では更に頼りなかった助手の小鳥遊とともに、今後は更なる活躍をするのでしょう。
    病院という閉鎖的な空間では、医療機関側の策謀や患者やその家族が起こす問題が噴出します。
    一介の医師として、また看護師として現場で働く方々の苦労は大変なものだろうと思います。お互いに尊重し合える関係でいたいものです。
    香川さん、ちゃんと良いお父さんになってね。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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