オークブリッジ邸の笑わない貴婦人 新人メイドと秘密の写真 (1) (新潮文庫nex)

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  • 新潮社 (2015年8月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784101800417

作品紹介・あらすじ

愛川鈴佳、21歳。明日から、十九世紀に行ってきます。「完璧なヴィクトリアンメイド募集」――派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ……。【監修・村上リコ】

感想・レビュー・書評

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  • たまたま地元や出身地の名前が出てたのと、主人公の名前が友人と似てたので親近感を持って購入。そして初のサイン本。

    んー。主人公の性格がやはり特殊というか、「普通」ではないためか感情移入が難しい。
    仕事とはいえまず無謀というか有り得ない話にホイホイと乗るところもそれで良いのか?という感じだし、会社の方もいくら借金を返すためとはいえそんなことを安請け合いしたり勝手に話を進めてたりっていうのはちょっと…ってドン引きしてしまう箇所も多かった。
    3章も最後が尻切れで、え!これで終わり?という感じ。
    元が連載だったためか、ページを避けなかったのかなんとなくもやもや。
    でも、掃除の仕方や料理のシーンは想像ができて、蜜蝋の蝋燭使ってみたいなぁとかスッポンのスープ飲みたい!と思えた。
    ただ時々出る伏線のようなものがなかなか回収されてなくて、これは次回作も出るというふうに考えて良いのかなぁという疑問が残る。
    鈴佳はどうやって借金返済したのか、とか、オークブリッジ邸を出るときはどんな感じだったのかとか。
    そもそもが回想っぽかったからもう、オークブリッジ邸は離れているのだろうことはわかるけど。
    だとするならばその最後はどんなものだったのか気になる。
    ちゃんと正門から出たのかとか。
    それともアイリーン含めオークブリッジ邸は永遠に物語として続くということになるのか。
    エドワードやフラワーデザイナーの方も脇役として出てきたけど、最後は特に出てこないのでやはり尻切れ感はある。
    そして何よりエミリー。
    これが普通にオークブリッジ邸でまかり通るなら、アイリーンの存在はなんだったんだろうか。
    エミリーを出すことによって今までのアイリーンの仕事ぶりがいかに誠実で真摯なものだったかという対比なのかも知れないし、彼女に戻ってきてもらうにはこういうキャが必要だったのかも知れないが、それにしてもひどい。
    今までの数ヶ月が意味のないものになる。
    焦っていたとはいえユーリとしてのキャクター性格なら選ばなさそうな人物なのに。
    全体的に少し中途半端な印象は否めなかった。

  • 情景が目に浮かぶ。東川町をはじめ北海道が舞台。アイリーンの思いや頑張り、優しさが伝わってくる。体験してみたくなるかも。

  • 良い

  • 図書室本。現代人が19世紀のイギリス貴族の屋敷のメイド?転生物かと思ったら、マジ今の日本だった。

  • 現代において19世紀英国貴族暮らしをする老婦人のところメイドとして働くことになり……なのだが、全然徹底されていなくて設定の意味がない。
    冒頭ではコストの都合を挙げながら使用人が増えていくとかの矛盾も呑み込めなかった。

  • 夫に先立たれ、人生の終期を迎えた老婦人の最後の夢、19世紀の貴婦人になりきって生活すること。
    その夢を叶えるため、北海道の邸宅でなりきり生活を始めます。
    19世紀にこだわりにこだわりぬいているので、普通に考えればかなりきつい生活です。特に主役であるアイリーンなどメイド達下級層。
    奥様への思いで頑張っているアイリーンを応援したくなりますね。

  • 展開が若干強引。書きたいシーンに向かって無理に話を合わせようとしているように見える。
    ヴィクトリアンメイドについてはそれなりに調べているようだが、やっぱりなんか無理がある。仕事量とか。
    グダグダ悩む主人公と素敵な執事の関係は良くも悪くも少女漫画。

  • アイリー二の成長を描く物語。だと思ってたんだけど、ちょっと彼女の情緒が乱高下しすぎてて追うのが大変だった。でも奥様が北海道のこじんまりとした郊外で憧れの19世紀の暮らしを……っていうのはなかなか面白かった。ちょうど一年前くらいにメイドの歴史について調べてたので、その良い復習になったかな。

    主人公が独断で写真を合成してあろうことかユーリさんに伺いもせずに勝手に飾ったのは本当によく分からない。それやっちゃだめなやつでは……?ここらへんの展開が唐突すぎたのでもっと説明が欲しかった。あとスペイン風邪の件は蛇足だと思う。全体的な雰囲気は好きだったので星3で。

  • 最初、世界観に馴染めなかったけれど、途中から面白くなってきた。作中、料理が結構出てきて、とても美味しそう。
    2019/6/30

  • 設定が大分酔狂だけど、ありえない話じゃないし、人の心の機微がしっかりと描かれていて、第3話では号泣してしまった。
    まだ1〜2ヶ月しか経ってないけど、どこまで続くのかな。

  • 現代日本の北海道で19世紀英国の上流階級の暮らしを再現するという設定なのね。英国のテレビ番組で実際にあったよね。観てみたかったので憶えています。
    再現して暮らすことが道楽ではなく本気であるとこの屋敷の奥様は言うけれど、本気であるならメイド一人に家事一切の切り盛りをさせる19世紀英国上流階級の暮らしは本気でも正気でもないとまず思ってしまった。
    再現生活で階級を重んじるとあったけれど、上流階級の屋敷で働くメイドの中にも階級があると『エマ』で学んだので奥様にだけ都合のいい階級解釈に違和感しかなかったよ。
    雇い主が再現設定を実現可能にお膳立てできていないのにメイドに対して要求が多すぎてなんだかなあと思うことが多かったです。
    設定に惹かれて手に取ったので期待しすぎだったかも。3巻で完結なので最後まで読んでみようとは思います。

  • 北海道の旭川の近くで、メイドとして「奥様」にお仕えする仕事について天涯孤独の女性の物語。ちょっと硬い人柄が、この作者には合っていて面白かった。おすすめです。

  • 面白かった!現代の北海道で十九世紀英国の暮らしを再現しているから、慣れないカタカナ単語が沢山あっても取っ付き難さがなくて入り込み易かった。現代の物は使わない、徹底した当時のメイドとしての暮らしや仕事にはアンティークな趣があって、いつの間にか当たり前になっていたアイリーンが剥がれていく辺りを始めとした感情の動きは眩いくらいの鮮やかさだった。どっぷり浸かり込んでうっとりした。終盤のアイリーンがこれまでの人生の自分設定を奥様と共有するシーンは感慨深かった。凄く素敵で丸ごと心地好くて、ずっと読み続けていたかった。

  • 【あらすじ】
    「完璧なヴィクトリアンメイド募集」―派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ…。

    【感想】

  • 19世紀に住みたい、という老婦人の願いを叶えるため
    その時代のメイドになりきった主人公。

    今の生活になれている人間に、これは辛い! としか
    いいようがない状態です。
    お風呂に入るにも、トイレに行くにも
    そして世話をするにも…。
    つくづく、良い世の中になったものだ、と思います。
    苦労がリアルで、してもいないのに
    共感できてしまいます。

    その時代にどう生きていたのか、どう生活していたのか。
    そこも興味はありましたが、執事役の孫と
    どう関係していけるのか。
    新人も入っているわけですが、このさぼり方は
    昔もあったようですし。
    特別編の末路は、そのせいだ、とも言えるわけで
    なんら同情する所がないです。
    連れて行った人と、場所があれなのに気が付かないのは
    自業自得、というものです。

  • 図書館で。
    櫻子さんの作者の方の他のシリーズかと借りてみました。面白かったです。徹底して19世紀の生活スタイルを送るって固い決意が面白いけど… 正直、雇用者は奥さまだから(まだ)良いだろうけど使用人は大変だよね、という(笑)

    そこまでするなら英語で生活したら~なんても思ったんですが(笑)そうしたら日本から脱出しなきゃイカンのか。それは確かにお金がさらにかかりそうだしムリか~

    この奥さまとメイドの関係はある意味極論ですが、やってあげてるんだからとか感謝されて当然…というような驕りは誰でも出るよなと思う。仕事だからその仕事に徹するというのは中々難しく、評価や見返りを期待してしまうって感情はあるよなぁと思いました。(まあだからと言ってプライバシーに首ツッコムのは友人だとしてもどうかと思うけど)

    まあでもこのメイドの彼女は感謝されて当然だよな。近代化で手間暇を省くために改良されたモノを使用出来ないハウスキーピングだもんなぁ… うん、お金の問題ではない(笑)感謝されるべきだ(笑)

  • 19世紀英国のお屋敷のお話かと読み始めたらば現代旭川近郊でのお話
    現代生活を知っている人間が19世紀英国風生活って何事?
    新人メイドさんが大変さの中で喜びも見いだし頼もしくなってくのが好ましいなぁと

  • 北海道旭川の隣東川で19世紀英国を再現したお屋敷にヴィクトリアンメイドとして雇われた派遣家政婦相川鈴佳。外見だけでなく生活すべて再現。映像で見ると優雅だけど、今の生活に比べると当然ですが不便で大変。そのうえ現代と当時じゃ思考というか、考え方自体が違う(階級社会とか)。老婦人の生涯最後の夢、てことだけどそれを支えてくれる人に出会えてマーガレット(楢原タエ)様は幸運。続編も読みたいな。ユーリとアイリーンの関係も進むのかな。

  • 想像以上に面白かったかな。なるほど現代で19世紀。
    21世紀と対比させながら文化を学べてよかった。
    2017.09.26

  •  19世紀英国の上流階級生活を可能な限り送る、自分だけでなく使用人として使える人達も―。
     奥様、ナゼにそこまで拘るの!?と思わなくもないのですが、メイドのアイリーンとして住み込みでお屋敷に勤めることになった主人公をとうして語られる19世紀を追体験しているかのような、描写のディティールの細かさが楽しいんです。
     なれないメイド服にコルセット、当時を再現したキッチンには冷蔵庫すら無く、全てモップや手作りの洗剤でお屋敷中を掃除するとなれば、その大変さは如何ばかりか…
     大変さに音を上げそうになるアイリーンですが、次第にプロとしての誇りと執事のユーリさん始め、周りの人達と協力しながら作り上げる暮らしに愛おしさを感じ始めているあたりも彼女の生真面目な性格とあいまって好ましい。
     続きもあるので、ユーリさんとのロマンスがあるといいなぁ~と思いつつ読了です。

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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