バリ3探偵 圏内ちゃん 忌女板小町殺人事件 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 363
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800431

作品紹介・あらすじ

電波さえあれば真相はつきとめられる! “妻が自分の夢を応援してくれません。”小説家志望男による身勝手な投稿が悩める忌女(=既婚女性)たちの掲示板「忌女板小町」で大炎上。さらに、ある殺人事件との関連が疑われる。引きこもりの緑子、HN圏内ちゃんが挑んだネットとリアルが交錯する連続殺人――その謎は、超肉食女子刑事・小鞠&ドS刑事・黒井マヤとの推理対決の果てに、人知れず葬られていた悲劇につながった。

感想・レビュー・書評

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  • トリック(?)は序盤ですぐに思いつきますし、実際それが答えでした。しかし1番最後の詰めの部分だけは想像できず。読むまでわかりませんでした。嫌いではないけれど、やはりストーリーよりはキャラで成り立ってる感じがします。
    そのせいか単に自分の記憶力の問題かは謎ですが、読了後数日おくと「あれ?どんな話だっけ?」となりました。

  • 圏内ちゃんマジ最強なお話です。七尾作品はシリーズ同士のリンクが多いですが、本作もドS刑事シリーズとリンクすることで七尾ワールドに繋がっています。
    しかし作者は圏内ちゃんを外に出したいのか出したくないのかどっちなんでしょう。出てしまったら圏内ちゃんじゃないしなぁ。

  • リレーが繋ぐもの。
    本当の意味が分かっていたとはいえ、復讐心を殺すには足らなかったのだろ。
    スケープゴートを用意し、居場所がバレた時の対応まで全て計画通りだったのだろうか。

  • 前回より読めない展開が多くてハラハラ感が増した。が、都合が良すぎると感じた点もいくつかあった。
    朔太郎にことは1巻よりも苦手になっているかも...。小毱は最初は高飛車で気が強くてとっつきづらい印象だったが、圏内ちゃんと打ち解けるにつれ好きになった。前回同様テーマ(前回なら手への異常性愛、今回ならカノンリレー)への掘り下げが深く、反面事件そのものよりその背景に重きを置かれすぎているように感じた。

  • 交換殺人は途中から読めてしまったけれど
    4人に実行させるのは無理があったかなぁ

  • バリ3探偵圏内ちゃん第二弾。

    個人情報が伏せられたニュースでも、圏内ちゃんにかかればあっという間に特定される。
    これって現実でもそうですよね。
    わずかな映り込みの情報から特定されてしまう。
    現代にマッチした作品だなと。

    今作は女性刑事の出番が多く、圏内ちゃんが珍しく感化されていて新鮮。
    ここから圏内ちゃんも変わっていくのかな。
    この女性刑事のように不倫推奨はしないけども、外の世界を見ることができたらいいなとは思う。
    ネットの世界は自由自在かもしれないけど、リアルなものにも触れてほしい。

    続きがあるならまた読みたいな。

  • なかなか

  • 一巻で未解決だった左手切断連続殺人のつづきが描かれるのあと思いきやまったく別の事件を描く構成。
    善意のバトンリレーを殺人に利用するというストーリー、バトンがわたる4人の関係性がちょっと難しいかな、読んでて理解がが追い付かず前のページに戻りつつ読み込む必要があったのでもうちょっとシンプルさが欲しいようにも思いますが、圏内ちゃんがテンポよく謎を解明していくさまは爽快さがあり、一巻同様楽しめました。

  • ひきこもりの「圏内ちゃん」シリーズ

    謎の連続殺人事件
    犯行動機がある人間たちにはアリバイがある
    いったいどうつながっているのか

    1作目は、あんまりなキャラ設定に違和感しかなく
    あまり楽しめなかったけれど
    2作目のコレは慣れたのか、かなりミステリとしても楽しめた。

    新キャラの小毬も強烈。
    圏内ちゃんの引きこもりの秘密、次回作でわかるのかしら

  • ネット掲示板「忌女板小町」で炎上した事件から始まって、本人特定、実際の殺人事件の調査…と今作でも圏内ちゃんこと緑子と朔太郎は警察に協力し頑張ります。今回は事件を追う側の描写と、全く別の場所の描写との二つが交互に描かれるので読み手としては想像しやすい部分はありますが、想像以上に簡単に人物特定のできるIT社会に少々恐怖も覚えながら読み進めました。小毬という肉食系女刑事も味がありますが、ドS刑事シリーズのマヤたちと絡んだのも楽しかったです。圏内ちゃんが変わろうとしているのでシリーズの今後も楽しみです。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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