謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2015年8月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101800455

作品紹介・あらすじ

その青春(ミステリ)は間違っています。紫風祭。藤ヶ崎高校の学園祭を早伊原樹里と回ることになった春一は、その道中で相次いで“謎”に遭遇する。開会式で用いる紙ふぶきの消失。模擬店と異なる宣伝看板を並べる実行委員。合わない収支と不正の告発。初夏の一大イベント真っただ中で起こる事件を追う中で、二人は学祭実行委員長・篠丸の暗躍を知る……。正義とは何か。犯人は誰か。切なくほろ苦い青春ミステリ、第2弾。

みんなの感想まとめ

人間関係や心理戦を通じて、正義とは何かを問い直す青春ミステリが展開されます。主人公は、毒舌で気の強い早伊原樹里と共に、学園祭で起こる謎めいた出来事に挑む中で、友情や恋愛、そして自らの過去に向き合います...

感想・レビュー・書評

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  • 高校生たちの恋愛模様の心理戦を扱ったものといっていいかな。でも、人のためにするのは偽善なのか、結局は自分のためと割り切るのか、人の心理を推理できるのは思いやりなのか、という結構難しいことを問うているよ。主人公のミステリーを引き寄せる体質のために近づいた早伊原樹里は、毒舌の気の強い女子のようでいて、主人公の過去に向き合わせるおぜん立てをしたし、今回もまだいろいろ引きずっている主人公に新たな決心をさせている。樹里本人もいろいろ抱えているのかもしれない。次回も楽しみになる。それにしても、作者が平成4年生まれとはなあ。驚くね。

  • 「宣伝されている模擬店が存在しない理由」
    グダグダな司会と張り出された昨年の案内板。
    彼の言うとおり全てを知ったうえであの勝負を挑んでいたとしたら、狡いとかの問題でなく周りの迷惑などを考え自ら先に解決すべきだったのではないだろうか。

    「紙ふぶきの中に「好き」と書かれたものが混ざっている理由」
    前日に無くなったノートの行方と刻まれた紙ふぶき。
    本当の心情は関係者にしか分からないだろうが、親友と呼べるほどの友人が常に意中の相手のことしか自分に問わなくなったら寂しく感じはするだろうな。

    「学校のいたるところに同じラクガキがある理由」
    不正の事実と正しい答えに辿り着きたくない訳。
    言葉ではうまい事言っておいて事実はただ私欲のために作られたレースなど、誰も認めることは出来ないだろうし悔しいだろうな。

    「シフトに入らなかったことになっている理由」
    作成したシフトと皆が知る異なるシフト。
    これに至っては彼女の意見に同意せざる得ないと思うが、傷付く怖さを知った彼からするとその正論も枷の一つになりうるのかもしれないな。

    「彼女の理由」
    全てを背負い自分を殺し終えようとした学園祭。
    感情の変化に気付いた時、彼女は自分を殺す事で友人が幸せになるならと無意識に身を引いたなど普通なら中々出来ることではないだろうし、本当の自分を偽るのはかなり苦しかったろうな。

  • 学生時代の学園祭を
    思い出しながらこの本を楽しめることが
    できました。

    主人公と謎好き女子高生との
    会話にニヤニヤしたね

    主人公の姉さんの言葉の
    愛とは、恋とは、正しいとは
    なかなか為になったね

    青春したいなぁ

  • なるほど。
    篠丸先輩はそうでしたか。叙述トリックをここまで引っ張ったことに賛同できるかは微妙なところ。
    内省的な記述がやや過剰なところは良さではあるものの、時には読みにくさにも繋がっているかな。
    この先の展開も期待できそうなので、読み続けてみます。

  • 文化祭が充実していて何よりです(べ、別にうらやましくはないんだからな)。
    ちょっとした誤解やアイデアのために文化祭中に発生したミステリーを解くなんて、ものすごい面白そう。
    死なないミステリーの醍醐味という感じがする。
    それにしても一週間くらい?でこんなにミステリーに遭遇するなんて、つくづく「体質」はすごい。
    それが正義でも偽善であっても、後悔しないように自らが正しいと思ったことをするという答えには脱帽。
    生徒数が1000人で一年生が160人という人数比に違和感。中等部と高等部合わせて1000人、高等部の一年生が160人の間違い?
    もしかして文化祭一日だけ?
    あんなに凝っているのに残念。

  • 前巻に引き続いて、謎の裏に秘められた人の想いが大事にされているのがよいですね。善意と偽善、他人のためか自分のためか、正しいことはよいことか。前回で一旦は区切りをつけた主人公の過去ですが、そう簡単に乗り越えられるものではなく、ストーリーの中で自分の心にさらに深く向かい合っていくのがよかったです。友人もてすぎですね。

  • 主人公が本当の意味で過去を乗り越えられたシーンが印象的。そこから驚きあり、感動ありでラストの畳み掛けが凄い。

  • その青春(ミステリ)は間違っています。紫風祭。藤ヶ崎高校の学園祭を早伊原樹里と回ることになった春一は、その道中で相次いで“謎”に遭遇する。開会式で用いる紙ふぶきの消失。模擬店と異なる宣伝看板を並べる実行委員。合わない収支と不正の告発。初夏の一大イベント真っただ中で起こる事件を追う中で、二人は学祭実行委員長・篠丸の暗躍を知る……。正義とは何か。犯人は誰か。切なくほろ苦い青春ミステリ、第2弾。

    ---
    ラノベ感すごいけど、おもしろいからさくさく読める。

  • 主人公二人のディスり合いが面白くなってきました!

  • 前作で"謎を呼び込む体質"の根本と対峙した春一は、しかし結局向かい合えても受け入れることまではできていなかった。的な。

  • “正義”は壊された。  
    さあ、偽善を始めよう。   
    偽善の話はよく見かけるけど、偽悪的な話は全然ないよね。  
    面白いと思うんだけどなぁ。  
    早伊原樹里が(CV.佐倉綾音)で脳内再生されてしまうのは仕方がないと思うんだよね。  

    ってかあの引っ掛けはちょっとズルいよね。  
    でもまあそうならやっぱ先輩の味方しちゃうよね~。

  • もっと楽しく青春しちゃえばいいのに。

  • 2015.9.22

    主人公が前巻から少し成長する。文化祭を舞台にしたちいさなミステリをもとに進んでいく。

    登場人物がおおく読みにくい。しかも、覚えにくい名前が多く、この人誰?ってなることもしばしば。読者に体感してもらうタイプのミステリではない。主人公は嘘を付くし、謎解きの段階でわかることもあるので、おいてけぼりかんが本派ない

  • 謎はそれほど深くなかったと思う。なぜそんなに深く考えすぎるのか、ある種中二病的でむずむずします。
    キャラの背景はほとんど説明なく話が進むので、1冊目を飛ばしてこの巻を読むと、訳がわからないかも。

  • 正しい方じゃなくて、納得する方を選べ。ただ自分が納得するかどうかで物事を判断するんだ。

  • 前作が大のお気に入りだったので、
    書店で見かけて迷わず購入(^ ^
    そして、まず前作を読み返して「復習」(^ ^
    準備万端で読み始めました(^ ^

    で、感想ですが...
    前作に比べて「シリアス成分」が多めで、
    主人公二人の「アホな掛け合い」が好きなのに
    ちょっとその分量が少ないかな...(^ ^;

    ...という分、★一つマイナス(^ ^;

    でもそれ以外は、緻密に練られたストーリーと言い、
    巧みなミスリードと叙述トリックと言い、
    「さすがやな」という感じ(^ ^

    最後の最後で、え、そう来るの、と驚かされ、
    あとは「怒濤の青春」というか(^ ^;

    「アホな掛け合い」以外は大満足でした(^ ^

  • 《謎好き乙女》第2弾。

    第1弾の話、登場人物を継承しつつ、そこから「あっ」とする展開に持ち込みます。
    ミステリ、謎解きから明らかになる人間性的部分が濃くなっており、読み応えが増し増しです。
    あーあ、青春したかったなー。

    新たな登場人物としては、春一くんのお姉さんが、早伊原とまた違った強烈なキャラ性を輝かせます。登場場面は少ないけどね。
    次巻があれば、待望?の妹もでてくるか⁈

    色々書くとネタバレになるので、
    春一くん、やはり女性に囲まれ過ぎ!
    浅田、モテすぎ!

  • ・1巻目と同じく、あり得そうな謎だった。
    ・登場人物の心情は理解しにくい。
    ・短編集なので、読みやすい。

  • 前作ではヒロインの性格についていけず、そしてかなり人間関係で重めのストーリーだったため読み終わってもモヤモヤ…としてしまったが、今回は文化祭が舞台ということもあり、かなり一般的な【青春】らしさが感じられて読みやすかった。

    もちろんこのシリーズでいう【青春】(ミステリ)もたくさん詰まっていました!

    後は、前作でヒロインと主人公の関係値がある程度理解できてるから入りやすかったのかも。個人的には主人公の過去が今作でもかなり重要だったので、順番に読むのがオススメです。

    ラストへ向かうにあたり主人公の大きな気持ちの変化、これは過去を知ってるからこそほろ苦い気持ちになりました。正義とはなにをもっていうのか…

  •  矢斗春一が正義とか善行とかを難しく考え過ぎている部分があるのに対し、早伊原樹里は逆に振り切れ過ぎていて善行を全否定しているのが印象的でした。

     矢斗春一が過去に捉われ抜け出そうと足掻いている様に、早伊原樹里にも捉われている過去があるのでは無いかと思いました。

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著者プロフィール

作家

「2019年 『アオハル・ミステリカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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