空が分裂する (新潮文庫nex)

著者 :
制作 : 押見 修造 
  • 新潮社
3.51
  • (11)
  • (23)
  • (29)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 459
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800462

作品紹介・あらすじ

殺人も、恋も、すべて空と呼べばいい。今や誰だって言葉を発信できるし、どんな人だって言葉を受信できる。そんな現代に「特別な私」はどこにいる? かわいい。死。切ない。愛。混沌から生まれた言語は、やがて心に突き刺さり、はじける感性が世界を塗り替える。昨日とは違う私を、明日からの新しい僕を、若き詩人が切り開く。萩尾望都ら21名の漫画家・イラストレーターと中原中也賞詩人が奏でる、至福のイラスト詩集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 再読。はじめ読んだ時からかなりシンパシーを感じてびっくりして、好きになった、けどこの人みたいに書けない。こんな鋭く脆く痛く、でもうつくしく洗練された作品はなかなか書けないとおもふ。

  • この本を読んでいると、もう2行前の内容が頭から消えてしまっているという状態がエンドレスで続いた。文章が支離滅裂であるからだろう。自分の読解力の無さのせいもあるだろう。箇条書きで書いていた昔の自分のネタ帳を思い出してしまった。

    ただ、その、常に数秒前の文章の記憶が消えていく状態が何故か心地よくあったりもした。胸にグサリと刺さる言葉もあった。感想をうまく言葉で表せない。

  • 毎度のことながら、詩集に挑戦しては、敗れてしまう。やはり詩という表現形式は、ワシには難しく、苦手だ。

    著者の詩に、そうそうたる漫画家、イラストレーターの絵が付いている本作、その豪華さはすごいが、言葉を嚥み下すことができなかった。残念。

    でも、何故詩が苦手かが少し分かって、ワシは自由すぎるものが苦手なんだな、ということ。言葉運び、句読点、展開。詩はわりかしルール無用でそれらを運用できる。それが苦手であることは、自分の一つの限界を感じることでもあった。

  • 先日フジロックでビョークを観たときも同じことを思った。
    「世界観がありすぎてよくわからない」
    わかりやすく加工された情報で甘やかされているわたしの脳は、色んなものから逸脱した世界観を目の当たりにすると思考停止してしまう。最果タヒさんの詩と素敵な挿絵たちを眺めたとき、わたしはうまく理解できず混乱した。

    あとがきまで読んでとても安心した。わからなくていい、らしい。わからない、けど、のその先の感覚があればいいらしいのだ。
    何かを作ること、みんなと共感しなくていいこと。
    とても強いメッセージが込められたあとがきだった。よくわからなかったけど最後まで読んでよかった。
    (ビョークもなんだかんだで最後まで観た)

  • 『グッドモーニング』での前衛的な手法は鳴りを潜め、極めて(表面的には)スタンダードな詩になっている(掲載誌の都合上、イラストとのコラボレーションという特異な形態になっているが)。
    時折がつんと来る言葉があるが、全体としてはかなりイメージの飛躍が多くついていくのが大変。
    「あとがき」が最も読み応えがあったかもしれない(笑)この人の最初に読んだ本がエッセイ集だったのが悪かったかも。やはり自分は詩は苦手なんだろうか。

  • 殺人も、恋も、すべて空と呼べばいい。

    今や誰だって言葉を発信できるし、どんな人だって言葉を受信できる。そんな現代に「特別な私」はどこにいる? かわいい。死。切なさ。愛。混沌から生まれた言語は、やがて心に突き刺さり、はじける感性が世界を塗り替える。昨日とは違う私を、明日からの新しい僕を、若き詩人が切り開く。萩尾望都ら21名の漫画家・イラストレーターと中原中也賞詩人が奏でる、至福のイラスト詩集。

  • 悔しい。というのが率直な感想です。
    こんな風に世界を見て、感じて、表現するのを許されてる人が存在すること。
    ページの上でたくさんの人を殺して、それが読者(とくにJKJD世代)に称賛される人が存在すること。
    悔しいというか、羨ましいのかな。今後リリカルな大量殺人を謳った詩は皆「最果のn番煎じ」といわれるのでしょう。とんでもないことをしでかした人だと思います。

  • ひっさしぶりの詩集。
    僕の想像力を試されてる様な気がした。
    負けない様に頑張って読んだけど、疲れました。

  • タヒさん二冊目!大人は、死者と同じにしか見えない、私たちにとって「夏襲来」―――が猛烈に喉元に何かがこみあげてきて好きだ。声に出して読みたくなるから、この人の詩はこんなにも魅力的なんだろうな

  • 永遠なんてない、ことの絶望を理解できないのは
    若さゆえの傲慢さ
    それが眩しい
    それが厭わしい
    しかしすぐにわかるだろう、この世界に永遠はなく
    子らはやがて父となり母となり
    かつての自分が浮かべた冷笑を見せつけられるハメになるのだ
    ざまをみやがれ、しかし、それは
    自己愛の連鎖でもあった!
    世界に永遠なんてありはしないはず
    なのにな

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

最果タヒ(Tahi Saihate)
1986年、神戸市生まれ。2008年、『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。2015年、『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』、小説に『星か獣になる季節』『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』『渦森今日子は宇宙に期待しない。』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな噓つき』、エッセイに『きみの言い訳は最高の芸術』、対談集に『ことばの恐竜』がある。最新詩集に、2018年9月刊行の『天国と、とてつもない暇』。

最果タヒの作品

空が分裂する (新潮文庫nex)を本棚に登録しているひと

ツイートする