セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴: 名探偵 御手洗潔 (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800479

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭にエカテリーナ二世の凄まじい生涯と、彼女から榎本武揚に贈られたダイヤモンドで飾られた靴の話があって、いきなり目くらましを食らわされる。一体どんな凄い事件なのだろうかと思ったが、何だか一杯食わされた感じである。はっきりいってちんけな犯罪である。トリックも大したことはない。が、最後まで読まされてしまった。一つには、登場人物のそれなりの面白さがあることである。それに、誘拐された美紀という女の子の可愛さとこの子への御手洗潔と石岡の優しさがいいのだ。

  • サンタクロースがそんなやつとは知らなかったな
    貧乏人を差別するとはな、弱い者の味方セント・ニコラスもなんて堕落したんだ

  • 女の子と御手洗・石岡のふれあいが心温まる。
    女の子の父親に対する御手洗のおちょくりは見物。

  • 登場人物がつかめず、序盤に苦戦
    途中からはすらすら読めた

  • 【収録作品】セント・ニコラスのダイヤモンドの靴/シアルヴィ館のクリスマス

  •  最近、ガッツリミステリーらしいミステリーを読んでないなぁ~と思い、これを機に中々手に取れずにいた島田荘司作品にチャレンジ、遂に私も御手洗シリーズデビューだわと勇んで読み始めました。
     もっと新本格ロジックバリバリの小難しい話を期待していたのですが、意外にも読み易い謎解き話(あちこちに薀蓄はありますが)でちょっと肩透かし感。御手洗さんと石岡くんはホームズとワトソンを彷彿とさせるキャラクターで彼等の掛け合いは興味深かったです。
     長いシリーズ物なので気長にゆっくり読んでいこうかなぁ。

  • 全然違う2つのお話かと思いきや、繋がってておもしろかった。日本の歴史にくわしいなあ。

  • いつも通りの御大節が効いてる作品。御大の作品の中ではすらすら軽めに読める作品。

  • なくなったダイヤモンドの靴を巡る話。
    トリック云々ではなく、全体的な雰囲気を楽しむものなのかな。

著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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