ケーキ王子の名推理 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2926
感想 : 191
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800509

作品紹介・あらすじ

夢も恋も甘くないけどお菓子こそ、正義。バカがつくほどケーキが大好きな女子高生・未羽。失恋のかなしみを癒すため訪れた自由が丘のケーキ屋で、パティシエ修行をしている学校一のイケメン王子、颯人に遭遇。これは早くも新しい恋の予感? いやいや現実はケーキほどには甘くない。彼は噂に違わず超冷たい。が、夢への想いは超熱い。他人の恋やトラブルもお菓子の知識で鮮やか解決。ケーキを愛する二人の青春スペシャリテ。

感想・レビュー・書評

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  • 装丁が可愛らしくて手に取った一冊。
    甘い物好きではないので、スイーツに触発されることはなかったけど簡単に軽く読めて普通に面白かった。

  • 少女漫画を読んでいる感覚でさらりと読めました。内容もとても可愛い少女漫画。高野苺さんの表紙の絵の未羽と颯人がいきいきと動き回る様子を思い浮かべながら読めました。

  • う~ん・・・一言で言うと「ずるい」ってかんじ。
    一回読み終わってから、また最初から読み直して「あ~」ってなる一冊。
    やっぱり、七月さんわは面白い。

  • タイトルに惹かれて読んだけど、名推理???
    ケーキは美味しそうで、文字だけど満たされた。

    世界一のパティシエと誰もが振り向くイケメン男子と、美味しいケーキが身近にある日常は羨ましい。

    ケーキを味わうように、気楽に読める。

    ショートケーキ、コンベルサシオン、オペラ、ティラミス

  • ☆4

    以前から気になっていた作品❁⃘*.゚
    少女漫画を読んでいるみたいに楽しめました♡
    颯人と未羽のコンビのこれからが気になるので…続編も読み進めて行きたいと思います!
    ケーキが食べたい…(*´ч`*)

  • 表紙が可愛いから買っておいた積読本。。
    会話が多いからか、サクサク読めた!

    ケーキ×高校生の甘酸っぱい青春って感じ。
    現実ではありえないような設定だけど、それもまた良い。登場人物が少し少なかった印象。5巻まで出てるからこれから増えていくのかな。

    タイトルに名推理ってあるけど今回は推理はそんなになかった。
    アニメ化されたら小中学生に人気でそう。

    思ってたよりも面白かった。続きが気になる。

  • 新潮文庫のサブレーベル、新潮文庫nexの作品。
    なかなかの人気作らしく、本書を1冊目としてシリーズ化されており、現在5冊目まで出ている。

    主人公・有村未羽(ありむら みう)は、ケーキが大好きな高校生。仲の良い両親と、姉・妹の5人家族。昭和の家庭かというほどわいわいがやがや明るい一家である。
    もう1人の主役は、同じ高校のイケメン王子、最上颯人(もがみ はやと)。女子には極端に冷たく、冷酷王子とあだ名されている。実は世界一のパティシエを目指しているが学校の皆には内緒である。

    ケーキが好きすぎることが原因で、未羽が初デートの相手に振られた日、それまで接点のなかった2人が出会う。傷心の未羽が迷い込んだ先が、颯人のバイト先のケーキ屋さんだったのだ。
    ケーキ大好き女子高生と冷酷イケメンパティシエ。
    距離が縮まりそうで縮まらなそうで。邪慳なようで優しいようで。
    ぶつかり合いながらもちょっとときめく。そこに甘いスイーツが絡む。
    王道のラブコメである。

    収録作は短編4作。
    「ショートケーキ」「コンベルサシオン」「オペラ」「ティラミス」、いずれもケーキの名がついているところが心憎い。
    もちろん、それぞれのケーキがキーとなるショートストーリーなのだが、本作、タイトルに「名推理」と入っているように、謎解き要素もある。日常の謎的なちょっとしたものなのだが、それが、時に颯人により、時に未羽により、解き明かされる。その爽快感と甘いケーキの香りが、ふわりとした幸せ感を残す。
    各章の最後に、表題のケーキの簡単な解説があるのも気が利いている。

    個人的な好みとしては、(ちょっと甘いが)「ショートケーキ」が一番よかっただろうか。2人の出会いに加えて、未羽がそもそもなぜケーキ好きになったかも描かれる。
    「コンベルサシオン」は、謎部分がちょっと考えにくい展開で、あまり現実味が感じられない。主題のケーキの特徴的な存在が先にありきで、「作ったお話」感がある。
    「オペラ」では颯人とつきあっている(実際はつきあっているわけではない)ことが高校の皆にバレた(誤解された)未羽が陰湿ないじめにあう。謎解きにもケーキが絡んで力作だと思うが、力技感も否めない。何より自分の好きな男の子が別の子とつきあっていたからといって、こういう不毛なことをするというのが理解できない。こんなことをかばう人物がいるのも納得いかない。とっさにかばったにしては、だましのトリックが少々手が込みすぎているし。
    「ティラミス」はパティシエコンクールの舞台裏も描かれ、なかなかおもしろい。颯人がどうして女子嫌いになったかの過去の話も含む。彼の「変化」がきっかけで、周囲の態度が激変したというのだが、まぁそんな目にあえば人間不信にもなるかもなと思う一方、そもそもの「変化」自体が、「え、そんなことあるのか?」と思う展開で、「作り話」感があり、納得しきれない。

    ところどころ違和感はありつつも、甘いケーキと甘々には進まない恋の話はなかなか相性がよい。一話読み切りとしても読めつつ、全体としての流れもある構成は、安定感があり、完成度が高いように思う。

  • こっこれは…。少女漫画ですかね?(勿論いい意味で)
    何故か温かい気持ちになる小説でした。わたしも最上くんのホクホクのあったかーいケーキ食べたいなぁ。未羽いいなぁー。オタク女子ってところは一緒なんですけどね。転校生がイケメンとかないですかねぇ。(´∀`)

  • 「これは小説じゃない」というレビューをしている人を見たことがあった。悲しいけれどその気持ちが少し分かる…漫画みたいとか実写化しやすそうという印象。
    でも、小・中学生に対する読書習慣付けへの一歩としてはいいのかも。
    『ぼく明日』は好きなんだけどな。

  • 軽い気持ちで軽く読めて、可愛くて美味しそうなお話。美羽がスイーツを愛し過ぎているところがこれまた可愛い。颯人との関係性も良く、深夜ドラマにしたらハマりそう。続編希望!

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著者プロフィール

大阪府生まれ。『Astral』(電撃文庫)でデビューし、ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍。第3回京都本大賞受賞作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社文庫)はミリオンセラーとなり話題を集めた。他の著書に『君にさよならを言わない』(宝島社文庫)、『ケーキ王子の名推理』(新潮文庫)などがある。

「2021年 『100万回生きたきみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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