汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2015年12月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784101800561

作品紹介・あらすじ

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 階段島シリーズ第三弾
    この巻は現実世界のお話

    七草が捨てたもの
    真辺が捨てたもの
    そして、大地…まだ小学二年生なのに、こんなにいっぱい考えて、悩んでいる。
    ちょっと大人っぽ過ぎて切なくなるな。


    〝どうにか思い出そうとしたその赤には、彼女の涙が重なって、くすんだ色をしてみえる。それでも。汚れた赤を恋と呼ぶんだ〟



    現実世界の七草と真辺も、ぐちゃぐちゃと面倒くさくて、愛おしい。

  • じゅわ

    このシリーズを擬音で表すと、このあたりが妥当であろう
    本の内容を擬音で表すことの妥当性は一旦置いて、「じゅわ」について考察を進めたい

    まず何かしらが染み出している
    液状のものが最有力だが、気体という可能性もある
    文学的見地からは精神的なものというのもなかなか洒落ている
    染み出すというのは、そのものから、その場所から、ゆっくり、じっくりと表出しているということになる
    とにかく時間をかけて変化しているのだ

    そして何かしら外側からの力によって状態が変化している
    それは気圧の変化だったり、誰かに踏まれたりした可能性も考えらる
    ひとりの女の子の可能性も十分に考えられる

    まとめよう

    「じゅわ」とは、なにかしらの外的要因により、ある場所から何かが時間をかけて染み出している状況を表現する擬音である

    僕らはそれを恋と呼ぶんだ

    呼ばねーよ!( ゚д゚ )クワッ!!

    • 1Q84O1さん
      よしきがセブンの中に入ると丸く収まるかもw
      よしきがセブンの中に入ると丸く収まるかもw
      2025/08/26
    • ひまわりめろんさん
      一Qさん

      ウルトラマンX!言うてる場合か!( ゚д゚ )クワッ!!
      一Qさん

      ウルトラマンX!言うてる場合か!( ゚д゚ )クワッ!!
      2025/08/26
    • 1Q84O1さん
      うまい!w
      うまい!w
      2025/08/26
  • 階段島シリーズ第3弾。

    第2弾の停滞期(←失礼な)を経て、物語が動き出した。今回は、階段島ではなく、現実の世界(と言っていいのかよくわからないけど)側の七草や真辺のお話。
    こちら側では、魔女は「引き算の魔女」と呼ばれ、彼女を探そうとする七草が行動を起こすところから物語が始まる。「引き算の魔女」を探す七草が出会ったのは安達という少女。安達のことをなんとなく不思議に思いながらも、魔女探しという名目で協力しあう二人。七草は魔女に会い(正確には電話をもらい)、自分の一部を捨てることに成功。続いて、真辺も、大地も自分の一部を捨てたよう。

    今回は七草と真辺が捨てたものがはっきりしたわけだけど、なんとなく興ざめしたのは私の性格がひねくれているから。
    結局、七草と真辺はお互いがお互いを思いあってるってことね、はいはい。
    「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない(by B’Z)」
    「あなたさえそばにいれば他に何もいらない(by大黒摩季)」
    「あたしは君のメロディーやその哲学や言葉、全てを
    守る為なら少し位する苦労もいとわないのです(by 椎名林檎)」
    と往年の名曲を3曲ほど歌ってしまった。

    ま、でも、こうできゃ人格を捨てるほどには至らないよね。物語にならないよね。

    「正直者になるために嘘をつく」とか「そうかもしれないけれど、全く違うかもしれない」とかいう言い回しに少々疲れてきたけれど、シリーズ完結まで読み切ろう。

  • 3巻目は、現実世界の話
    視点は再び、主人公のみです
    前2作より、ちょっと読みにくいです
    前作までとの時間軸が、ごちゃごちゃしているせいかな

    なるほど、魔女は1人ではないんですね
    2巻の違和感は、今後明かされるのかな

  • シリーズ3作目。
    1作目の謎が少しずつ解明された感じがある。
    引き算の魔女に引いてもらった物について深く考えさせられた。
    モヤモヤする気持ちが嫌で引いてもらったのはわかる。しかし、それで本当にいいのかとも思ってしまった。

  • 【無界】
    小説です。

    第三弾
    娘に借りました。

    今回ははじめから吸い込まれました。

  • 捨てたい自分で捨てたくない自分。
    それは自分のことが好きで嫌いというのと同じである気もする。
    階段島にいない七草と真辺、大地の状況がわかって面白かった。
    信仰を捨てても真辺は変わってほしくないと七草は願ってしまうし、七草を頼ることを捨てても真辺は七草を呼んでしまう。
    それは結局お互いにとってお互いがヒーローであるからなのかもしれない。

  • 至って普通。惰性で読み進めたのみ

  • いよいよ話が動きだした

  • 階段島シリーズの3冊目。

    今回の舞台は階段島ではなく元の世界ということで、人格の一部を捨てた側の七草と真辺の物語。
    1冊目の感想に『元の世界にいる彼と彼女も含めたふたり(4人?)の関係が、これからどう展開していくのかは楽しみ』と書いたところ、2冊目では全く触れられず、どうなってるのと思っていたが、ここで来た。
    通勤電車の中でサラッと読むには話が分かりにくく、冒頭から暫く同じところを二度読みし、お話が並行して進んでいるの分かってからは1冊目をチラ見しながら読み進む。
    しかし、なんだかまだるっこしい。
    内省的というか思わせ振りな文章はこのシリーズの特徴とは思うけど、今回はいささか冗長に感じる。
    七草と真辺のすれ違い続ける思いも何かもどかしく、小2の大地がああまで大人びているのにもややげんなり。
    2冊目は結構直球で良かっただが、今回はちょっと残念。

  • 階段島ではないあの時期の捨てた方の彼らのお話。
    ヒロインが(どうしてか名前が覚えられない… マカベだったかマナベだったか…)私はヒーローを呼ぶ人間だ、と語った事で何でこうもこのヒロインが苦手なのかわかったような気がしました。結局(そうでは無いのかもしれないけれども)彼女は自分では何も解決しないんですよね。もっと解決策を見つけるのには適した人が居るからと思考を七草に丸投げしているように見える。それが偶々成功していたから彼女もそれで良いんだと成長せずにいた。そこに痛烈な違和感を感じていたんだろうな。そういう意味では二年の別離と別れの際に傷をつけられた彼女の方が人間的で好感は持てる。

    階段島の彼女は正論だけを持ち解決法を持たないから苦手なんだな…となんか腑に落ちた気がします。誰もそれが正解だとは思っていない。間違いだと知っている。でもそれをどうただしていいのかわからない…と皆が手をこまねいている所に彼女はズカズカ入って行って「それは間違っている」と断言する。じゃあどうするんだよ?と問うと「それはわからない。でもコレは間違っている」と指摘だけをする。基本的にはKYというか人の感情がわからない人間なんじゃなかろうかと。

    そんなヒロインの周囲に迎合出来ないまっすぐさを愛する主人公もある意味同じ人種なんだろうなって思います。子供が思ったことをすぐに口にする事で、周りを傷つけたり、疎まれたりする事があってもそれを無邪気と呼び大人になってもそのままでいてほしい…というような歪んだ願望を彼は彼女に押し付けようとしていた。この二人はよく似ている。ある意味二人だけで居られる世界ならきっとカンペキなのだろうし、二人はそれで問題ないのだと思う。でも世界は二人だけでは構成されてないのだと気づいた二人が引き算した結果が今の二人だとしたらそちらの二人の方が私は好感を持つなぁ…という感想。

    そしてなんか意味ありげに力を持つもう一人の魔女登場。私は堀さんが好きなので結構ドッキドキです。

  • 階段島シリーズ三作目。
    表紙だけでもお金を払う価値がある、と思える美しさ。
    物語は非常に静かな展開。ミステリーではないよなぁ。
    確かに、前のニ作よりも真辺由宇を魅力的に感じない。七草くんの気持ちも少しわかるかも。

  • 読む順番間違えた泣

  • 相変わらず淡々と進んでいく印象は変わらないが、ついに物語が動き出す予感!!

  • 今回は現実世界の話。安達に対してイライラしてしまう。個人的には、階段島の話の方が面白いと感じた。
    次回、階段島がメインのようなので、期待。

  • 捨てた側の人たちの物語。
    捨てたからって無くなるわけじゃないのよね。二度と手に入らないものもあるかもしれないけど、捨ててもまた新たに生み出されるものもある。
    新しく生まれてくるものは、前と違うものかもしれないし、同じものかもしれない。

  • きつかった。まず偶然この本を手に取った人にはチンプンカンプンだと思う。自分は1、2作目を読んでいたのだがそれでもついていくのがやっと。登場人物の目的や性格もつかめず苦労しました。ラストスパートは多少あったので次も読んでみる。

  • シリーズ最新作。
    今作は『階段島』ではなく、現実の世界を舞台にしている。ミステリ的な仕掛けはあるが、かなり真っ当な青春ラブストーリーで、流石にこの歳になると読んでいてこっぱずかしい気分にもなったw

  • 今回は現実世界の話
    前作、前々作同様にとても雰囲気が良かった
    前作とは違い一冊の中で起承転結があるというよりはシリーズ全体の承の部分を今作が担ってる感じがした

  • だいぶ面白かった。なかなか良かった。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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