砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800653

作品紹介・あらすじ

死んだのは、二人。その死は、何を残すのか。大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。“死んだ二人”とは、誰か。やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る……。小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。

感想・レビュー・書評

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  • この題名はこの小説のどの部分を指しているんだろう、とずっと考えながら読む。若者向けだろうけど、60才過ぎた私が読んでもなにかすがすがしさを感じる。ちょっとつらい部分もあるけど。

  • 最初は半ドンに疑問後半のお父さん来るからねで疑問。読み終わったあと一回混乱。最初と最後だけ読み返してようやく理解。そういうことか!ってわかった時とても達成感があった。いじめはもちろんもう1つの問題、UFO問題も結構シリアス。展開がくるくるでドキドキした!

  • するする読めて、最後に「?」ってなって、冒頭から読み直してようやく理解できた。尾崎妹のキャラが好き。

  • ビタースイートな恋愛小説。
    作者がとらドラで有名な竹宮ゆゆこ。
    作者のストーリーテラーとしての才能を感じさせる一冊だと思う。
    読み始めてからラストまでストーリーから目が離せなくなるり、少しだけ読んで寝るつもりが深夜までかけて読み終えてしまった。ストーリー展開に無駄な部分がなく、読んでてあきるところが存在しない。
    ストーリーは、主人公の濱田清澄(主人公というかヒーローと呼んだ方がいい気がする。本人もそれを志向しているし、彼の行動もそれにふさわしいものなので)が全校集会で一人の一年生女子高生 蔵元玻璃が酷いいじめにあっているのを見て看過できず助けることから始まるラブストーリー。
    背筋の凍るような酷いいじめにあっていた少女は、心を閉ざしておりその振る舞いは他人からは、異質に見え頭がおかしいと思われていた。唯一、清澄だけが彼女に助けの手を差し伸べ、彼女を理解しようと努める。
    彼は最初正義感からそうしていたのだが、彼女に対する気持ちに気づいていく。
    また、ヒロインの玻璃が清澄の優しさに触れることにより、固く閉ざしていた心を少しづつ開いていき、それにつれどんどん魅力的で可愛らしい少女に変わっていく様の描写が素晴らしく良かった。
    いじめの問題も解決し始めて幸せになるかと思われた二人だが、玻璃は、いじめよりさらに深刻な問題を抱えていたのだった。
    ほんと面白い小説だと思う。ストーリーにも少し仕掛けがあってラストで冒頭のシーンの意味が分かりちょっとびっくりさせられる。

  • そのままでも傑作だったのに、終盤にとんでもない背負投げをかましてれるお陰で大・傑作となっている。ヒーローになりたい清澄と彼が救おうとする玻璃。玻璃の指すUFOが何かはすぐに分かる。同時にそのUFOの姿の巨大さと悍ましさもだ。清澄の願いよ、届けという中で襲い来るは絶望。そして、クライマックスを迎えたところで頭に浮かぶ「?」に続く「!」の嵐。これ何か意味があるのか、むしろ誰が誰かを混乱させるだけではというのはその通りで、これは誰であってもいいのだ。清澄でも玻璃でも母さんでも息子でも。誰もが抱えるUFOという名の後悔・罪悪・敵。そして、消え去った後の光、星空、愛である。残酷で瑞々しく神々しい話だった。

  • ライトノベル出身の作者の一般文芸での2作目かな。
    ちょっと思い込みが強くてテンション高めの主人公はいつも通り。
    でも、物語の設定はいつもよりかなりきつい。
    イジメと家庭内暴力、そして殺人という確かにこれはラノベではちょっと書くのが難しい話だね。
    でも、ノリはあくまでいつも通り。
    そこに、ゆゆこ先生のある種の矜持を見るようだ。

    これはいわば、古今東西にあまねく存在する男の子が女の子を助け出す話。
    そして普通の男の子がその女の子のヒーローになる話だ。
    うん、もちろん好きですよ、そういうの。
    今回の主人公は作者の主人公としては珍しく(笑)それほど空回りしない。
    空回りするには状況が悲惨すぎたのだろう。
    途中、物語の先がどうにも破滅に進みそうでドキドキとした苦しさを感じた。
    それだけに、この結末にはほっとした。
    完璧なハッピィエンドではないけれど。

    ちなみにラストで、物語の構造というか、誰が誰のことを話していたのかというネタバレがされるんだけど、これいるかなあというのが正直な感想。
    単に後日談として語ればいいような気がする。

    とは言え、辛い物語の先にたどり着いたこのなんとも幸せな読後感は、本当に良かったと思う。

  • 本は読みたいと思ったときに読むべきものだなあ。

  • とらドラ!からゆゆこワールドに入った私。
    ライトノベルテイストの文章は変わらないし、後半にかけてギアがあがっていくのもゆゆこさんらしい。

    とはいえ、まさか構成全体で読者をひっかけてくるとは思わなんだ。
    というか、この構成必要なのかな?十分心に来るストーリーだったと思う。

  • 初めて読んだ竹宮ゆゆこの作品。
    大好きな作家、伊坂幸太郎が帯を書いていたので手に取った。

    初めて読んだ「ライトノベル」のジャンル。
    軽快な掛け合いは面白い部分もあったのだが、どうしても一人一人の人間が軽いように感じてしまった。
    主人公が「ヒーロー」になりたいという理由も良くわからず、イマイチ感情移入はできず。

    また、「最後の一文でのどんでん返し」的な展開を期待したいたのだが、そこまでの驚きでも無かったという感じ。

    良くある学生恋愛ものの小説で、ラストの展開は「イニシエーションラブ」の劣化版という印象。
    わざわざ読まなくても良いと思う。

    個人的に、ライトノベルは合わないのかもしれない…

    <印象に残った言葉>
    ・ 今年度だけでも俺たちは、置かれた場所で咲いてみたり、嫌われる勇気を持ってみたり、魔法の片付けでときめいてみたり、瞑想、断食、もっと最新のわけわからないことまで、色々やらされた。(P11 俺)

    ・誰かを嫌ったり恐れたりすることぐらい、人間ならば当たり前にある。その対象がかぶることもあるだろう。でも、だからって、どうしてそれが総攻撃の合図になる。無関係を保つだけじゃすまない理由はなんだ。気にくわないものが世界に存在すること自体が許せないのか。いじめなんてする連中は、それほどまでに傲慢に世界のすべてを思い通りにしたいのか。(P40 清澄)

  • 田丸との絡みおもしろくて読みやすかった。
    でも最後らへん怖かったなぁ。結局どうなったのか分からんかったし。
    誰かに解説してもらいたい、、、
    最後に俺もヒーローになりたいと思った!笑

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著者プロフィール

小説家。代表作『とらドラ!』『わたしたちの田村くん』『ゴールデンタイム』

「2016年 『ゴールデンタイム(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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