死神もたまには間違えるものです。 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 312
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800745

作品紹介・あらすじ

「なぜ、献血できないの?」「だって、死んでますから」。平凡な会社員の高梨広(たかなしひろし)が乗る路線バスが、急停車した。幸い大事故には至らず怪我もない。だが、余見透(よみとおる)という男が現れて、既に死んでいると告げ、「死神」として、あの世へ送り届けるとまで言い出した。同乗していた他の人々も呼び集められたが、女子高生、定年後のオジサン、イケメン僧侶と共通点もないのだ。やがて最期の時を迎えるなか、終焉が訪れない人物が……。どうする、死神。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとビックリしたー。
    結構な大どんでん返し。じゃないか。ビックリな事実が最後に明かされて興奮した。世知辛い現世にも一筋の救いがあって心がほんわかする。

  • 死神シリーズ、第2作目。
    今回はどんな展開になるかなぁと思って読みました。
    同じバスの乗客4人がクライアント!
    おまけにもう1人に対して死神 余見透はどうするのか?

    前作以上の面白さです。
    面白いだけでなく、生きるということについても考えさせられる良い本だと思います。
    最後の展開は予想をはるかに超えるものでした!
    ぜひ1作目から読むことをお勧めします。

  • シリーズ1作目「ここで死神から残念なお知らせです」と比較したら、格段に面白い。
    シリーズ1作目が序章だったような気持ちにすらなる。

    (1作目のネタバレになりますが)1作目の漫画落ち、必要だった?と改めて思いました。
    だって、2作目の途中で『前回受け持ちのクライアントが漫画家だった』『そのおかげで(作中に出てくる漫画)をモーラした』という死神の言葉があるんですよ。
    じゃあ、1作目の漫画落ち、不要じゃない?なんて思ってしまった。

    ま、2作目のレビューにこの感想を持つことも、不要かも知れませんが(笑)


    2作目はある意味ではネタバレからのスタートになるわけです。
    なぜなら、登場人物はすぐに「死ぬ」ことになるんですから。

    そして今回の「死んでいる」クライアントは4人もいました。
    それぞれの人物像の描き方が上手で、その人の性格が粒立っていて、それぞれに感情移入ができました。

    特に、主人公となる高梨さんの性格というか、人物像というのは、私に近いものもあって、はじめから作品に入り込みやすかったです。



    ここからはだいぶネタバレになります。


    1作目を読んで、面白いし、続きも読みたいけど、蛇足の部分や不要な部分もあって、ちょっと残念だなと思ったので、こんな気持ちになるのも意外性があったのですが、

    読んでて泣けるシーンがいくつもありました!


    170ページで、天童さんとゾンが将棋を指すシーン
    200ページ過ぎて、喜多山さんが息子から言葉の包丁を突き立てられるシーン
    218ページ、喜多山さんが保険の契約書を見つけ出してからのシーン
    232ページ、久瑠実が友達と同人誌を作る喜びに共感するゾン

    人間らしい心の機微とか、そういうものに、「死んでいる」人たちの、今“生きて”いること、“生きること”に意味を見出していることの、状況に泣けてしまいました。

    1作目よりも情景が想像しやすいです。


    喜多山さんの首の骨が折られるシーンは、ちょっとそれまでの毛色と変わって、ちょっと残念に思いました。

    死神の性格上、「死」を面白おかしく扱う性格だと分かっていても、今作のそれまでは、もっと怜悧でありながらもスマートさを感じで魅力的だったのに、一気に興醒めしました。

    その後、敬真の最期のシーンで死神が嘘をついて、絶望の中逝かせることになりますが、そこでゾンが思った
    『僕には理解できない。〜なぜ嘘をつかなければならないのか。』
    という言葉を私も思いました。

    作品として、喜多山さんの首を折るとか、嘘をつくとか、ちょっと俗物化する感じがして残念だったなぁ…と。

    そんなことがありながらも、ゾンさんの人物像が淡々とした感じで続いててくれるので、まとまりを持ってくれてるのが良かった。


    物語の最後はまさかの天使登場で、「おいおい」となりましたが、天使も死神というのは、まだ安心したかな?


    とりあえず、1作目と比較して面白くなってるので、3作目も期待したいし、
    1作目を読んだだけで「面白くない」と評価したひとは、2作目も読んでみてほしいかな。

  • シリーズものだったようですが、続き物ではないのかな?思ったより面白かった。

  • シリーズ2作目。
    前作を読んでから、かなり時間が経っているため、超イケメンのおしゃべりな死神という印象しかなかったけれど、今作を読んで、あれ、こんなにウザくてブラックな感じだったっけ…というのが素直な感想。

    このシリーズ、表紙もタイトルも死神がメインなのに、本当の主役は死神ではないところが面白い。
    今回も会社の同僚にも名前を間違えられるほど影の薄いサラリーマン高梨を中心に物語は進む。
    死神にすでに死んでいると告げられ、何かやり残したことはないかと尋ねられても、何も思いつかない高梨。
    家族や友達、大切な人への想い、自分が本当にやりたかった事、色んな想いがあることは分かるけれど、自分に置き換えて考えてみると、すぐには何も出てこない。
    事故や病気で明日突然死んでしまうかも知れない。そう思えば、後悔しないような生き方ができる、かも知れない。
    前作同様軽いノリながら、自分の生き方、死に方を考えさせられる作品だった。

  • 読んだのに感想を書くのを忘れてたようです

  • 前作を読んだのがかなり前なので、死神こんなキャラだったのかと。
    イケメンでしょうが、こんな死神に迎えに来られるのは嫌だな。
    生きてるようで死んでいる状態は想像しがたいけど、あと数日で死ぬかもしれないって考えることはできて、自分ならどうするんだろ。
    生きてることは当たり前ではなくて。
    だけど当たり前のように未来を信じてる。
    死を目前にしたときになって初めて、生への執着って自覚できるのかもしれない。

  • いやぁ〜…天堂さん……やっぱり榎田ユウリさんのお話が好きだ!
    オススメ…ふぉ〜…マジで良かった。笑
    面白すぎる…←語彙力皆無。

  • 死神シリーズ

    急停車したバスに乗り合わせた5人。
    うち4人が、死神に「あなた死んでます」

    地味な青年、女子高生、定年退職後の初老の男、若き僧侶
    それぞれの葛藤

    あまりにも理不尽な死神の存在と言動

    たったひとり「死んでなかった」男性医師の正体に驚愕

    やられたーー

  • 死神に出会った既に死んでながら自覚がない人間が人生を振り返る話第2作。今回は4人同時。カウンセリング的な内容で泣けるけど、やり直しが出来ないのが辛いと言えば辛い。最後のオチはヒトのままでいてほしかった。

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著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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