幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800769

作品紹介・あらすじ

手術室での不可能犯罪。なぜ麻酔医は死んだのか。手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天久鷹央は独自の捜査に乗り出すが……。事件に隠された“病”を解き明かす、本格医療ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • ますます快調のシリーズ第6弾。巧みなプロットと医学をベースにした見事なミステリー。安定の面白さ。

    今回、変人で天才女医の天久鷹央が挑む事件は密室の手術室で起きた奇妙な殺人事件。手術室に居たのは、殺害された麻酔医と、全身麻酔状態にあった患者の二人だけ。しかも、その患者・鴻ノ池舞は、近々、鷹央と小鳥遊の所属する統括診断部に入局する予定だった。

    ラノベチックな表紙にオジさん世代は購入するのに多少の勇気を伴うが、読んでみて、満足。

  • ある総合病院で起こった麻酔科医の殺人事件を巡る医療ミステリー。

    簡単と思われた虫垂炎の手術後、麻酔科医が突然何者かと争い、そしてメスで喉を裂かれ絶命した。
    まるで『透明人間』と争っているかのように...

    しかし、その部屋には、麻酔科医と全身麻酔を施した患者の2人しかおらず、必然的に、その患者『鴻ノ池 舞』しか、容疑者はいない。

    警察の非協力的な態度もあり、天久先生の天才的な頭脳も発揮出来ない。果たして、天医会総合病院・研修医の鴻ノ池先生は、逮捕されてしまうのか?

    最後のどんでん返しで、真相が明らかになりますが、そういう事だったんですね。
    麻酔科医の命をかけた必死の想いが伝わります。

  • 手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天久鷹央は独自の捜査に乗り出すが…。事件に隠された“病”を解き明かす、本格医療ミステリ。

  • このシリーズ、読んだことなく、初挑戦がこの本。
    天久鷹央シリーズでは第7弾なのかな?
    前のお話は読んでないのですが、小鳥遊くんが助手役でイジられキャラってのはすぐわかりました。こういう設定は好きです。小さめの強気な女性と大きな心優しい?男性助手。うふふってなる。
    医療ミステリーなのですが、一般的によく聞く事柄でミステリーが組み立てられていて感心しました。ミステリーを読んでいると「あっ、この事柄は事件の核心に触れてくるな」って感じの伏線に気づいたりするのですが、この本はとても上手に隠していて。種明かしされてから、あーあれが伏線か!さり気なすぎるわ〜とちょっと悔しくなる。良い本です。医療関係者なら気がつけるのかな?
    第1弾から読んでみたいなって思いました。

  • 鷹央先生、やや謎解きに苦戦しているように見えた中盤まで、そこからの謎解きはいつも通りお見事でした。小鳥先生の協力(かなり強引にさせられた)の賜物♥二人の連携はもう鉄板で読んでいてニヤニヤしちゃいます。私にはややウザいキャラだった鴻ノ池舞も今回は被害者となりその生い立ちの背景や、様々な小鳥先生との会話を読むにつれていい子だなぁ、と♪事件そのものは身勝手で凄惨で。軽んじられる命が悔しくて仕方ない。医者が麻薬とは…そしてセクハラ&パワハラ。ため息ものの事件でした。賑やかになりそうな今後。続きが楽しみです。

  • 今回は長編。
    湯浅先生の残したダイイングメッセージの“意味”がわかった瞬間、その優しさにうるっときちゃった

  • 別の病院で起こった殺人事件。普通なら関係ないけど、疑われたのが天久鷹央が普段から可愛がっている研修医の鴻ノ池舞だったことから、鷹央は小鳥遊を無理やりその病院に派遣してしまいます。
    相変わらず頭はいいけど、人の心に鈍感な鷹央は傍若無人なふるまいをしながらも舞を助けようと奮闘。相変わらず意外な犯人。さすが現役医師が書いた作品なだけあって、犯行方法は医療知識が無いと解明できないけど、面白かった。

  • 初読みの作家さんなのに、スルスルっと読めてしまった(^^)♪しかし鷹央が名前のせいか、語り口調のせいか勝手におっさんに脳内変換され、その度に表紙を見てかわいこちゃんに戻すという変な現象が…(--;)喉を直接切って呼吸を確保する件(成功していたと思う)をどこかで読んだ気がするんだけれど、思い出せない(-_-;)

  • 天久鷹央の冴える推理,密室の手術室?今回は偶然にも意図した結果と違ったために犯人も大変,謎を解く方も大変だった.医学的な知識も増え,会話も楽しく,面白いミステリーだった.

  • くすっと笑ってしまうようなシーンがありコメディ系かと思いきや、きちんとミステリー要素も入っていて以上に読み応えのある本でした。

    著者の方が医師だけあって医学についての説明も多く、勉強になります。

    コメディ×ミステリー×医学
    という組み合わせはこれまで読んだことがありませんでしたが、非常に面白かったです。

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著者プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。
近刊として2018年9月刊行の『ひとつむぎの手』。

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