幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
4.10
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本棚登録 : 2669
感想 : 175
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800769

作品紹介・あらすじ

手術室での不可能犯罪。なぜ麻酔医は死んだのか。手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天久鷹央は独自の捜査に乗り出すが……。事件に隠された“病”を解き明かす、本格医療ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • ごめんなさい、やっぱりこっちも好きです(心からの謝罪)

    これぞ医療ミステリーですよ!
    ライトな衣をまとっておりますが、本格的な密室殺人モノですよ!
    本格的な密室殺人モノって何よ?

    いやあの巻頭に密室の見取り図が載ってるやつですたぶん(薄っぺらい根拠)

    でもねー分かるわー
    ミステリー作家たるもの一度は密室殺人書いてみたいよねー(お前に何が分かる)
    しかもそこに医療的要素を入れ込んでくる
    ほんと知念実希人さんにしか書けない密室殺人モノです
    そして鷹央の推理も鮮やか!アッパーカット違うあっ晴れ!

    容疑者に元気印の研修医鴻ノ池舞をもってくるあたりも流石やな〜
    これで鷹央、小鳥、舞の人間性もぐっと深堀りされたし、わいも含めた四人のチームワークがより強固なものになって行く過程についても自然にかつ強力に描かれるわけやね

    続きも楽しみやんな!

    • 1Q84O1さん
      ここは敢えてレビューにはツッコまずスルーしておきましょ!
      はい、みなさんスル~です、スル~!
      ここは敢えてレビューにはツッコまずスルーしておきましょ!
      はい、みなさんスル~です、スル~!
      2024/03/01
    • ひまわりめろんさん
      ツッコむとこなんかひとつもないわ!
      非常に学術的価値の高いレビューとなっておりますだわ!
      ツッコむとこなんかひとつもないわ!
      非常に学術的価値の高いレビューとなっておりますだわ!
      2024/03/01
    • 1Q84O1さん
      はい、スル~w
      はい、スル~w
      2024/03/02
  • 天久鷹央の事件カルテ第二弾
    長編です。
    今回は、鴻ノ池舞が容疑者となってしまう物語。

    手術後のオペ室で麻酔科医が喉をメスで切られて死亡。
    記録用ビデオには透明人間と格闘したかのような映像。しかし、オペ室は密室。
    そこにいたのは、死んだ麻酔科医と術後全身麻酔で身動きできない状態でいた鴻ノ池舞。
    麻酔科医と舞は過去に関係が..

    舞が麻酔科医をメスで殺したのか?
    一方で、麻酔科医も息絶える寸前に舞に筋弛緩剤を投与しようとしていた..
    その目的は?

    犯人は誰?
    真相は?
    という展開ですが、明らかになった真相は唸るものでした。
    全ての謎が明らかになってスッキリ!

    医療エンターテイメントとしてこれまた楽しめました。

  • 医療ミステリー。トリックのほとんどは医学的なことが絡んでいて、うーん、なかなか難しいねえ。解き明かされて、ああそうですかという感じだが、物語としては面白い。語り手は小鳥遊優だが、やはりこのシリーズを特徴づけているのは天才女医の天久鷹央で、その独断ぶりに似合わない幼さも魅力だし、部下の小鳥遊をこき使うところも面白い。看護師の鴻ノ池舞が小鳥遊をからかうのも面白い。おやおや小鳥遊はやられっぱなしだ。今回の事件は、麻酔技師が透明人間と争った挙句、喉を掻っ切られて死ぬというもの。鴻ノ池舞が容疑者となってしまい、天久と小鳥遊がその容疑を晴らそうとする。

  • 天久鷹央と小鳥こと小鳥遊コンビの医療系ミステリー。手術後のオペ室で、カメラに映らない相手と格闘した麻酔科医が、メスで咽喉を切られて亡くなった。密室現場で、首への締め痕付き。
    お二人の軽妙さは、いつも通り。医療系トリックも、なるほどって理解できました。そして、事件が起こった手術室が、ちょっと出るのよってイワク付き物件。そのイワクが事件を解く鍵にもなるんですね。
    まあまあ生きてくると、元ナースの友人とか知人がちらほら。ママ友だったそのうちの一人が、今まで仕事をした事が無いって言っていて、珍しいなあと思っていたのだけど。理由が、看護師になって新卒で勤めて、夜勤の見回りの時早々に、事故で亡くなった結婚間近の女性と目が合って、先輩に訴えたら、「早く慣れてね。」で、どーしても慣れなくて、一か月で退職。その理由で復職できずそのまま結婚したらしい。どうなんだろうねえ、そう思うとそう見えるのかしらねえ。

    • 土瓶さん
      そ、それは……でたってことかな?
      :;(∩´﹏`∩);:
      そ、それは……でたってことかな?
      :;(∩´﹏`∩);:
      2023/01/27
    • おびのりさん
      ベッドの隙間に、婚約指輪がありましたとさ。
      ベッドの隙間に、婚約指輪がありましたとさ。
      2023/01/27
    • 土瓶さん
      慣れるかーい!!
      (⁠ノ⁠ ̄⁠皿⁠ ̄⁠)⁠ノ⁠ ⁠⌒⁠=⁠=⁠ ⁠┫
      慣れるかーい!!
      (⁠ノ⁠ ̄⁠皿⁠ ̄⁠)⁠ノ⁠ ⁠⌒⁠=⁠=⁠ ⁠┫
      2023/01/27
  • ☆4

    シリーズ7作目

    読む順番が前後してしまったのですが、今作もとっても楽しく読ませて頂きました。
    鷹央先生と小鳥先生のやり取りが、シリーズを重ねる度にどんどん面白くなってきている気がします!今作でも2人の会話に何度も笑ってしまいました。(特に鷹央先生の小鳥先生に対する扱い方が…)

    引き続き楽しみながらシリーズを読み進めていきたいと思います!

  • 今回は手術室での密室殺人。しかも容疑者は鴻ノ池。絶対に真犯人は別にいると思いながらも、ハラハラしながら読み進めた。
    小鳥遊は事件が起きた病院の外科にレンタルされ、いつも以上に活躍していた気がする。
    鷹央と三人の関係性が好き。

  • 天久鷹央の事件カルテの2作目

    舞ちゃんがピンチ‼︎
    事件解決の為、鷹央とコトリが動くのですが、何故か警察から鷹央を関わらすなと指示が。
    コトリが舞の入院している病院に勤務して、状況を探る事になります。
    鷹央、動け無くてイライラ。

    最後の最後でドンデン返しがあり…計算づくしですなぁ!

  • 今回も鮮やかな推理の鷹央先生。こんなの鷹央ちゃんしか解けない謎。小鳥先生も頑張ってる(笑)
    手術室の密室殺人、容疑者は舞ちゃん。成瀬刑事も良いお仕事しましたね。テンポ良く楽しく読めるミステリです。

  • 本屋に寄ってはならん!
    真面目に思ったわ(^◇^;)
    でも、面白かった。
    透明人間の殺人がこうなるのか。
    凄いなー。

  • '22年5月28日、読了。Amazon audibleで。

    いやぁ、トライしたのはシリーズ六作目ですが…一番面白かったです!

    特に、ナルセ刑事に、惚れた!カッコいい!アハハ♪~(´ε` )

    いわゆる「本格」ではないかもしれませんが…ミステリー的な醍醐味は、充分味わえました。

    鷹央がシュークリームを頬張るシーン、可愛くて…表紙のイラストの女のコが口にクリームを付けてるシーンを想造して、思わず微笑んでしまいました。なぜかオッサン、オジイ達に可愛がられる鷹央、納得!知念さんのキャラ設定の上手さに、脱帽!

    そろそろ、知念さんの他の作品に、いってみようか…。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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