- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800790
感想・レビュー・書評
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矢斗春一は、ひとの心理の謎が見えてしまう。何人もの女の子をその真実を突き付けることで救ってきた。中には、自分に正直に生きることを頑なに拒む子もいた。痛い眼にもあってきた。それでも、早伊原樹里と出会うことによって、またその道を、人の謎を解く、人を救う歩みを始める。しかし、最後に救うべきは、自分であり、樹里であった。この最終巻で全ては明かされる。なんかね、人を救うなんて傲慢な気はするが、この二人は特別な存在なんだよなあ。でも、作者の言いたいことはよく分かるよ。相手の存在そのものを受け止める事かな。なかなかの力作だった。ライトノベルぽいけど、馬鹿にできないよ。作者は若いけど大したものだ。
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こんなにも心を奪われる小説はなかなかない。樹里の真実を追い続ける春一。二人の関係は不可思議でだけど時々甘ったるくて。なかなか見えない2人の本音がやっと明かされる。なんて可愛い二人なんだ。こんなにも爽やかで愛おしくて可愛い高校生偽カップルにリアルで出会いたいっっ最後の最後はニヤニヤニヤニヤしながら読むことでしょう。大好きな作品です!
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結局、二人とも恐ろしく頭が切れて、それゆえに周りに馴染めない異端だと感じ、隠してきたのではないかと……。
互いに(主に樹里が)あることないことを周囲に喧伝し、謎を解き明かしたりするような関係は二人だからこそできた関係だと思う。
そんな関係に憧れない訳ではないが、自分の脳みそではとてもじゃないが無理。
もっと二人の話が読んでみたかったから、完結したのは悲しい。
青春ミステリーとしてはとても面白かった。
ところで、矢斗?(春一の友人のバンドのイケメンだと思われる)が何で春一の友人なのかの伏線の回収はどこだったのか…。 -
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃしやがって。
末永くお不幸せにどうぞ。 -
シリーズ最終巻。一気読みしてきただけに、終わってしまうのは寂しいけれど、綺麗にまとまっていたと思う。
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安定の面白さに、ほぼ一気読み(^ ^
謎好き乙女シリーズの第四作にして完結編。
相変わらずこじらせて、ひねくれまくっているが、
この二人的にはこれで「ハッピーエンド」なのか!?(^ ^;
「狐と狸の化かし合い」的な、テンポ良い会話は健在。
おなじみの登場人物たちも、キャラ変した人も含めて
それぞれがそれなりに重要な役割を果たしている。
本番前のアクシデントが、本当に事故だったのか、
誰かの差し金かが不明な点が気になったが...
前三作のエピソードを理解していないと
おそらく内容的にちんぷんかんぷんなので(^ ^;
三冊「復習」してから読むことをお勧めします。