青の数学2: ユークリッド・エクスプローラー (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800820

作品紹介・あらすじ

数式(まほう)は解け、僕の青春が始まる。数学オリンピック出場者との夏合宿を終えた栢山は、自分を見失い始めていた。そんな彼の前に現れた偕成高校オイラー倶楽部・最後の一人、二宮。京香凜の数列がわかったと語る青年は、波乱を呼び寄せる。さらに、ネット上の数学決闘空間「E2」では多くの参加者が集う“アリーナ”の開催が迫っていた。ライバル達を前に栢山は……。数学に全てを賭ける少年少女を描く青春小説、第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 栢山と同じ高校一年生の2月にこの本に出会えて本当に
    良かった。

  • ある意味文字通りの“青春小説”。

    数学に文字通り青春を掛ける高校生たちの物語の続巻だが、青春とは何かがここまで深掘りされて問われるとは思わなかった。そう考えると、「青」の意味するところは自明なのかもしれない。

    結果、前巻に比べて数学そのものよりも、彼ら、彼女らの生き様がクローズアップされている。それは、道は違えど自分が葛藤してきたものでもあり身につまされるが、やや冗長に感じたのも確か。個人的には数学的逸話をもっと浴びたかったかも。とはいえ、作中の青春の定義には納得感あった。

  • 数学は、生きることそのものだ!

  • 若者向けラノベ.
    私には読むのが苦しい.

  • 子供の頃にあった全能感。
    自分の世界の狭さと、この世の世界の広さを知って、色々なことを諦めていくうちに青春って終わったんだと思う。

    「青春とは、何かを諦めるまでの季節なことだ。」

  • 新開の絶望と苦悩、五十鈴の理想と気高さ、七加の屈辱、王子の悔しさ、二宮の眼差し、黒崎 ダークマターの思い、庭瀬の闘志。皇が好きな数字は。栢山にとっての数学とは。きっと答えは人の数だけある。

  • 25:栢山たちが問題に向かい合う際に立ち上がる光景、心境の描写が壮絶にうつくしくて、孤独。それは数学だけでなく、スポーツでも音楽でも他の分野の学問であっても同じなのだと思う。数学、青春の物語であるけれど、読み手それぞれの経験で読めば良いと思うし、そうできる余地と普遍性がある。すごく好き。付箋使い尽くしちゃった。みんな読んで。羽海野チカ作品を思い出す感じ……。透明感と繊細さと芯の強さ。

  • 新刊に心魅かれるものがなかったので、ブックオフに行って、3週間前に読んだ本の続きを買う。
    前作から引き続く話だが、前のお話について親切な説明はないので、登場人物のことなどあまり記憶が薄れていないうちで良かった。

    道を歩く時、止まっていたり通りすがる車のナンバー、近所の駐車場なら「86-14」「33-55」「82-93」「99-99」「11-03」…を、四則計算して10になるようにやってみるが、この本に出て来る人たちだと見た瞬間に出来るよな。全部が10になる訳でもないけど。

    夏の合宿が終わり、季節は秋になって、E²中では、オイラー倶楽部の面々が仕掛ける”秋の嵐”と”アリーナ”に、決闘の場を席巻するダークマター出現と、不穏な風が吹きすさぶ。
    そこに加えて、新たに登場したオイラー倶楽部の最後のひとり・二宮から京に宛てられたメッセージの謎。途中途中に挟まる異国における男と少年の会話…。
    そうした姦しさにもかかわらず、栢山はと言えば、数学に対し心が空っぽになったようでもあり、それでも決闘をすれば萎えた気持ちも少しは前を向いたり、今ひとつ掴み辛い心持ち。
    確かに人の心とは自分ではどうしようもないものに上げたり下げたり、特に若い頃は弄ばれているように思うが、それをそのまま書かれている感じでもどかしい。
    全てをひっくるめて青春における若者らしい足掻きの表現と言ってしまえば、それもありだが、少々散文的で読み辛い。

    近づくことはできるがそれそのものには届くことができないものを掴んでしまう数学というものの底知れなさは知れて、それはそれで結構惹かれた。

  • 続きが気になったので一気読み。圧倒的青春小説だった。うん、なんかキラキラでまばゆい(笑)

    数学に関わる人々の想いが苦悩も含めてとても美しい。自分は数学は苦手ですが美しい数式とか証明を見るのは好き。理解出来ているかは又別の問題ですが…

    というわけで一巻で投げかけられた問題が二巻終わりで解答として出てきたのでここで終わりなんだろうか。個性豊かなキャラクターが多いから続きもありそうな感じもするけど。黒崎君は数学研究に入らないのかな。

  • 合宿がおわったその後の栢山くんの漂流物語。先に1巻目を読むこと。

    道に迷うことは無駄なことではありません。
    ぐるぐるしてみてはじめてゆるぎない足場ができる、とおじさんは思います。
    やりつづけることに意味があるのです。
    20161130

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著者プロフィール

一九七八年八月、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。二〇一四年、第十回C★NOVELS大賞特別賞を受賞した『天盆』(「天の眷族」を改題)で鮮烈なデビューを飾る。著書に、奇病に冒され、世界中を跳躍し続ける少女の青春を描いた『マレ・サカチのたったひとつの贈物』(中央公論新社)、本の雑誌社『おすすめ文庫王国2017』でオリジナル文庫大賞に輝いた『青の数学』(新潮文庫nex)がある。

「2018年 『マレ・サカチのたったひとつの贈物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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