泣くなブタカン!: 池谷美咲の演劇部日誌 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800837

作品紹介・あらすじ

高3になっても演劇部に起きるのは、奇妙な事件ばかり。でもそれを解決するのがブタカンのシゴト。だが驚愕の事態が発生した――演劇部分裂の危機。「俺たちには、本気でやりたい芝居があるんです」次々と退部していく後輩たち。スタッフの中にも不穏な動きが見え始めて……。この状況、乗り切れるの?私。涙も笑いも思い出も、すべてをこめていま、フィナーレの幕が上がる。

感想・レビュー・書評

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  • さて、演劇部の青春物語も最終幕だ。
    3年生になった三咲さん、やっぱり事件に巻き込まれます。
    みんなそれぞれの道に進んでいくようですが、
    中にはこれからもいっしょの道をすすみそうな人もいてて(笑)
    20170331

  • 「脅迫状の送り主を発見せよ」
    本当に送りたかった相手。
    自分たちがやる事の意味を理解していなければ、何で関係ないことをとなるだろうな。

    「お試し公演の脚本はどっち?」
    分かる人しか知らぬ存在。
    自分がやりたいからこそ主張するのだろうが、相手を貶すやり取りは見たくないだろ。

    「ナナコ無念の日程繰り上げ公演」
    各々の道を進みはじめる。
    未来のために大切な時期だからこそ、どんな事よりも優先すべきことになるのだろう。

    「次のステージに立つ君へ」
    公演する意味がなくなる。
    見て欲しい相手が居なくなるとはいえ、一緒に頑張ってきた仲間に対して酷くないか。

  • 高三になった美咲と退院して復帰したナナコ他部員たちの、新入生向けの部活動ショーやどちらの脚本を使うかのせめぎ合い等が、芝居の専門性よりも濃密で爽やかで心地好い青春という感じ。セットのない見送り公演が眩しくて引き込まれた。口出しするOBの演劇バカさも良い。最後には美咲の専門性への愛も感じられて良かった。

  • 物語を読み終えて正直な感想を言えば、この巻だけは「話を端折りすぎ」というイメージが付きまとう。空港で錦野君たちの芝居のシーンは感動したし、それなりにナナコの破天荒ぶりも見られたのだけど、ナナコを加えた演劇部の騒動(?)の話をもっと読みたかったのは自分だけではないはず。まあ、こういう終わり方もアリなのかな。ちょっと消化不良気味です。感想はこんなところです。

  • その瞬間なんてアッという間なんだから、一生懸命生きなければならない

  • すごくきれいにシリーズを完結させましたね。最終巻は終始シリアスで、湿っぽくない別れを見事に書ききってます。高校編はこれで終わりですが、大学編に繋げられそうな感じは残してますね。

  • 早乙女先輩。

  • ブタカンシリーズ 第3弾

    「浜村渚の計算ノート」を読んでから、
    青柳碧人さんの他の小説も手にとってみてますが
    青春モノといっても、ミステリといっても、今ひとつな気がして
    今後どうしようかな、と思ったのが、前作第2弾のときの感想。

    惰性の感もありますが、これでシリーズ終了ですかね。

    美咲たちも三年生で最後の公演
    ナナコさんも退院して、演劇部復活、そして留学へと…

  • 退部とか公演取り止めとか大事なことを友達に伝えないとか、周囲の迷惑をかえりみないとこが若者ならでは。馴染めずに終わってしまった。

  • 最終巻,でいいのかな。美咲たちも三年生,最後の公演。卒業を描かいのはつづいていく余韻を残すためか。早乙女先輩の「みんないずれ,別々の道を行くさ」というのは自分の昔のことを思い起こさせる。しかしながら変わらないなこの人。ずっと浪人生をやっているのではなかろうか,と心配になります(苦笑)。まあ,浪人生って暇だよねwww。こういう人,たしかに演劇部にいそう。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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