小暮写眞館II: 世界の縁側 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 419
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800851

作品紹介・あらすじ

写真の謎、君に解ける? 高校の先輩に呼び出された花菱英一は、当事者に話を聞くことなく、三年前に撮影された写真の謎を解明するよう言い渡される。困惑する英一だったが、親友の店子力や同級生の寺内千春の助力を得て、当時の出来事を調べ始める。唐突に破棄された婚約。父親の病死。涙を流す家族。一枚の写真に隠された物語とは? 現代を生きる人の温もりと優しさを描き出す、宮部ミステリーの真骨頂。

感想・レビュー・書評

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  • 写真の謎、君に解ける?

    高校の先輩に呼び出された花菱英一は、当事者に話を聞くことなく、三年前に撮影された写真の謎を解明するよう言い渡される。困惑する英一だったが、親友の店子力や同級生の寺内千春の助力を得て、当時の出来事を調べ始める。唐突に破棄された婚約。父親の病死。涙を流す家族。一枚の写真に隠された物語とは?現代を生きる人の温もりと優しさを描き出す、宮部ミステリーの真骨頂。

  • 小暮写真館、2冊目、というところでしょうか。不思議だなあ、と思う点ですが、この作品の、刊行形態?のようなものです。

    2010年
    「講談社創業100周年記念出版書下ろし作品」として、講談社から単行本、発売

    2013年
    講談社文庫から、上下巻で発売

    2016年~2017年
    新潮文庫nexから、全4巻で発売

    と、ふむ。講談社からも新潮社からも、作品として発売されている。不思議です。講談社からのみの発売なら、素直に納得できるのですが、何故に途中から、新潮社からも発売されることになったのでしょうね?珍しい例だと思うのですが、、、なかなか、興味深いですね。宮部さんに、いっぺん、どんな経緯でそうなったのか、質問してみたいです。そんな機会を得らえることは、まあ、無いと思うのですが笑。あ、ちなみに、自分が入手したのは、新潮文庫nex版でした。なんだか、ライトノベルっぽい感じだなあ、という雰囲気の出版形態?ですね。

    内容としては、そらもう間違いなく安定安心して読み進められる宮部ブランド、という感じでしょうか。「Ⅰ」の時と同じ感想なのですが、安定感、という意味では流石サスガの宮部みゆき。及第点は当たり前、という感じです。

    ただ、個人的には、、、安定感、安心感がありすぎまして、「ガツン!!」とくる、ビックリするほどの読書の驚き、愉悦、というものは、感じられませんでした。こんな言いかたして申し訳ないのですが、予定調和、といいますか、、、うむう、マンネリ、というのは、ちょっと、キツすぎなのですが、、、読んでて、こう、「ドキドキするう!先が気になりまくる!!」という程の高揚は、なかったかなあ、、、という。大変に生意気な意見で申し訳ないです。宮部さんの作品、基本的にはどれもこれも、大好きなのに。ごめんなさい、、、

    個人的贔屓の登場人物は、「コゲパン」こと、「寺内千春」ちゃんですね。こういう人物を描写させたら、宮部さんは、ほんっとうに上手いなあ!とね、感心しちゃいます。好きにならずにいられない、応援せざるにいられない、彼女の幸せな将来を願わずにはいられない。そう思わせる魅力をもった女の子ですよねえ、、、「頑張ってね!」って、強く強く思うのです。

  • 2022.08.01

  • コゲパン、いい子だー。
    続編読む予定。

  • 読みやすい
    結果現実感が少しなく感じてしまう

  • 高校の先輩に呼び出された花菱英一は、当事者に話を聞くことなく、三年前に撮影された写真の謎を解明するよう言い渡される。困惑する英一だったが、親友の店子力や同級生の寺内千春の助力を得て、当時の出来事を調べ始める。唐突に破棄された婚約。父親の病死。涙を流す家族。一枚の写真に隠された物語とは?現代を生きる人の温もりと優しさを描き出す、宮部ミステリーの真骨頂。

  • 作者との相性が悪いのか、キャラクターにあまり魅力を感じなかった。
    1、2巻のみ購入し、1巻目が好みでなかったので二の足踏んでいたが、やっと2巻目も読了。1巻目よりは読みやすく、上り調子で次巻へ期待もできるが、それでもやっぱり好みではないので続きを読むかは悩ましいところ。

  • 1巻よりペースもテンポも上げてきましたな(^^)
    1巻がウォーミングアップ、本館が助走、次はいよいよ・・・って具合の伸びに期待しちゃいます。

  • 一巻が、読みにくくて、この巻を読もうか、悩んだが、一巻より、ずっと読みやすい。一巻が土台になっているのは、間違いないが、それにしても、一巻は、と今のところ、思う。次巻に期待。

  • 軽めにサクサク読める本だからか、読後はもっと小難しい本が読みたくなった。
    10代の頃に出会っていたら今よりもっと楽しく読めたかも?まぁ、今でも不動産屋の事務員、好きじゃないなぁなんてキャラクターに感想持ちながら楽しく読めたので、これはこれでオッケー。
    心霊写真の謎と青春。続編はどんな話だろう?

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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