小暮写眞館IV: 鉄路の春 (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800882

作品紹介・あらすじ

君の涙を、忘れない。感動の物語、完結。花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の連絡が発端となって、縁を切った実家に行くかどうかで母親と大喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる――。青春。恋愛。家族。あらゆる世代の胸を打つ感動の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 君の涙を忘れない。感動の物語、完結。

    花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩した、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる…。青春。恋愛。家族。あらゆる世代の胸を打つ感動の物語。

  • 本書最終章。父の家出に端を発して、家族・親族との関わりが解き明かされる。また、7年前に亡くなった主人公の妹のことも家族と親族であったわだかまりも解決。
    なによりも、不動産屋で勤める女性との関わりと彼女自身の人生の過去を知った主人公。
    助け、助けあい繋がっていく人間。その中でも「家族」の絆の大切さをラストシーンでは見事に表現されている。
    涙する1冊。
    そして・・・再出発した女性とはもう逢えないのか・・・
    そこは、読者の感想によるところかな。

  • 第3巻までは心霊写真がらみであったが、最後の4巻目はこれまでの話の総まとめとなっている。人生いろいろ悲しみもあるが、それを乗り越えて人は生きていくのだな。ほのぼの青春小説。

  • 写眞館に住んだことから、写真に秘められた人々の過去を探った花ちゃんが、最終章では自らの家族に秘められた過去を探る。その過程で明らかになるのが、なぜか付き合ってることになってる垣本の過去。家族同士のわだかまりや束縛、恋愛や友情などの人同士の結びつきが自然体で描かれ、悲劇に見舞われてもそれを柔らかく乗り越えて前に進もうとする力強さ。今年作家デビュー30年を迎える宮部さんの、これまでの集大成として懐かしくも新鮮な気持ちで読めた。殺人事件や校内裁判などの大きなトピックがなくても、日常に秘められた謎は面白く、そして胸を打つ。楽しい長編小説だった。

  • 爽快感や前向きに進むとこ、4巻は感動もしながら気持ちよく読み終えた。身内の特に嫌な奴らに対して立ち向かう勇気、これは家族の為もあるけど自分の為でもあったと思う。大きな成長だ。おれには出来ない。
    そして、ジュンコとの関係とジュンコの成長。ジュンコは難しい人生だったろうけど、絶対幸せになって欲しい。キャラの濃い面白い友達もピカを取り巻く話も全部良かった。ほんと良かった。

    やっぱり高校生ものはいいねぇ。もうオッサンの自分には経験出来ないから羨ましいんだろうねぇ。
    楽しい本をありがとうございました。

  • 花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる―。
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    前3作と違い今回は心霊写真云々は出て来ず、花菱家の過去や成長するピカちゃんのこと、それを見守る兄やその友達など、心温まるものだった。英一と垣本順子のやりとりはぶっきらぼうだけど涙が出そうなシーンもあって…イヤミスじゃない宮部さんの作品もよかった。

  • 全巻読了。
    最終巻は不思議写真の謎を解くわけではなく、ちょっぴり切ない初恋ストーリー。
    毎回、写真に込められた想いが切なくて、でも温かい気持ちにさせる。
    最後は前向きに、気持ちのいい読後感だった。

  • 最後、スカッとしたなー

  • 2017.4.17読了

  • 今までの宮部さんの作品で一番好きです。
    社会問題は出てくるけれど、今までのようにがっつりと深刻にストーリーが進んでいくのではなく
    あくまでも高校生が行動できる範囲で、自分の中で落とし所をみつけていくのが、読んでいても心が重くなりませんでした。
    でもちゃんと問題には主人公と一緒に考えていけるところが、宮部さんの腕なんだと思います。

    宮部さんかー、現代のはなしかー、心の準備しないと苦しくなるなあと手を出すのが遅かった作品ですが
    予想を裏切る爽やかさで、新しい宮部さんの世界を感じました。
    あと表紙がとてもよかった!!読み終わったあとに表紙を見るとジーンと心にきます。

    ぜひ大学生になった花ちゃんも読みたいです。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。

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