ヴァチカン図書館の裏蔵書 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
3.22
  • (2)
  • (12)
  • (26)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 240
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801056

作品紹介・あらすじ

厳戒区域の秘密文書に、聖地を揺るがす闇が── ローマ大学に留学中の玄須 聖人は、教授の依頼でヴァチカン秘密記録保管所を訪れ、企画展に向けて幻の資料を探すことに。その頃、ドイツとオーストリアで魔女狩りを彷彿とさせる猟奇殺人が起こる。悪魔信仰者の存在がちらつくなか、疑惑の目は教皇庁にも向けられる。図書館の膨大な蔵書に謎を解く鍵があると調べ始める聖人と神父のマリク。だが、事件の真相は意外なところに……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2023.7.13読了

  • ヴァチカンで魔女狩りとはこれ如何に…

  • 魔女狩りに始まり、ベナンダンディ、マランダンディといったマイナーな知識が物語に織り込まれている
    恐らくトリビア的な情報を書きたくて物語が構築されたと思われる
    副菜のための主菜である

  • 図書館で。
    イタリアに留学したクォーターの主人公が、宗教がらみの事件に巻き込まれるお話。本人も特殊能力持ち設定。
    というわけで主人公が姫ポジションなのですが、あまり好きになれなかった…。優柔不断で流されやすいというキャラ設定らしいけれども、際立った才能を見せるわけでもなく、本当に流されて事件に巻き込まれてるだけだし。
    ダビデ呼びもちょっと無いよな…。百歩譲って人に勝手な渾名を付けることはあるかもしれないけど、その渾名で本人に呼び掛けるとか…うん、無いな。
    ぶっちゃけ神父さんと新聞記者コンビの方が主人公に向いてるんじゃないかな?

    結局事件は思い込みの激しい人がからまわった感じで被害者が可哀想なだけだったし、ナンダカナーという感じで読み終わりました。

  • あっさりしてたけど、ストーリーが面白かった。
    ヴァチカン行ってみたくなったなあ。

  • 留学中の主人公は、教授不在のため
    急遽一人で秘密記録保管所に入る事に。

    一体何を調べればいいのかさえ、分からない状態で
    せっせと内容確認中の主人公。
    そことは別に、妙な猟奇事件が発生したりしていて
    何がどうつながるのか…と思っていたら。

    なんかこう、精神的な話? とか思っていたら
    そうでもなく、現実で…。
    なんかすごい展開になってきたりしていましたが。
    てっきりミステリーかと思っていたら、そんな方向。
    そうだと思って読んでいたら、ちょっとがっかりでした。
    わりと、主人公も流され感じでしたし。
    何故なのか、はクライマックスで先輩が
    話してくれていましたが。

  • 地の文で登場人物を描写している部分が固くてくどくて、読みにくかった。会話はテンポいいのに。うんちく部分は説明が的確で長さも適当で、おもしろかった。
    ミステリとは呼べないけれど、聖人の特殊能力がこれからどういうふうに事件と絡んでいくのか期待

  • 思っていたよりは面白かった。(聖人の家柄とか、ご都合主義的な印象の所も見受けられるが)取りあえず、マリクと聖人の関係性が今以上に見ものになるのを待つ。

  • 02/15/2018 読了。

    図書館から。

    カタカナ名前覚えずらい―笑

    ヴァチカンとかキリスト…拷問が痛い…。

  • 某シリーズが面白かったので、ヴァチカンという言葉に惹かれて読んでみました。

    猟奇的な殺人、魔女狩り、複数の人が同じ夢を同時に見る、など、宗教が深く関わるミステリー作品にはありがちな妖しい雰囲気が満載です。
    最初、タイトルにある「裏蔵書」というのは秘密記録保管所のことを指しているのかと思っていたのですが、最後のシーンで斉木さんとマリクが、それとは別に裏蔵書があるようなないような、と匂わせる会話があったので、これはシリーズとして次の話が出るのかな、と思っていたら、出るみたいですね。
    今回、秘密記録保管所に入れたのは教授の手伝いということでしたけど、次はどうするのでしょう。やっぱり大叔父さんのゴリ押しでしょうか。
    枢機卿という立場にあり、最初は雲上人という感じでしたが、最後は自ら現場に飛び出していくという人間くさいところがよかった。また、活躍してもらいたいものです。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

篠原美季の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
米澤 穂信
森見 登美彦
宮下奈都
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×