もってけ屋敷と僕の読書日記 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 227
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801117

作品紹介・あらすじ

恋も友情も、そして孤独も一冊の本が教えてくれた。風光明媚な尾道に暮らす中学2年の鈴川有季 は、ある日、奇妙な自動販売機を発見。100円玉を投入すると、大量の本と、その後ろから老人が現れた。本に埋もれた屋敷を終活整理する目的で始めたらしい。しかし、「どんな本にだって、救われたり感動する奴はいる」と熱弁する彼の言葉に有季の人生が動き出す──少年と、本をこよなく愛する老人との出会いを通して描く友情と恋と家族の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 謎の本の自販機(怪しい手作り)にうっかり100円いれてしまい、自分が要らない本だけ人に押し付けたい家主と関わるようになった中学生の有季。ただ、へんなおじさんの押し付けてくる本は何故か有季の今の悩みにマッチしていく。
    老人と海
    ひざまずいて足をお舐め
    ハゴロモ
    岳物語
    有季はかわいくて頭が良い設定なのに、何故かちょっと判断力が甘い行動をとってて、ばかなの?と思わせる事が多く、気持ちが入らなかったけど、そこが気にならなければ、中学生にオススメです。

  • めちゃくちゃな老人…と思うけど
    なんだか救われる。
    本のもつパワーはやっぱりすごいです。
    新たに読んでみたい本もいくつか。
    巻き込まれた有季くんは素直な良い子ですね。
    キャラがみんな魅力的です。

    続きが出たら読みたいです。
    シリーズ刊行されるといいな(*´∀`)

  • これなら児童書としてもオススメかも、と思ってたら意外と男女の複雑な逸話がチラホラあったりしてw。でも、中学生が読書を通して人間関係を広げ成長して行く、なかなか爽やかで良いお話です。

  • 以前読んで楽しかった記憶がある。おせっかい親父と中学生の不思議な交流がとても良い。
    久しぶりに読みたくなった。

  • 話の中に出てくる小説も読みたくなりました。

  • 終活のため、屋敷にあふれる本を自作の自動販売機で売る老人と出会い、少しずつ変わっていく少年の日常。「本は読む意志がある奴が読めば、いつか誰かを救う可能性だってある」(p.64)という七曲さんの台詞が印象に残っている。それにしても七曲さんの家の本はちゃんと整理されるんだろうか。かなり時間かかりそう。おもしろかったです。

  • 期待してたよりずっとよかった。有希くん、確かにまだ子どもだけど、素直でいいこ

  • 優しいというか、とてもやわらかい文章。
    とげとげギスギスしていない、まるくて穏やかな世界だ。

    七曲さんみたいな人が近所にいたら面白いだろうな。
    気難しそうだから、ゆっきーと違って私では仲良くなれないだろうか。
    このアプリに集うような本好きには大人気になりそうだけど笑

    尾道は行ったことがないけど、海が身近にあるのは憧れる。
    一度行ってみたいなあ。

    終盤どうなることかと思ったが、作者が湊かなえでなくて良かった。
    主人公は愛される子供でいてほしい。
    続巻もあるようなのでぜひ読みたいと思う。

  • 屋敷が本で埋まった偏屈なお爺と中学生男子。私だったら知り合えたら嬉しいお爺さんだけど…ほんとにいたらちょっと怖いw
    グインサーガ、全巻持っていけ(しかも只で)とか!言われてみたい~!!!本好きさんだから状態もよさそうだし。
    ただし行く度に自分の部屋が今度は本で埋められていくw

  • 予想してたよりオオゴトなエピソード。
    先に読んじゃったシリーズ2作目くらいの落ち着いた感じの方があってるように思うけど、主要人物の紹介としてはインパクトがあってよかったのかも。
    各話に登場する本に興味が湧く本です。

    3作目もあるよね?

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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