ヴァチカン図書館の裏蔵書 聖杯伝説 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 138
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801193

作品紹介・あらすじ

聖杯伝説の暗号に迫るビブリオミステリー! ヴァチカン聖庁の枢機卿を大叔父にもつ玄須聖人は、ローマ大学留学中。ダビデ像に似た美丈夫のマリク神父と友達になり、オペラ公演に出掛けることに。会場では、奇しくもヴァチカン図書館の蔵書の刻印がある本を拾い、なぜか惨殺死体まで発見してしまう。本の持ち主を突き止め、イギリスの屋敷を訪ねるのだが──聖人とマリクが、暗号化された「聖杯」の秘密を読み解き、真相に迫る!

感想・レビュー・書評

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  • 2023.7.14読了

  • ヨーロッパのあたりに行ってみたいなと思わされた。聖人が意図せず物語の中心にいくあたりが読んでて面白かった。マリクと斉木と聖人の掛け合いも好き。宗教の類の言葉が結構出てきて普通はアレルギーが起きそうだけど、そんなことはなくさらっと読めて前作に続き作者の人は凄いなと思った。個人的に絵が文章に合ってて好み。

  • 聖杯伝説とテルマエ
    シリーズ内では最もトリビア的知識と物語とのバランスが良く感じた

  • これの前にヴァチカンの記録保管所がよく出てくる話を読んだので、こちらを読みたくなりました。
    が、今回ヴァチカン図書館が出てきませんでしたね…。場所の存在としては出てきたけれど、中に入って何かを調べるといった事がなかったのが少し残念でした。

    前回、聖人のルーツが明らかにされて、初回なのに随分と大仰な設定を明らかにするものだと思ったのですが、今回はそれを普通に夢お告げのように使ってきましたね。こうなると聖人の能力が何だか軽いもののような感じがしました。
    実際、今回はマリク&斉木さんコンビが中心だったようなものだし。とは言え、聖人が最初から持っていた本とか、都合がよすぎるにも程がある部分もありましたが。

    聖杯伝説に関わる考察や作品は数多くあるけれど、今回のような角度から見たのは初めてでした。杯そのものを指すのではないんですね。

    最初に図書館へと電話が回されてきたときに、某有名小説の存在を思わせる描写にニヤリとしてしまいました。きっと実際にヴァチカンでも、あの小説発表後や映画化後に感化された人々からの問い合わせやら何やらの電話が多かったんでしょうね。

    まだこのシリーズは続くようですが、ようやく裏蔵書をはっきり認める描写がありました。次回はまた図書館内のシーンがあったらいいと思います。あと、バレリ枢機卿の出番がもっとあるといいなぁ。

  • 08/21/2018 読了。

    図書館から。

  • ローマ・バチカンが舞台なので何となく1冊目を読んだので2冊目も。
    境遇が恵まれ過ぎチート主人公とチート脇役がいる謎解き本。
    適度に時間つぶしになる程度かな。

  • 大叔父さんに守られてる聖人と『浅見光彦』がダブって見えるw。浅見光彦ほど推理に関して何もしてないがw。ストーリーの流れは面白いけど、教義も歴史もキリスト教関係は馴染みがないからか、読んでいても難しいなあ。

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著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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