マリー・アントワネットの日記 Rose (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 265
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801308

作品紹介・あらすじ

このプリンセス、他人とは思えない! ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www 1770年 1 月 1 日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜……。サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた──。時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説!

感想・レビュー・書評

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  • 今ドキな、ネットスラングバリバリなギャルのノリで描かれたマリー・アントワネットの日記。吉川トリコさんなら間違いないだろう!とは思いつつ、発想があまりにも斬新なので、ついていけるだろうかと不安だったが…。あら不思議!かえって内容がするすると頭に入っていくのだから!おちゃらけたギャルのノリで語られるからこそ、等身大のアントワネットの心情がリアルに伝わってくる。一見軽いようだけど、とことん史実に忠実なのが素晴らしい。今ドキ&等身大というところで、ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」を思い出した。
    そして、斉木久美子さんによるカバー装画&登場人物イラストがすごくかわいらしい!最高です。これまで色々なアントワネット絡みの小説・マンガを読んできたので、今後の展開がどうなるかなんてわかりきっているのに…それでも、続きが気になって気になって、Ⅱ巻のBleuを買いに本屋に走りました。そこまでハマるとは自分でも意外。
    本書がアントワネットもの初めてというリアル十代の感想も知りたいところ。そして、文体が苦手と思われるかもしれないけど、ベルばら世代にも是非お勧めしたい。ちゃんと注釈あるし、「積木くずし」とか懐かしいネタも時々ぶっ込まれているので飽きません(笑)
    まだまだ知らないアントワネットの一面があるのだなと今更ながら気付かされ、改めて、魅力的なキャラクターだなと思うのだ。

  • 『これはなかなか良かったょwwwマジワロタ』
    という感じの文体で、フランスに嫁ぐ直前からその後をマリー・アントワネットが綴る、かなりトビトビの日記(日付けも内容も)。
    おばさんには判読不可能なギャル語?にも見開き同ページ内に脚注があるので、今どきのJC(女子中学生)と日々顔合わせる身には有難い。

    この本面白おかしいだけでなく、きちんと史実に基づいて書かれているところがミソである。マリーの素朴な一面も垣間見る事が出来、「ベルばら」とはまた違う角度からの視点を楽しめる。
    中学校図書館にどうかと思ったが、ちょっと早いかなぁ…。やはり、表紙だけでは読んでみないと分からない。でも下巻も読んでみたい。
    2019.10.13

  • 「あーやだやだ。これ以上考えると頭が爆発しそうになるからやめよう。どうせもう決まったことなんだし、考えたところでなにがどうなるわけでもなし、無駄無駄無駄ァ!ってやつだよね。あたしたちに求められているのは、花嫁人形のようにかわいらしく着飾ってにこにこ笑っていることなのです。疑問を持ったら不幸になるだけ、疑問を持ったら不幸になるだけです!(大事なことだから二回言っとくね)」

    「そもそも花嫁の引き渡しをどこで行うか(オーストリア領か、フランス領か)で散々揉めたあげく、両国のちょうど狭間にあるライン川の中州にそのためだけの館を建てたっていうんだから正気を疑っちゃうよね!ねぇ、もしかして大人ってバカなの?」「そんな館を作ってる暇があったらとっとと道路の整備しろし!フランス王太子妃殿下のケツが悲鳴をあげてんだよ!」

    「ボンシュー、マリア。フランス領に入ったところなので、本日はフランス風に挨拶してみました。えっ、綴り間違ってる!?こんなかんたんな単語なのに?ちょおマジ凹むわ…」


    JC(女子中学生)と見紛う、マリーアントワネットの日記。いや、マリーアントワネットは、フランスにSEIRYAKU☆結婚で嫁いだとき、まだ14歳!!生まれた時代が違ったら、「えー、今日英語の小テストだっけ!?やっば、忘れてたんだけど!」とか、「うちのママ、スカート短すぎとか、まじうっさいの!」とか、「ちょ、キンプリかっこよすぎぃー\(//∇//)\」とか、友達と笑いあったり愚痴りあったりしてる正真正銘のJCだったかもしれない年齢なんです。

    たった14歳の少女が、もう母にも兄弟姉妹にも会えない、二度と国には帰れない、知り合いもいない、言葉も慣習も違う、顔も見たことのない人のところへ身一つで嫁いでいく。そんなどうにもならない運命に、「あーもー、考えるのやめー!疑問持ったら不幸になるだけ!もっと楽しいことかんがえよー!」ってなるの無理ないわぁ。
    でも、本当のお人形じゃないから、何も考えないではいられない。ヴェルサイユの初夜のしきたりに「キモい!!」とショック受け、つれない王太子の態度に凹み、失言を思い出してのたうちまわり、宮廷での噂話や悪口や派閥争いに辟易とし、もーやってらんない!!と窮屈で無意味なしきたりをボイコットし…。そんなマリーアントワネットの等身大すぎる姿に、共感を覚えつつ応援したい気持ちになる。

    マリーアントワネットの日記を現代の言葉で、という発想がぶっ飛んでるだけでなく、言葉のチョイスのセンスや、文章のキレが半端ない。おちゃらけながらも魅力的で、それでいてちゃんと史実を踏まえていて、なんだかもう見事だなと思う。
    でも史実を踏まえているからこそ避けられない展開があるわけで、王妃となったマリーがこれから迎える出来事を思うと胸が痛む。願わくは、幸せな時間が少しでも長く続きますように…。

  • マリー・アントワネット好きには衝撃的でわかりやすい。
    こういうのっていいかも。
    現代の若者言葉で、日記風に書かれてて、それこそ今の子達に読んでもらって、こっから歴史に触れられる。
    だからアントワネットに限らず、いろんな歴史上の人物であったら面白いかも。

    歴史上1番有名と言っても過言ではない彼女の生涯をとっても可愛らしく、わかりやすく書かれてて本当に面白い。
    表紙も可愛いしね。

  • 読みやすすぎて、むしろ昨今のネットスラングの意味がわからなくて注釈に助けられ、注釈見てからなんの用語のことかと探しに戻り、でも、あっという間の一気読み。

    ベルバラやら世界史やら遠藤周作の小説やらで、彼女の行く末がどうなっていくかは嫌なほど知っているので、店頭で見たときは絶対手にしてなるものかと思ったのだけど、書評にひかれて結局購入、早速読破。

    ただのおばかじゃなく、女の生きづらさを10代にしてさ悟っちゃってる彼女。
    世渡り上手で社交性があるのは見る目が養われていてそれを分析する力があるから。
    三日坊主な日記だけど、気分に任せて同じことばをコピペしていくのもまた彼女らしい(笑)

    みんながあなたに恋してると言われたパリで、これから何が起こるのか。
    その時20年前後たってるはずの彼女は何を思うのか。
    blue編はしゃべり方やネットスラングの多用とかも落ち着いてくるのかね?
    続きを読みたいけど、今日はここまで。

  • 一日で一気に読んだ(読みやすいのです)めちゃくちゃよかった…そうだよこの人は14歳にして異国で結婚し、お世継ぎを求められるプレッシャーに怯えつつ、誇りを最後まで捨てずに大好きな自分とともに生き抜いた一瞬の閃光のような、輝かしい女の子だったんだ。

    名言だらけの日記だったんだけど、中でも「自担」というものの概念について「恋と呼ぶにはキモすぎる、愛と呼ぶにはウザすぎる、でも生きる道しるべになる…それを「担当」と呼ぶのではないでしょうか」には天才か?と思った そして自担:夫ってすごくない?ルイ16世担…

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www 1770年1月1日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜…。サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた―。時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説!

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・フランス・世界史・青春

  • フランス革命で断頭台に送られた人物として名高い、稀代の悪女として語られるマリー・アントワネットが、14歳の少女として、そのへんの調子に乗りまくった女子中学生のようなテンション高い日記を書く、という設定の、なんともすごいこと考えたな!という物語だ。

    実際にはもう十代思春期からは遠い吉川トリコ氏の文体が現代の中高生の言葉とどれほど近いのかは自分もさっぱりわからないが、だょ、というよを小さくしたり、kwskとか(ryとかの略語を頻発させる爆走の語り口調は勢いがすさまじく、アントワネットの語り口調に呑みこまれるようにしてルイ15世崩御までの前半生を読み切った。
    お調子者の道化で考えなしで感情のままに突っ走る、マリー・アントワネットの人物像が、解釈として正しいかどうかはわからないけれど、でもありだよなと思う。
    実際、この本を読むまで思わなかったけれども、彼女が親元を離れてフランスに嫁いだのはわずか14歳の時で、それだけ幼い少女にどれだけの倫理や機知を求めるというのか、と思う。

    歴史の授業やら何やらで学んではいたけどいまいちよくわかっていないヴェルサイユ、について、過分にフィクションではあるけれど、その宮廷模様や人間関係が伝わってくるのが面白い。

  • 久しぶりにベルばら読み直したら
    たまたま書店で目にしたこの本を買ってしまった。
    どっちも交互に読んだりして。
    あのときのオスカルの言葉は、実際はこの人が言ったのね、とか。

    マリーが憎めない人、愛らしい人であることはわかるんだけど
    血筋や政治的背景によってのみ人生を歩むことしかできなかった、あの当時の人たち。。。
    確かに年齢相当の想いや葛藤があり、それは今の私たちが抱えているものと似た類ではあっても
    信じられる大人が極端に少ない状況の中で
    背伸びして闊歩していくしかなかったのかなと。
    時代の被害者だよなぁと。

    それにしても。。。
    誰が助言してもきかないマリーがフェルゼンの言うことにだけは素直に耳を傾けるのだから
    今も昔も好きな人の影響が女子に及ぼすチカラは絶大ですな(まぁ、そのとき既に遅いのですが)
    あ、これはベルばらの2巻の後半を読んだときの感想です(笑)
    マンガと並行して読むと面白いので!

  • 少女病が面白かったので、こちらを読んでみることに。
    最初は失敗したかな? と思いましたがなかなか楽しく読むことが出来ました。
    JKみたいなアントワネットもありかも、と思わせてくれます。
    たった14歳で異国へ嫁ぎ、きっと淋しかったんだろうと想像できます。
    日記形式なのですが、口絵に登場人物のイラストがあり読むうえでとても役立ちました。
    Ⅱも続けて読もうと思います。

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著者プロフィール

吉川トリコ(よしかわ とりこ)
1977年静岡県浜松市生まれの小説家。現在は名古屋市在住。
2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞・読者賞を受賞。受賞作を含む『しゃぼん』でデビュー。2007年、『グッモーエビアン!』を原作に東海テレビで『なごや寿ロックンロール〜「グッモーエビアン!」より〜』としてドラマ化、2012年映画化。2007年、『戦場のガールズライフ』がドラマ化された。
その他代表作として、『ミドリのミ』『少女病』『マリー・アントワネットの日記』がある。

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