だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 (新潮文庫nex)

  • 新潮社
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本棚登録 : 704
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801322

作品紹介・あらすじ

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。でも、もはや手遅れ。あなたはもとの世界には二度と戻れない。恐怖へ誘うのは、親切な顔をした隣人、奇妙な思い出を語り出す友人、おぞましい秘密を隠した恋人、身の毛もよだつ告白を始める旅の道連れ、そして、自分自身……。背筋が凍りつく怪談から、不思議と魅惑に満ちた奇譚まで。作家たちそれぞれの個性が妖しく溶け合った、戦慄のアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 芦沢央さんの話が特に好きだった。「怖い!」というより「ああ、なるほど」と納得できる奇妙さがよかった。織守きょうやさんの話は「先読めちゃうなあ」がひっくり返されるのが気持ちいい。前川知大さんの話は終わり方に「ん?」となったけれど、プロフィールを読んで「劇作家さんか、たしかに舞台的な表現かもしれない」と、なんだか妙に納得できた。

    あまり好みではない話やなんだか腑に落ちないなあと思うものもあったけれど、それらを総合しても面白い一冊だった。

  • 小説新潮2014年8月号:あまりりす(恩田陸)、 破落戸の話(海猫沢めろん)、うしろの正面(さやか)、ヤブ蚊と母の血(前川知大)、誕生日(北村薫)、2017年8月号:妄言(芦沢央)、とわの家の女(織守きょうや)、自分霊(小林泰三)、高速怪談(澤村伊智)の9篇を2018年8月新潮文庫から刊行。じわじわ、ずんずん、??の怖い話が続き、楽しめました。「妄言」のラストが好きです。

  • アンソロジー。背筋をぞくりとさせるような短編たち。

    恩田陸「あまりりす」
    37年に一度祭りが行われるという村。事故で亡くなったとされる森太郎の死因は、本当に事故なのか。村で言ってはいけない言葉「あまりりす」とはなんなのか。

    芦沢央「妄言」
    念願の一軒家に引っ越してきた夫婦。隣人も良さそうな人で一安心だ。しかし次第に妻は夫の言うことよりも、隣人の言うことを信じ、傾倒していく。

    海猫沢めろん「破落戸の話」
    全身に入れ墨の入った男、謝花。彼の周りではたびたび不思議なことが起こるらしい。

    織守きょうや「とわの家の女」
    会社の先輩が芸者を呼んでくれた。「とわの家」という置屋の芸者だ。しかしみな口をそろえて言う。「とわの家の女には惚れるな。死ぬぞ」と。

    さやか「うしろの、正面」
    イラスト

    小林泰三「自分霊」
    家賃が格安で駅からも近く、きれいな物件。不動産屋に聞いても事故物件ではないという。しかしその部屋には不思議な発光体が出現する。それは未来の自分だと言うのだが…。

    澤村伊智「高速怪談」
    会社の先輩たちと乗り合わせ、関西へ向かうことになった。その道中、高速を走っている間は退屈なので、1人1人怪談を披露していくことになり…。

    前川知大「ヤブ蚊と母の血」
    ある日、母が消えた。父は母を探そうともしない。家庭のことから目を背け続ける父をよそに、アユムは家庭菜園を耕し、野菜を取り、料理をし、どうにか日常を維持していこうとする。

    北村薫「誕生日 アニヴェルセール」
    俺は双子として生まれた。光のように溌剌とした兄に比べ、俺はどうにもぱっとしない。しかし、ふとあることに考えが及ぶ――。

  • 「恐怖」をテーマにした9人の作家さんによるアンソロジー。
    怖いというより、ぞわっと圧がかかるような読後感。

  • とわの家の女が1番好きかな

  • どれも個性的で面白いなと思いながら読んでいたら小林泰三がズバ抜けてひどかった。最後の北村薫もよくわからなくて途中で投げ出してしまった。

  • ホラー、怪談、奇妙とそれぞれ違った話が楽しめる。
    ひたすら奇妙で閉じる話があれば、切なさを含んで消えていく話も。
    それぞれ異なった切り口から物語を綴られているので、好みの著者から次の作品を選ぶ楽しみも味わえる。

  • 初めの4作と高速怪談は。怪談ぽかった。
    トイレ行くのがこわくなりそうな。
    ほかの作品はよくわからなかったな。

    アンソロジーは今まで読んだことなくて、面白そうな作家さんを探すのにいいので、主題が好みなら読んでみる。
    他も読んでみたいと思ったのは、前澤伊智さんかなー。
    でも、ホラーは苦手だから読まないだろうな笑

  • 怖い話から不思議な話まで
    バラエティーに富んだホラー(?)アンソロジー9編。
    凄く怖いって訳でもなく
    ちょっと肩透かしかな気もしないでもない「(ーヘー;) 
    恩田陸さんの〝あまりりす〟
    文字で読むより映像で見た方が怖いと思う。
    芦沢央さんの〝妄言〟
    前に読んでるので…一軒家の隣人は選べないよなぁ。
    織守きょうやさんの〝とわの家の女〟
    ( ̄◇ ̄;)エッ…こっち?と、そっちに驚き!!
    小林泰三さんの〝自分霊〟
    〇〇は変えられない?
    澤村伊智さんの〝高速怪談〟
    これが一番怪談っぽい。さすが澤村さん(゚д゚)(。_。)ウン

  • 不思議な話や不気味な話9編。
    現象も怖いけれど登場人物が不気味で怖いのは澤村伊智ならでは。
    「とわの家の女」はちょっと切なかった。ラストにうなってしまった。
    芦沢央の「妄言」も気に入った。初読み作家さんだったので、他の作品も読んでみようと思う。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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