奇譚蒐集録: 弔い少女の鎮魂歌 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 89
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801414

作品紹介・あらすじ

骸を撫でる少女たちは皆十八で呪の痣に殺される大正二年、帝大講師・南辺田廣章と書生・山内真汐は南洋の孤島に上陸した。この島に伝わる“黄泉がえり”伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査するために。亡骸の四肢の骨を抜く過酷な葬礼を担う「御骨子」と呼ばれる少女たちは皆、体に呪いの痣が現れ、十八歳になると忽然と姿を消す。その中でただひとり、痣が無い少女がいた。その名はアザカ。島と少女に秘められた謎を暴く民俗学ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • せつない一気読み民俗学ミステリ。

    時は大正、舞台は南洋の孤島、そして伝承と儀式…もうこれだけで心は半分持っていかれたも同然、共にこの謎めいた島を調査する気分で一気読みの作品だった。
    おぞましさの中にもどこか美しさを感じる描写、せつなさあふれる描写が随所に感じられ、特に美しさとせつなさの共演とも言えるクライマックスの第六章にはがっつり惹きつけられてしまった。

    心に永遠に閉じ込めておきたくなるほどの二人のシーン、これには涙がホロリ。

  • 南洋の孤島に伝わる伝承と、思いもよらない葬送儀礼。
    葬送の儀礼に携わるのは少女たち。それらの背景が明らかになった時起きたのは……
    少女たちの一人アザカと真汐の心の交わりが私を揺さぶる。廣章と真汐が来なければという思いと、彼らが来たからこそという思いが錯綜して辛い。あぁ アザカ アザカ 君を想うと私も泣き虫になるよ

  • 民俗学ものだったか…。ちょっと苦手だったんでさらーっと読んだ。島の言葉に惑わされたけれどストーリーは嫌いじゃなかった。

  • とある島で続く屍人への弔い。
    全てを知っていたのに幼い娘達に出来た痣に関する情報は伏せ呪いと勝手な事をいい、18歳で殺してしまうなど弔い屋としてどうなのか。
    生きたくても生きれなかった者や、痣の恐怖に怯え過していた者の心が癒える日は来る事はないだろうな。

  • 沖縄県のとある島に伝わる弔いの因習。
    そこに調査に赴く、元薩摩藩士であり華族である帝都大学、生物学を研究する講師 南辺田廣章と廣章に仕える書生の山内真汐。そして、その島の因習に縛られるアザカという名の美少女と数人の少女達。
    人鬼とはなにか? 廣章達の真の目的は? 切ない想いが交差する軽めの民俗学ホラーミステリーでした。
    読了後は、昔の日本に、この様な風習があったのではと、心が痛く切なく、空しい気持ちになる1冊でした。
    シリーズになるなら次回も購入しますね。

  • 民俗学でホラーと聞いて読んでみましたが……。文中のルビが振られた島言葉のあまりの多さに挫折しかけましたが、何とか読めました。中盤までの雰囲気はとても好みでしたが、『人鬼』という言葉が登場し冷めてしまいました。
    雰囲気は良かったです。

  • 恩田陸の推薦帯に惹かれて購入。
    面白かったけど、これを恩田陸が書いてくれたのならばと思ってしまった。
    なかなかグロいけど、帝都感満載でかつ、悲しい物語だった。

  • 書店で見掛けて購入。
    新潮文庫nexにしてはラノベ寄りの作風だが、面白かった。帯文が恩田陸。確かに恩田陸と作風に共通する雰囲気はあるように思う。

  • うーん……雰囲気を味わう小説、という感じかな。

    「人鬼」なるものが既知のモノとして出てくる点や、痣の正体について(その理屈なら、生き血に触れる人にはデフォルトで痣が出るということになるけど、現実にそんなことはおこらない)など、いろいろ納得行かない。

    あと、これも雰囲気作りの一環なのだろうけど島言葉を多用し、それら島言葉には2回目以降はルビが振られないことが多いので大変読みにくかった。

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