久遠の檻 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802237

作品紹介・あらすじ

美しいままの少女。不老不死の謎に、挑む。かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう……。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実は? 現役医師が描く医療ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 天久鷹央の事件カルテ第七弾!
    全体でいえば、シリーズ12作目。

    相変わらずの鉄板ストーリですが、今回の設定、トリックにはかなり無理があるのでは?

    鴻ノ池がついに統括診断部で研修開始。3人での捜査?が本格化します。
    今回のテーマは不老不死!

    ミイラ化した男性の遺体の発見からストーリが始まります。
    元アイドルのキヅナが精神科に入院。しかし、その容姿は15年前と同じ姿。驚いた墨田は鷹央に診察を依頼。
    検査しようとしたとき、父親が現れ、キヅナは連れ去られてしまいます。
    彼女は年を取らないのか?

    そして、ミイラ化した遺体からは彼女のDNAが..
    さらに彼女はオンラインサロンの教祖として崇められ、皆が見ている前で自殺。そして、復活。

    いったい彼女の正体は?
    不老不死はあるのか?
    その真相は?

    といった展開です。

    隠されていた真相、その人物はあまりにひどい。
    結果、命について考えさせられます。

    お勧めです。

  • 今回の謎は不老不死。DNAが謎解きに関わっているのかなと思いながら読んだけど、私には難易度が高くて解決できず。
    犯人の思考は、理解の範疇を超えている…怖い。
    今作では、鴻ノ池が統括診断部の一員として活躍。
    メンバーが三人となり、チーム感が出てきたので、ますます楽しくなりそう。

  • ☆4

    シリーズ12作目

    長編だったのですが、続きが気になってページを捲る手が止まらず…一気読みしてしまいました。
    鴻ノ池が研修に来て、益々賑やかになった統括診断部の3人のやり取りが面白かったです。
    今作では鴻ノ池に助けられた部分も多かったり、鷹央先生の成長を感じられたお話でした。

  • 安定の面白さです。
    ついに舞も統括診断部に研修に来て、3人になりました。

    桜井・成瀬コンビとのやりとりも親密になってきて、とてもテンポが早かったです。

    病院内の様子があまりなく、探偵っぽさが前面に出ていましたが、ラストはよかったです。

    所々に他作品の登場人物がいるのでつい気になって、再読したくなります。

  • 今回の謎は不老不死。
    鴻ノ池が研修に来て、さらに賑やかになった。
    コミカルな掛け合いがおもしろかった。
    犯人の動機はヤバかったです

  • 今回はカルト宗教のつくり方という感じですね。クローン以外で同じDNAを持つ人物を作る方法。確かに実現可能なように思えます。シリーズ屈指の綿密なシナリオですね。

  • 天久鷹央シリーズの医療ミステリー。
    毎回驚きの謎が展開しますが、最後の謎解きが素晴らしいですね。
    今回は、年を取らない不老不死の謎に挑む。

    元アイドルの楯石 希津奈、15年前の姿で現れた彼女が精神疾患で入院して来た。
    だが、診察しようとした矢先、父親の源蔵に連れ去られてしまう。

    発見されたミイラ化した遺体。
    自殺からの復活。
    様々な謎に、天久先生はどう立ち向かうのか?

    そして、底知れぬ悪意に、驚きの手段で立ち向かう姿に痛快です。
    最後の祖母と孫娘の再会にウルウルです。

  • タカタカペアに進展はなく舞が正式な仲間に加わった。

    医療知識の無いわいは推理することなく物語として読み進めるだけなので、人間関係の変化は注目しながら読んでる。

  • 専門的な医療用語がでるが、分かりやすく、テンポよく読みやすい。
    バラバラに読んでいるので、はじめに戻るか、気になったものか、読むか悩みどころ。

  • 天久鷹央の事件カルテ7作目

    今回もイッキ読み‼︎
    読み応えがあって凄く面白かったです。

    天久鷹央の天才、小鳥と鴻ノ池の漫才みたいな掛け合い、
    段々感化されつつある刑事の桜井、プラス成瀬。
    最高です!ドラマ化して欲しいな‼︎

    お決まりの『久遠』ってそう言う事だったのね。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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