あなたとなら食べてもいい 食のある7つの風景 (新潮文庫nex)
- 新潮社 (2021年10月28日発売)
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感想 : 156件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784101802268
作品紹介・あらすじ
一緒に食べる時間は贅沢なドラマかもしれない。穏やかな食卓を囲む二人に潜む秘密。盗まれたエクレアが導く驚きの結末。最後の砦のような居酒屋に集う人々の孤独。減量に奮闘する女性が巡り会った恋。美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。幼なじみと再会して作る菓子の味。駄菓子を食べ合う瑞々しい初恋とそれを眺める大人達の切ない祈り……。7人の作家がこしらえた、色とりどりの食べものがたりに舌鼓を打つ絶品アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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私には合わない感じでした
ストレートにhappyで美味しい話よりも、屈折した話しが多かった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「くろい豆」千早茜、「消えもの」遠藤彩見、「居酒屋むじな」田中兆子、「サクラ」神田茜、「アドバンテージ フォー」深沢潮、「ほねのおかし」柚木麻子、「フレッシュガム 夜空に泳ぐチョコレートグラミー番外編」町田そのこ
それぞれ個性的な7編。
タイトルと表紙から甘い雰囲気を想像していましたが、全く違いました(笑)
「くろい豆」は不倫女性の心の機微が丁寧に綴られていて印象的でした。
「サクラ」はアラフォーの売れないタレントが雑誌企画でダイエット。ダークな感情でいっぱいだったのに、結末は爽やか。
「アドバンテージ フォー」は大学時代の友人だった女性同士のマウントの取り合い。こういう意地の悪さ、なんかリアルかも。
番外編の「フレッシュガム」は高校生になったあの子の淡い恋。短くてもう少し読みたかったです。 -
7人の作家による食にまつわるアンソロジー短編。
くろい豆
ダラダラした関係の二人、二人が幸せならいいけど…
消えもの
ドラマの中で使われる食べものや飲みものなど「消えて」しまうものの総称。初めて知った。
俳優さんたちの話だったけど、あまり好きでなかった。
居酒屋むじな
なんだか、一番印象的なお話だった。
多分、発達障害か何かだろーなと思われる人が店主の居酒屋。
決して接客が良いわけでもないが、なぜか常連の皆集まってくる居酒屋。新客がきても追い出したりする店主。
ビールと酒しかおかない居酒屋。
サクラ
売れないタレントがダイエットのダイエット企画に挑戦するが実は読者代表としての役。
それでも、お世話になった整体師とウォーキングをして体質も改善され性格も変わり、そして整体師と恋に…
うまく出来すぎた話だ。
アドバンテージ フォー
40代の主婦が学生時代のテニス仲間と会って心の中で何を思っているかの探り合い。
自慢したり妬んだりとかいろいろあるが。
最後は一人競り勝つ女性。
そう、テニスも思えば一番強かった。
ほねのおかし
幼なじみと再会する話。
お互い幸せな家族だったのに、再会してみれば親が離婚。
なんで、疎遠になったのかとか思い出す。
フレッシュガム
夜空に泳ぐ〜の番外編。
それ自体読んだことないから分からない…
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「町田そのこ」さんの作品をe-honで検索し、見つけたのが本書で、作家7名のアンソロジーとのこと。
以下、町田さんの収録作品のみに関する感想です。
収録されている作品名を見ると『フレッシュガム』とありますが、何よりも目を惹いたのは、(すごくすごく)好きな町田さんの作品である『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』(以降、『夜空に』)の番外編だということ。
これは直ぐに読まねばならぬと、近くの書店に行って購入してきました。
『夜空に』の番外編とあるとおり、さっちゃん・啓太と芙美・沙世の登場に歓喜すると共に、ガムとその匂いに関する『夜空に』の描写場面を再読しました。
勿論、2作品の状況は異なりますが、「りゅう」と「さっちゃん」、「啓太」と「石田」のガムとその匂いに関する文章・場面が『夜空に』とシンクロし、醸し出される余韻にしばし放心状態でした。
それを、僅か8ページで表現する町田さん、本当に恐るべし!
特に、「さっちゃん」が「啓太」にガムのことを「知ってんの?」と訊かれ、
さっちゃんはとても大切なものに触れるようにガムを取り、「すごくすごく、知ってる」と言った。
「生産中止になったって知ったとき、すごく哀しかったんだ。もう永遠に食べられないかと思ってた」
には、完全にやられました。
「りゅう」が早く「さっちゃん」の元に帰ってくることを祈る気持ちにならざるを得ません。
(このままの方が幸せかもしれませんが)
最後に、「啓太」をはじめとする『夜空に』の主要な人物は、これからの作品にも登場してくれる(はず)と勝手に期待していますので、その日が来るまで首を長くして待っております。 -
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7人の女流作家が描く7つの物語のキーワードは”食”『あなたとなら食べてもいい』 | GetNavi web ゲットナビ
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町田さんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」の番外編が読めると聞いて。
7つの食べ物絡みのアンソロジー♬
「あなたとなら食べてもいい」ってタイトルだけど、内容がちょっとズレてる話が多かったような、、笑
田中兆子さんのお話がちょっと不思議な感じもあって、印象的でした。
千早さんのお話も好き。
町田さんのお話は予想以上に短すぎたけど、チョコグラに出てきたあの人やこの人が出てきてテンション上がったな〜♡
でも知らない人にはあんまりよく分からない話かも。。 -
町田そのこさんの『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』の続編を読みたくて購入。面白かった!
千早茜さんの作品も好き。
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7人の小説家が短編で綴る作品
表紙が美味しそうで購入したけど…美味しい話ではなくいろいろな女性の物語
あなたとなら食べてもいい
食べてもいいって感覚がこの本に詰まってる感じかな?
モヤモヤする作品から素敵な恋の話まで -
女流作家さんによる「食べ物と人間関係」のアンソロジー。全体印象として、好き嫌いは分かれるだろうが、千早さん「くろい豆」目当てに読んだ。長いこと不倫を続けている女性が相手と「食べもの」で繋がっている状況と、波風立ちそうな状況で受け流す(見て見ぬふりをする!?)心理状態が何とも言えない。それでも幸せなのだろうか。。。
その他の作品では、アラフォー主人公の心身に溜まった毒抜きをしていく「サクラ」が良かった。 -
千早茜さんと町田そのこさん目当てで手に取った。
食のある7つの風景。
おいしそうなタイトルと装丁に、てっきり甘くて幸せな話ばかりかと思っていたけど全然そうではなかった。
むしろ大人で、苦いものばかりだった。
「あなたとなら食べてもいい」という題にしっかり沿っていたのは千早茜さんだけだった印象。
個人的にすきだったからそう感じたのかもしれない。
「お腹がいっぱいなのがさびしいのではなく、食べても食べても埋まらないことがさびしいのかもしれない。」(33ページより)。
わかるなあ… -
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アンソロジーで半分以上は初めての作家さん。
千早茜さんは、食べ物に丁寧なところと、人の簡単には片付けられない複雑な感情みたいなものが描かれていて、やっぱり千早茜さんだよね、というお話だった。
最近知らなかった作家さんの本を読むことが少なかったから、文体などからして私には新鮮でした。こういう本も色んな作家さんを知るきっかけになるので楽しいかも。 -
「あなたとなら食べてもいい」
というからには“こんな物でもあなたとなら”か“食事という大切な瞬間は是非ともあなたと”という場面がでてきて、生唾ごっくんしちゃいそうな美味しそうストーリーのアンソロジー。かと思いきや。
いまにも膿が爆発しそうな、真っ赤に腫れて炎症しているニキビ(しかも鼻のてっぺん)を他人に指摘されたような、
そんなことが私の中にあるのは知ってる分かってる。だから、わざわざ口に出して(文章にして)晒さないでぇっ!と目と耳を塞ぎたくなるような、女の、チクチク、ひりひり、ネトネトしたところが沢山でてきます。
アンソロジーを読むのは未読の作家さん開拓のため。
あらためて別の作品を読んでみたくなるかならないかといえば、ちょっと躊躇する、後味ざらり、なラインナップだったかな。
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小説新潮2014年3月号千早茜: くろい豆、サクラ:神田茜、柚木麻子:ほねのおかし、6月号深沢潮:アドバンテージフォー、2018年5月号田中兆子:居酒屋むじな、2019年3月号遠藤彩見:消えもの、書き下ろし町田そのこ:フレッシュガム、の食欲をテーマにした7つの短編を2021年11月新潮文庫から刊行。新潮の特集【食欲vs.性欲】という14人の競作に味をしめたのか。苦味のある話が多く、読む前のイメージとは違っていた。その中にあって、「サクラ」の前向きなラストが光ります。
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食べ物に関するアンソロジー。
「くろい豆」千早茜
「サクラ」神田茜
が好き。そして茜さん同士だと驚く。
最後の「フレッシュガム」町田そのこ
も良かったから、まだ読んでいない「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を予約した。 -
7人の作家の食にまつわるアンソロジー
『あなたとなら食べてもいい』というタイトルから想像した食メインのお話ではなく、装丁のイメージともかなりギャップのある短編集
どの作品も作家さんの個性がかなり出ているので、面白い反面、ハマらないと読み進めるのが少ししんどいかも…
私の好みは、千早茜さんの「くろい豆」
これが唯一、タイトルとしっくり来る作品で楽しめた。
他は正直なところ、あまり響かなかった…
食をテーマにしているので、もっと他の作品も「食」の描写や食べること、食べる意味に重きを置いて欲しかったので、ちょっぴり残念だった。 -
7人の作家の食にまつわる短編集
「くろい豆」千早茜
形にならない先が見えない恋(豆)
1番好きな作品だった
「消えもの」遠藤彩見
どうしても許せなかったもの(エクレア)
ミステリー要素あり
「居酒屋むじな」田中兆子
居酒屋の孤独(居酒屋)
純文学に近い
「サクラ」神田茜
諦めと努力の先にみえたもの(1人の食事)
読みやすい
「アドバンテージフォー」深沢潮
女同士の闘い(フレンチレストラン)
女って怖いけれど面白い
「ほねのおかし」柚木麻子
幼なじみと苦い思い出(カルボーン)
苦しくも甘酸っぱいイメージ
「フレッシュガム」町田そのこ
淡い恋(ガム)
爽やかで優しい気持ちになる -
食べ物が色々と出てくるけど、それを食べたくなるかというとそうでもない。そんな本です(笑)。
唯一食べたくなったのは何故か「居酒屋むじな」に出てきた「むじなそば」。「同じ穴のむじな」ということで、お揚げ(キツネ)と揚げ玉(タヌキ) が入っているのだと。
どの小説も面白く、町田その子さんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」も読んでみたくなりました。
収められていた中でダントツ面白かったのは深沢潮さんの「アドバンテージ フォー」。女の嫌なところがたっぷり描かれていて、会話とかSNSの投稿の内容に気をつけよう…と思ってしまいました。 -
食べ物にまつわるアンソロジー。
装丁と違い、ダークなお話が多かった。
千早茜さんの「くろい豆」が良かったかな。 -
タイトルと表紙で読んだのですが、少し良い意味で期待を裏切られました。
神田茜さんの「サクラ」は好みの作品でした。 -
7人の作家さんによる、「食」がそばにある短編集。職場の方に借りて読み始めたものの、あまりなじみのない、というかまだ作品を読んだことのない作家さんばかりだった。
この本、ピンク色の可愛い装丁に騙されてはいけない。どれもトーン低めの大人の苦いお話だった気がする。そして、タイトルから想定される「食」もそんなにクローズアップされていなかったような・・・
そうてい(装丁・想定)違い・・・
「居酒屋むじな」は一貫して暗~いお話なのに、なんだか印象に残った。
アンソロジーの作品
