世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫nex(ネックス))

  • 新潮社 (2023年4月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784101802626

作品紹介・あらすじ

衝撃のラストにあなたの見る世界は『透きとおる』。大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ブクログの感想を読んで気になっていた作品。最後まで読み切るとタイトルの意味がわかり、物語のラストで感じる衝撃が心地よく、初めて味わう感覚を得ながら読了した。今までに味わったことのない読後感を得た。

    中心人物は藤阪燈真。母、恵美はフリーランスの校正者。父は作家で作家名は宮内彰吾、本名は松方朋泰、有名なベストセラー作家である。だが、燈真は父を知らない。不倫の末に産まれた子供だったから。彰吾は母の妊娠を知って、堕胎を提案した。だが、母は、彰吾に迷惑をかけず一人で育てていくと、その提案を拒否した。そこから、母はフリーランスで仕事をしながら、燈真を一人で育てた。その覚悟は、燈真に伝わっているだろうな。

    燈真は10歳の時、重い病気にかかり、脳外科手術を受けていた。その手術は、光線力学的療法でレーザー光線を使うものだった。後遺症で目がしばらく見えなくなっていた。その後二週間で見えるようになったが、後遺症が残り、本を読んでいると目がちかちかするようになった。読書が人生のほとんどだった燈真にとっては、辛い状況となってしまった。しかし、電子書籍は大丈夫だった。紙の本がだめだった。さらに母親の仕事の手伝いとしてゲラのチェックはできた。そんなこともあるのだな。自分の周りにはそのような人がいないため想像しながら読んでいたが、その症状には引っかかるものを感じながら読み進めた。

    燈真18歳の冬、母、恵美が突然亡くなる。交通事故によるものだった。一人になってしまった時に、そばに居て支えてくれたのは、編集者の深町霧子。母の死から2年後、父、彰吾が61歳で亡くなる。胃癌だった。燈真は20歳になっていた、顔が父に似てきていた。会ったことのない父に似ているという心境はどんなものだろう。想像しにくいな。

    彰吾の死から1ヶ月後、彰吾の息子、松方朋晃から電話がかかる。会って話したいことがあると。同じ父を持つ子供同士だけれど、会ったことがない二人が会うことになる、ここからの展開を気にしながら、読み進めるスピードが速くなる。松方からの話は、遺品整理の中で見つけた封筒。封筒には『世界でいちばん透きとおった物語』と書かれていた。だが、中身はない。松方は、その存在があると考え、燈真の自宅を探してほしいと頼む。それは、母が校正者であったことに関係する。松方は、母に出来上がった作品を渡してのではないかと想像していた。しかし、燈真との二人暮らしの中で、彰吾の影はなく、校正を手伝う中でその作品を目にすることもなかった。ここで、松方は燈真の母が、彰吾に送金していた痕跡があることを伝える。その事実に驚く燈真。確かに、彰吾が母に送金するなら、養育費として考えられるが、逆となると不思議である。そこに、見えない何かがあるのだろうなと想像を膨らませながら読み進める。

    彰吾は警察ものやクライムサスペンスを書く作家だった。また、原稿を手書きで書く作家でも会った。彰吾に関係するこの二つの情報も気になる。どんどん先を読み進める。燈真は家をくまなく探したが、結局そのような原稿は見つからなかった。本当に彰吾の原稿はあるのかなと、この先の展開が気になる。

    松方は父である彰吾のことを嫌っていた。別の女と過ごし家に帰って来ず、帰ってくれば母と言い争う、そんな状況であったことを燈真に伝える。父を憎む松方と、父の存在を感じていない燈真、その二人が父である彰吾の原稿を探している。この状況が作品の世界を広げていく。私の生活とかけ離れた想像の世界が広がっていく。10年前に松方の母と彰吾は離婚した。大学生だった松方は、通学のことだけを考え、父親の方を選び、高輪で一緒に暮らす。母は実家がある千葉に移っていた。

    その後、松方から頼まれて、燈真はさらに原稿を探すことになる。彰吾が癌になってからも会っていた3人の女性が明らかになる。そのことを手掛かりにしながら。どんな展開が待っているのだろうと気になりながら、さらに読み進める。

    一人目は藍子、キャバ嬢。訪問した場所は、歌舞伎町のキャバクラ。まずは、彰吾の遺品としてネクタイピンを渡す。ここで、彰吾が原稿を書いていたのではないかと、藍子が話す。しかも、絶対に完成させなければと言っていたとも。さらに、ずっと昔に人を殺しかけたとも。原稿の題名は『世界でいちばん透きとおった物語』だったとも。新たな情報として、人を殺しかけたという内容に胸騒ぎを覚える。殺しかけたとは、殺してはいないということだけれども、それでも胸がざわつく。

    二人目は七尾坂瑞季、作家。待ち合わせ場所は、池袋の喫茶店。対面した二人は、燈真が彰吾に似ていることが話題になる。一人目の藍子も同様だった。会ったことのない父と似ていると言われること、実感が湧かないし、複雑だろうな。瑞季に渡した遺品は万年筆。新たな情報は、1ページ進めるのも辛いと言っていたこと、ワープロを教えてほしいと言っていたこと。そして、人を殺しかけた時の具体的な殺し方のこと、腹にえものを突き入れて、手足も胴体もばらばらにして、臓器ごと引きずり出して、と読みながら想像して怖くなる。どうしてそのような殺し方で殺しかけたのだろう、想像できなくなっていた。

    新たな登場人物、東堂、文芸第一のベテラン編集者で彰吾の担当者。霧子の仲介で、一緒に会うことになった燈真。そこで、新たな情報が明らかになる。東堂は3年前に、彰吾からゲラではなく製本した状態で構成することは可能か、と尋ねられていた。また、人を殺しかけたのを思いとどまらせたのは、かみさんだと言っていたと。この情報も、私の想像を広げるものにはつながらない。もどかしさと明らかになる展開への楽しみが増していく。東堂と別れた後に、燈真と霧子は昼食を一緒にとることに。その時に、燈真は小学校時代に読んだ児童小説の話になる。その本は母が買ってきてくれたミステリ小説『魔法使いタタ』だった。このやりとりは、燈真と母のエピソードとしてスッと読めたが、後の展開の伏線になっていた。この辺りの杉井さんの構成に驚きと面白さを感じることになる。

    三日後、燈真は松方に呼び出され、自宅で会う。そこでは、松方が母に会いに行き、彰吾の殺しを止めたことがあったかどうかを確認してきたことを報告した。結果は、ないということ。この話はここで一旦行き詰まる。ただ、母に彰吾の原稿を探していることを話したら、金を要求され、憤慨したことが伝えられる。金が絡むと、欲望が高まり、諍いに繋がるだろうなとこの後の展開を予想する。ただ、燈真は金には無関心で、ただ遺作となる作品を読んでみたいという願望で行動していた。それは、霧子も同じだった。その想いに共感しながら、どんな作品か知りたいという気持ちが、私の中にどんどん増していく。

    燈真は帰宅すると、鍵がかかってなく家の中の異変に気づく。金目のものは無事だったが、彰吾の執筆メモと携帯電話がなくなっていた。明らかに、彰吾の原稿について意図的に狙っている者の存在を感じる。それが誰なのかは、この段階ではわからない。このような展開が、彰吾の原稿の存在や中身を知りたいという私の思いをさらに強くしていく。この時、燈真は霧子に連絡していた。霧子が燈真の家に駆けつけ、なくなったものの状況を知る。そこで、松方から預かった原稿用紙の特徴について話す。それは、ところどころマス目の横線が太くなっているということ。彰吾は手書きで原稿を書いていた。その用紙に、数箇所太い横線が書いてあり、真ん中で折るとその線がピッタリと重なる、つまり、左右対称の位置ということ。このことに何の意味があるのだろう、この時は全く気にも止めずに読み進めていた。そこで、七尾坂瑞希から燈真に突然、電話が入る。内容は、彰吾が推理小説協会の理事会に久しぶりに顔を出し、執筆について色々話していたという内容。そこで、彰吾は霧子と推理小説協会を訪れる。そこで対応したのは粕壁。彰吾は病気になってから理事を退き、協会と疎遠になっていたが、京極夏彦が理事になってから挨拶したいと去年の夏に理事会の飲みに顔を出したという。しかし、京極は参加していなかった。そこで、話していたことは、執筆に行き詰まっていて、京極に相談したいことがあったというのだ。この話で、彰吾はやはり執筆していたということが確かになっていく。この後の展開で原稿のことが明らかになるだろうと期待度が上がる。さらに、彰吾はPCを使っていて、ソフトに詳しい京極に相談したいことがあったのだと。読み進める中で、徐々に彰吾が執筆していた内容や方法について情報が出てくる。だが、確信的なものは未だ明らかになっていない、この辺りにもどかしさと楽しみが両方感じられる。

    3人目は郁嶋琴美、38歳、女優。待ち合わせ場所は赤坂のホテルのカフェ。燈真は彰吾の遺品の腕時計を、琴美に渡す。琴美が彰吾に最後に会ったのは去年の9月だったと言う。そして、彰吾は病状が悪化していたが、原稿を書き続けていたという。そして、何と琴美はその作品を読んでいた。そのタイトルは、これまでの情報と同じ『世界でいちばん透きとおった物語』。このことで、いよいよ原稿の存在が確かなものと感じられ、この先の展開の楽しみが増していく。ただ、琴美が「いよいよ完成したね」と伝えた時の彰吾が琴美に返した「この作品は素材である」といった意味の言葉が気になる。その意味は、この後の展開で明らかになっていくのだが。そして、その作品は、琴美名義で買った狛江の小さな一軒家にあるという。鍵は、彰吾が失くしたというので琴美の鍵を渡したため持っていないという。この後、松方朋晃がそれらしき鍵を見つけたとの連絡が、燈真に入る。ラストに近づいているとはいえ、ことがスムーズに運んでいくことに違和感を感じる。

    燈真と朋晃は一緒に琴美名義の狛江の家に向かう。そこで、思わぬ事態に出くわす。そして、そのことにより原稿を手にすることができない。しかし、原稿の痕跡を確認することができた。確かに存在していたという嬉しさと、その原稿が手に入らない虚無感を、探し続けていた登場人物たちと共有した。残念だなと。

    そして、いよいよ確信に迫る場面が訪れる。霧子が燈真の自宅を訪ねる。そして、燈真の家で彰吾の執筆メモと携帯電話がなくなっていたことと、狛江の家で起こった事態に関連している人物について、霧子が明らかにする。それは、推測ではあったが、説得力のあるものだった。きっと、そうなんだろうなと感じた。一連の出来事を起こすには十分な理由も想像できる。思わず、なるほどなと今までの出来事がつながっていく。だとしても、原稿の内容は明らかにならない、そこが残念だな。そして、彰吾が最後に執筆していた作品、その原稿の目的も明かされていく、霧子の鋭い推測によって。

    作品ラストのこの辺りからは、次から次へと霧子が説明していくシーンが続く。謎が解明されていく、爽快感すら感じる。ただ、燈真にとっては酷な話なのだろうな、とも想像する。特に、京極に訊きたかったことと、燈真の目の状態が関係しているとは想像もしなかった。見事だなと思わず感心すらしてしまった。そして、この話と繋がるのは『魔法使いタタ』の話。これも伏線だったのかと驚いてしまう。そして『魔法使いタタ』と宮内彰吾こと松方朋泰の関連。さらに、彰吾が殺そうとした人物と燈真の病気治療に関わる話と燈真への思いを、霧子は明らかにする。それら全てが繋がり明かされることにより、私が感じていた違和感が解消され、すっきりとしていく。反対に、作品の中の中心人物、燈真は色々な感情が錯綜し、混乱していた。無理もないだろうな。今まで思ってきた父への感情が何だったのかとなるのだから。その後も、新たなワクワクするような展開が待っていた。燈真が、父の書こうとしていたレイアウトをもとに、作品を執筆するという。1年かけて書き上げた、21歳の燈真の作品。タイトルの意味と、この作品と、燈真が描いた作品と、最後のページ、全てが繋がっていく。見事だなと思わず感心してしまう。このような読後感は初めて。新たな作品と出会えた喜びが満ちていく。初めての杉井光さんの作品を心地よく読了した。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      この作品、オイラも読了しました。
      パート2も出ているんですよね!
      「いいね」ありがとうございます。

      この作品、オイラも読了しました。
      パート2も出ているんですよね!
      2025/07/11
  • 先に2巻を読んで、
    あ〜これは1巻も読むべし!と
    遅ればせながらポチりましたとさ。

    で、届きましたよ。1巻。
    紙の本でしか叶わない仕掛け?
    はてさて一体なんなのさ。

    こちとら紙の本で育った女よ。
    綴じの甘さで、ん?と気付くは朝飯前。
    女の勘、なめんなよ!って話よ。

    なんて言ってる間に早くも折返し───

    クッ、頁を捲る手が止まらない。
    一体全体どんな仕掛けを隠してるのさ?
    女の勘、壱の型、透視・開眼!

    で?あったわ、しっかり。
    紙じゃないと成立しないやつ。
    はてさて女の勘の完敗ね。

    ほら、作者のしてやったり顔がね、
    頁の向こうから透けて見えるの。
    ちょっと悔しいの♪

    • 知之介さん
      1の仕掛けは多重構造で作者のチカラを感じましたが2は普通の小説ですね。期待してたんだがなあ。
      でも内容も素敵でしたよ。(2は仕掛け探してパラ...
      1の仕掛けは多重構造で作者のチカラを感じましたが2は普通の小説ですね。期待してたんだがなあ。
      でも内容も素敵でしたよ。(2は仕掛け探してパラパラめくっただけ、まだ読んでませんが)
      2025/11/21
    • コルベットさん
      知之介さん、こんばんは♪先に1を読んでたら、はてさて次はどんなびっくりが仕掛けられてるの…?って期待しちゃいますよね。作者のチカラはひしひし...
      知之介さん、こんばんは♪先に1を読んでたら、はてさて次はどんなびっくりが仕掛けられてるの…?って期待しちゃいますよね。作者のチカラはひしひしと感じました。きっとまた、誰もがビックリな仕掛けを世に放ってくれると期待してます♡(^^)
      2025/11/21
    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品、オイラも読了しました!
      「いいね」ありがとうございます。

      こちらの作品、オイラも読了しました!
      2025/11/24
  • ひゃーーーーー
    分かった瞬間鳥肌立ちましたわ。

    凄いっ!!!

    ネタバレになるから何も書けないけど、何これーーーー。

    凄いーーーーーー。




    物語とかじゃなくて、トリックがわかって★5!


    あーアホな私には感想書けないーーー!
    知ってる人だけで語り合いたい(笑)

    • bmakiさん
      本の蟲さん

      ご連絡遅くなりましたm(_ _)m

      本好きさんって、いるようで意外と少ないですよね。私も一緒に感動してくれる人が近く...
      本の蟲さん

      ご連絡遅くなりましたm(_ _)m

      本好きさんって、いるようで意外と少ないですよね。私も一緒に感動してくれる人が近くにいればいいのですが、なかなか(^◇^;)

      逆転美人もなかなか凄いトリックでした。作者様に脱帽です。最近の作家さんの技術は凄いですね!!(*^▽^*)
      2023/12/26
    • 本の蟲さん
      bmakiさん

      そうなんですよね〜!
      同じ本好きさんでも好みもありますしね。

      まだまだ面白そうな本がたくさんあると思うと、嬉しいです!逆...
      bmakiさん

      そうなんですよね〜!
      同じ本好きさんでも好みもありますしね。

      まだまだ面白そうな本がたくさんあると思うと、嬉しいです!逆転美人、楽しみだなー
      コメント返していただいてとっても嬉しかったです。ありがとうございました
      また、bmakiさんの本棚覗きにきますねー^^
      2023/12/26
    • bmakiさん
      本の蟲さん

      そうですね。好みありますよね(^^)
      私は断然ミステリが好みです。
      クローズドサークル、フーダニット、本格的ミステリと称される...
      本の蟲さん

      そうですね。好みありますよね(^^)
      私は断然ミステリが好みです。
      クローズドサークル、フーダニット、本格的ミステリと称されるヤツが大好物です(^^)

      本の蟲さんの本棚と被る小説も何冊かありそうですね∩^ω^∩

      おすすめ本に出会った時は、また教えて下さい(*^^*)
      2023/12/26
  • 2023.11.16 読了 ☆9.0/10.0


    世界でいちばん”透き通った”物語
    そのタイトルの意味と意図がわかった瞬間、鳥肌が立った。
    そして文字通り、「え、すげぇ…!」と唸ってしまった。


    さまざまな媒体で取り上げられ、宣伝され、話題を呼んでいる本書。

    「映像化不可能!」と言われる作品はしばしば出会うが、「電子書籍化不可能」は初めてだった。その真意が、最後の1ページを読み終えてから分かった。
    また、作中に出てくる「文庫化した時のレイアウト」のための血の滲むような工夫が本書に取り入れられていることに気づき、さらに驚かされ、唸らされた。


    作中の物語に出てくる文庫の構成をそのまま本書にも取り入れる、そんな、まさに”フィクションの中のフィクションをノンフィクションにした物語”とでも表現できそうな本を読んだのは初めて。とにかくすごい。


    そして、手法だけが独り歩きして終わり。というわけでなく、ストーリー自体も面白い。


    父が、実の子よりも不倫の末に産まれた子の方に想いを馳せ、彼に届けられなかった想いが届き、カタチになる、彼がカタチにする。目頭が熱くなりました。


    他のレビュアーさんもおっしゃっていますが、ぜひ、堪能したことのない読書体験を味わってみてください!

  • いっときAmazonでは、それが定価のように1437円で売られていた。240ページの文庫本でその値段はオールカラー文庫でなければ法外だから、話題の本だからと言って焦って買った方は、Amazonにしてやられたのである。目論見通り思ったより早く(6月5日)重版出来されて、こうして「世にも珍しい新作文庫本」を読み通すことができた。

    紙の本にしかできない「仕掛」があると聞いていたので、届いて直ぐ確かめたのは、紙質であり、次に途中で色とか形とか変化がないか?という事であった。そこまで仕掛けると、税抜670円は安すぎる。残念ながらなかった。表紙カバーか?確かにちょっと凝っているけど今のところ「仕掛」はないように見える。帯も凝っているけど、「ネタバレ厳禁」という珍しい煽り文句だけが目立っている。

    レビューでは、流石にみなさんネタバレには気をつけている。だから私も「紙の本にしかできない」という既に巷に広まりすぎているヒントしか出さないようにしよう。ちなみに根本の「仕掛」は、全12章のうち7章段階で気がついた。私でも気がつくぐらいだから、実はその仕掛け自体を見つけるのはそんなに大変ではない。でも、何故そんな「仕掛」をこの本に施しているのか?何故こんな題名になっているのか?しかも、この段階では、まだ事件らしい事件さえ起きていないのである!!‥‥「ホワイダニット」こそが、本書の最大のトリックなのだろう。一応考えたのだが、キチンと外れたことを告白しておこう(←毎度、毎度情け無い。綾辻行人なんか、小学生時点でクリスティーの「読者への挑戦」の半分以上は当てていたらしい)。これがわかった人は、おそらく「本格」の読み手だと思う。

    ストーリーの切なさに感動する方はおられるだろう。それがおそらく正しい読み方なのだろう。私は現在「ミステリーの書き方(幻冬舎文庫)」を読んでいて、作家のみなさん「トリック」の創出には並々ならぬ情熱を傾けている。という事を読んだ。その流れで読めば、これは久しぶりに出た新しい「仕掛(トリック)」と考えて良いのだろう。だとすれば、その点で注目作品である。話のタネとして読むべき本として読ませてもらった。

    因みに、巻末に「A先生に捧げる」という献辞があった。わざわざ頭文字で示されている「非礼」も、意味あることだと書いてあるので、トリックに対するなんらかの「ヒント」なのだろう。作者名はあの人なのだろうけど、何のヒントかさっぱりわからなかった。

    追記 結局、A先生は綾辻行人でも有栖川有栖でもなかった。毎度、毎度情け無い。

    • マメムさん
      初コメです。
      ミステリ作品を読み慣れている人ほど、この意外性に驚きますよね。
      ミステリ?と言えるのか難しい所も否めませんが、斬新な読書体験で...
      初コメです。
      ミステリ作品を読み慣れている人ほど、この意外性に驚きますよね。
      ミステリ?と言えるのか難しい所も否めませんが、斬新な読書体験でした♪
      2023/06/18
    • kuma0504さん
      マメムさん、こんにちは。
      推理作家は、とにかく読者を驚かせたい、という情熱を持っていて日頃からアイデアノートを10数冊持っている方もおられる...
      マメムさん、こんにちは。
      推理作家は、とにかく読者を驚かせたい、という情熱を持っていて日頃からアイデアノートを10数冊持っている方もおられるようです。

      殺人も、(ちょっと怪しいですが)法違反も起きないですが、探偵役の方が解決編を喋るまでに、既にちゃんと伏線は張られており、見事な本格推理小説だったと思います。
      2023/06/18
  • 特に真新しさもなかったけど、普通にすいすい楽しく読み進めていたら途中から仕掛けに気づいて、驚いた。
    途中で1つ気づいて、「この本の仕掛けに気づけた」と満足していたら、それだけじゃなかった。本でこんなに驚いたのは久しぶり。相当な労力がかかっただろうと想像できて驚きを超えて尊敬に値する。

  • こんな時代だからこそ生まれた作品。
    紙媒体が生き残るための知恵と工夫に敬服。

    • きたごやたろうさん
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      この本私も読みました。
      タイトル通り、素敵な本でした。
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      この本私も読みました。
      タイトル通り、素敵な本でした。
      2024/11/13
  • なるほどー
    そうきたかー
    というのが、まず出てきた一言!
    紙の本でないと分からない、という触れ込みだったので、物語を追いながらもついついページの端々に目が行ってしまう‥‥いけない、いけないw
    でも途中でやっぱり違和感はあったんですよね。章が変わるごとに『ん?』と思った私‥‥おっと、これ以上はネタバレ、ネタバレw
    と言っても、全く見抜けなかったー
    そうくるのか!こんなの、誰も分からないよー!
    小説家の情熱に脱帽です。
    こういったトリックはもちろんのこと、物語自体もとても引き込まれました。
    一度も会ったことのない亡き父が遺したかもしれないという遺稿を見つけるために、父と深く関わった人たちに父について聞いてまわる。
    母と自分を捨てた父はどんな人だったのか?
    最低の男だったのか、それとも‥‥
    エンタメを求めて読んだけれど、読み応えもたっぷりありました。面白かった!

  • (⊙д⊙)
    Σ(゚д゚;)
    (Ꙭ )!!
    (○Д○)!
    ∑(๑ºдº๑)!!
    ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ

    ネタバレ厳禁!

    背中のうぶ毛がゾワゾワする。

    あまりにも衝撃のラスト。

    でも、でも、それだけじゃないしー!!

    これ以上、書いてはいけない、話してはいけない( °×° )

    伏線だらけなのに...

    「美」と「驚愕」が共演したおったまげる作品でした。





    絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。

     大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。
     女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。
    それが僕だ。

     宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。
    「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」

     奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。
     やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。

    • かなさん
      ヒボさん、おはようございます(^^)
      この作品もかなり興味があります!!
      ヒボさんの顔文字の連発レビュー、おもしろいっ!!
      それだけ、...
      ヒボさん、おはようございます(^^)
      この作品もかなり興味があります!!
      ヒボさんの顔文字の連発レビュー、おもしろいっ!!
      それだけ、インパクトのある作品なんでしょうね♪
      近いうちに、読んでみます。
      2023/06/16
    • ヒボさん
      かなさん、おはようございます♪

      マジでトリハダたちますよ!

      必ず紙の本で読んでくださいね☆
      かなさん、おはようございます♪

      マジでトリハダたちますよ!

      必ず紙の本で読んでくださいね☆
      2023/06/16
  • 藤坂燈真20歳は不倫の末に生まれた子供で、父は宮内彰吾(本名松方朋泰)というベストセラー作家。母の藤坂恵美は校正者でしたが、不倫の末、認知も養育費もなしで燈真を生み、燈真は10歳の時、重い病気で脳外科手術をしています。そして燈真が18歳の時に車にはねられて恵美は亡くなり、燈真は一人で書店のアルバイトをしながら暮らしていました。

    父の宮内彰吾が胃がんのため61歳で亡くなり、正妻の息子の松方朋晃という兄を名乗る人物から電話がかかってきて「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何かしらないか」と言われ、編集者の霧子さんの助言をもとに遺稿探しを始めますが…。


    作中作にいろいろな文芸作品が登場してビブリオミステリーみたいで面白かったです。
    京極夏彦さんなんか作中人物として登場しています。



    以下、ネタバレになるかもしれないのでこれから読まれる方はお気をつけください。






    私はこの本税抜き価格670円で購入しましたが、この作品は特別価格と称してこの二倍の価格で売ってもいいのではないかと思いました。それだけ手が込んでいます。

    『○○○○』は最後までトリックがわかりませんでしたが、この本は京極夏彦さんが出てきたあたりでトリックに気がつきました。(もしかして、私だけじゃなく皆さん気づく場面なのかもしれませんが)

    それにしても、燈真のほうが、嫌味な義兄より、父親に愛されていたのはすかっとしました。

  • すごい本。。

    内容は突っ込みどころもあるけれど、とにかく最後に分ったときには鳥肌もの。
    これで 次があるのか???

  • 亡き父の遺稿はどんな小説なのか、本への愛情でいっぱいのミステリー #世界でいちばん透きとおった物語

    ■あらすじ
    主人公である燈真はアルバイトで生計を立てる青年。シングルマザーであった母を事故で亡くし、父も病気でこの世を去っている。亡き父は推理小説作家であったが、生前は一度も燈真に会いに来ることもなく、認知もしていない。

    そんな彼の元に、腹違いの兄から連絡がくる。父が生前に最後の小説を書いていたというのだ。
    題名が『世界でいちばん透きとおった物語』であること以外は分からない。燈真は兄の依頼で小説を探すことになるのだが、果たしてどんな小説なのか、その原稿は見つかるのだろうか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    父の遺稿を探すなんて、ワクワクする設定ですね~
    綺麗な題名だし、一体どんな小説が書かれているのか、なぜ隠されているのか、そして見つけることができるのか。気になるっ

    本作はプロットが丁寧にできていて、話の筋が超分かりやすい。
    少しずつ隠された小説の情報が提示されたり、父の人間性や関係者が見えてきたりと、物語を読ませるのが上手。ラストの切れ味や納得性も高く、ミステリーとしても、めっちゃ面白いです。

    登場人物もメリハリが効いていていいですね。
    家庭を全く顧みなかった父親と、父のことなど全く興味がなかった主人公。しかし主人公が小説探しを進めていくうちに、少しずつ想いが変わっていく。彼にとってこれから人生が美しく羽ばたくことを願わずにはいられません。

    あと全然関係ないけど、お父さんモテすぎ。
    本書引用:金を出さなきゃ女を落とせないようじゃ、男として二流。

    カッコいいなぁ~ 私もこんなセリフ言ってみてぇ!モテてぇ!

    さてさて肝心のメイントリックですが、私は真相が出る前、かなり序盤に当てましたよ。あれこれ言いませんので、皆さんも是非楽しんでください。

    ■ぜっさん推しポイント
    本作のテーマは『本』だと思っています。
    物語の中で、書籍や出版に関すること、ミステリーのことなどが小道具として書かれており、読んでいて嬉しくなりました。

    本に関わる仕事ができたら、幸せだろうなぁ。
    私も若くないですが、チャレンジしてみようかしら。

    作家先生や出版社の皆さんの本に対する愛情が伝わってくる素敵な作品でした。

    • マメムさん
      初コメです。
      本当に『本』がテーマですよね。
      私も素敵な作品だと思います♪
      初コメです。
      本当に『本』がテーマですよね。
      私も素敵な作品だと思います♪
      2023/05/14
    • autumn522akiさん
      マメムさん、こんちはです♪
      コメントありがとうございます。
      うんうん、そうそう。とっても素敵な本でしたね~
      マメムさん、こんちはです♪
      コメントありがとうございます。
      うんうん、そうそう。とっても素敵な本でしたね~
      2023/05/14
    • マメムさん
      autumn522akiさん、お返事ありがとうございます。
      ですね、色んな意味を含めて愛がある本でした♪
      autumn522akiさん、お返事ありがとうございます。
      ですね、色んな意味を含めて愛がある本でした♪
      2023/05/14
  • ランキング上位で話題になっていたので
    手に取りました。

    初読みの作家さんです。



    衝撃のラストをうんたらかんたらっていう
    販促のあらすじをチラ見し、読むと決めてからは
    ネタバレしないよう気をつけながら過ごし
    ようやく読めました(^^)

    これからみなさんのレビュー読むのも楽しみ(^^)



    本編の感想の前に。

    この『衝撃のラストが!!』みたいな売り方
    ホントに辞めた方がいいと思う。。
    どの作品も、ホントに。
    何も知らずにこの作品に出会って
    何も知らずに驚かされた時の感覚を味わいたい。。


    『衝撃のラストが』のせいで
    あれ、こうかな?とか、もしかしてとか、
    無駄な推測をしながら読んでしまうのが
    もったいないー。。

    でもその売り文句がなければ
    みんな手に取らなくて
    自分も出会えてなかったのかな…
    んー難しいー


    と、どうでもいい私の独り言に
    付き合わせてしまってすみません。


    ここからネタバレです
    うまくネタバレ回避しながら
    レビューする自信がないので
    ネタバレレビューにしました。
    未読の方は読まない方がよいです!










    本編は読みやすく、
    あっという間に読めました
    何編にも分かれているのが新鮮で
    逆に読みやすかったです



    仕掛けの話が進むにつれて
    え、もしかして!!と見返さずにはいられないです
    この作品を作り上げた作者と
    作品に携わった方達の労力を想像すると
    その熱量に感服します
    読みやすいと思ってた何編にも分かれている作りも
    このためだったんだですね。


    ラストのページは途中から想像してましたが
    おおー!と思わず声が出ました


    その分、内容が物足りないかなと
    感じてしまいました。
    物語とリンクしていることも
    醍醐味のひとつとも思いますが
    想像していた衝撃とは違っていて。。
    仕掛けでも、内容でも衝撃を受けたかったです!
    (めっちゃ欲張り笑)
    (そしてそんなの難しすぎるか)



    でも新しい作品の楽しみ方ができました(^^)

    • マメムさん
      初コメです。
      文庫本という媒体の新しい楽しみ方を見せてくれた作品ですよね。内容は私も物足りなさを少し感じました(^_^;)
      初コメです。
      文庫本という媒体の新しい楽しみ方を見せてくれた作品ですよね。内容は私も物足りなさを少し感じました(^_^;)
      2023/10/01
    • どんぐりさん
      マメムさん

      コメントありがとうございます(^^)

      本当にそうですね
      紙ならではですね!
      本の新しい楽しみ方を知りました(^^)

      それだ...
      マメムさん

      コメントありがとうございます(^^)

      本当にそうですね
      紙ならではですね!
      本の新しい楽しみ方を知りました(^^)

      それだけにもっと内容がよければと
      思わずにはいられないんですが
      この方法で、面白く書くのは
      難しすぎるんでしょうね(>_<)

      欲張っちゃダメですね笑
      2023/10/02
    • マメムさん
      どんぐりさん、お返事ありがとうございます。
      また新しい作風との出会いに期待ですね♪
      どんぐりさん、お返事ありがとうございます。
      また新しい作風との出会いに期待ですね♪
      2023/10/02
  • この『本』は本当に素晴らしすぎる!!
    誰にも簡単に真似できない物語
    それでいて、とても美しい!!

    題名が気になって購入しました。
    帯にもある通り、ネタバレ厳禁は当然で、
    どんな言葉で評しても足りないくらい
    感動を覚えました。

    文庫本で読んで下さい!!
    電子書籍はダメですよ!!

    13章からなる本作。
    3章辺りで(あれ?)と気付いたもの
    12章から巻末まで一気に読み終えた後は、
    しばらく放心状態に陥りました。

    これは簡単に真似できない!!
    もっと高く評価されるべき物語
    この『本』は本当に素晴らしすぎる!!

    • kikiさん
      マメムさん
      初コメです。
      3章で気づかれたんですか!
      私は全く気づかず、種明かしされてからページを遡りました。ラストも素晴らしかったですね。
      マメムさん
      初コメです。
      3章で気づかれたんですか!
      私は全く気づかず、種明かしされてからページを遡りました。ラストも素晴らしかったですね。
      2024/02/05
    • マメムさん
      kikiさん、コメントありがとうございます。
      3章で気づいたのも結果的に仕掛けの1つだけでしたので、やはりラストまで読まないと良さは分かりま...
      kikiさん、コメントありがとうございます。
      3章で気づいたのも結果的に仕掛けの1つだけでしたので、やはりラストまで読まないと良さは分かりませんよね♪
      2024/02/05
  •  ストーリー以上に、書籍として構造上よくここまで仕上げたものだ、とただただ感心しました。この驚きを、藤崎翔さんの『逆転美人』の印象と重ねてしまうのは、私だけでしょうか? ここまでやる? という思いが本音(呆れでなく驚き)です。

     レビューが困難で詳細は書けませんが、あるミステリー作家(会ったこともない実父)が亡くなり、母(父の不倫相手)も事故死し、天涯孤独となった主人公が、ふとしたきっかけで存在が取り沙汰された、父の遺稿を探す物語です。

     読後改めて勝手に好きなページを見開き、よくよく観て、さらに紙2枚を重ね‥、おっとマズイ! 未読の方に叱られますね。
     半透明の帯が印象的で、読後に納得する「電子書籍では不可能な仕掛け」や「透きとおるの意味」は、確かに驚愕的でした。物語のミステリー性やエンタメ性以上のインパクトです。皆さんが絶賛するのも頷けました。

     頭が本書の仕掛けの方向にのみ働き、物語そのもの、また主人公に今一つ肩入れできない自分がいて、うーんと考えてしまいました。ごめんなさい。評価が分かれてしまうかもしれませんが、一読の価値があることには違いません。

    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      でもひどい話ですよねー
      でもひどい話ですよねー
      2023/05/24
    • まことさん
      NO Book & Coffee NO LIFEさん、Kuma0504さん、こんばんは♪

      No Book & Coffee NO LIFE...
      NO Book & Coffee NO LIFEさん、Kuma0504さん、こんばんは♪

      No Book & Coffee NO LIFEさん、初めまして、いつも、いいね!ありがとうございます。

      横から失礼します。
      私も、この本、今日、レビューしました。
      私はレビューに、逆に、二倍の値段で、売ってもいい程、手が込んでいる作品だと書きましたが、やっぱり、安いにこしたことはないですよね。
      私は、Amazonで、税抜き680円で、買えましたよ。そんな高値がついているなんて、知らなかったです。
      あと、NO Bookさんのレビューを拝見すると、はっきり最初に、『逆転美人』と書かれていますね。私はネタバレかなと思って隠したつもりでしたが、以下ネタバレはいらなかったかな~と思ってしまいました。あとで、消しておくかもしれません。

      それから、最後になりますが、NO Book & Coffee NO LIFEさん、フォローさせていただきます。
      2023/05/24
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      まことさん、こんばんは♪
      コメント&フォローありがとうございます。
       私は元々本は〝紙派〟ですが、改めて紙の本ならではの仕掛けに感嘆し、こん...
      まことさん、こんばんは♪
      コメント&フォローありがとうございます。
       私は元々本は〝紙派〟ですが、改めて紙の本ならではの仕掛けに感嘆し、こんなこともできるんだーと、恐れ入った次第です。
       SDGsの観点からも、紙の本は減っていくのかもしれませんが、紙の質感は感じ続けたいものです。
      今後ともよろしくお願いします。
      2023/05/24
  • 紙の本でないとわからない衝撃!
    と、何かで見て気になっていた作品。

    ブクログのみなさんのレビューの日付見ると、今めちゃくちゃ旬な小説ですねー!

    アイデアが素晴らしい!
    きれいーにまとまってて感動しました。
    よくこんなふうに書けるな…と。
    最後に気づくから驚きも大きい。

    この本、家の最寄りの駅前の書店で探したら売り切れてて、即アマポチして、でも在庫切れだったらしくすぐに来ず、ポチしたことを忘れ、会社の最寄りの本屋で見つけて、ついに見つけた、と嬉しくて買ってしまい、それを半分読んだところでアマゾンに注文したやつが届くという…

    えっ、同じ本2冊買っちゃったの?
    もーろくしてる?
    おれ、もーろくしてる?

    …読書好きな人にプレゼントすると喜ばれそうな作品だから、まあ良しとしよう。

    ♪Live Again/Chemical Brothers(2023)

    • たけさん
      マメムさん

      そうですね笑
      入手困難だったことはしっかり伝えないと!
      会社の最寄りの本屋では、すでに平積みにされるほど再入荷されてしまってい...
      マメムさん

      そうですね笑
      入手困難だったことはしっかり伝えないと!
      会社の最寄りの本屋では、すでに平積みにされるほど再入荷されてしまっていますが笑
      2023/07/09
    • bmakiさん
      この本気になっていて、できるだけ皆さんの評価を読まないように、やっと読み終えることができました。

      めっちゃびっくりしました。
      分かった瞬間...
      この本気になっていて、できるだけ皆さんの評価を読まないように、やっと読み終えることができました。

      めっちゃびっくりしました。
      分かった瞬間鳥肌立ちましたよ。
      え!?まさか!?こういうこと!!!???


      そしてたけさん、私も実は何度かやったことがあります。
      Amazonでポチっておいて、ポチったことを忘れて新品を買ってきてしまう。。。

      やっぱり欲しい本は常に気になっているからなのでしょうかね??

      私も皆さんのレビューを読んではポチポチしちゃうので、新品を購入するときは気をつけなければ(^◇^;)
      2023/07/27
    • たけさん
      bmakiさん、こんばんは!

      いやー、びっくりですよね。
      意味を知った後に見えてくる美しさが目と心に沁みてきますよね。
      そして、著者はこの...
      bmakiさん、こんばんは!

      いやー、びっくりですよね。
      意味を知った後に見えてくる美しさが目と心に沁みてきますよね。
      そして、著者はこの企てを実現するためにどんだけ心血を注いだのだろう、と想像すると気が遠くなりますよね!

      bmakiさんもダブりポチやられたことがありますか!!
      ポチは便利すぎるがゆえに、ついつい忘れてしまうことがあるんですよね。

      実は今年2冊目です。
      他に、買っておいた文庫本を読む前に、買ったことを忘れてオーディブルで聞いてしまったこともあります。(「ホテル・ピーベリー」という作品ですが…)
      2023/07/27
  • 最後に確かに透きとおった。本で透きとおらせる事がこんなに難しいのに実現した作者はすごいと感じた。こんな読み応えは初めてだった。ぜひ透きとおるの体験して欲しい

  • 大御所の推理作家宮内 彰吾の遺稿である『世界でいちばん透きとおった物語』を探すよう頼まれた藤坂 燈真。
    燈真は、宮内と母が不倫の末に生まれた子どもであり、ずっと宮内とは音信不通だったため、宮内に対して複雑な感情を抱いている。
    文芸編集者である深町 霧子の助力を得ながら宮内が生前付き合いのあった人々の話を聞き、遺稿を探していく。

    いや~、圧巻のギミックに、すごい!の一言でした。最後の「」仕掛けもお見事!
    話の内容も、掴めそうで掴めない父親像や作品の有無などを関わりのある人々との会話で明らかにしていこうとしていて、面白かったです。
    これを思いついて、やらずにいられなくなる。
    作家さんとはすごい生き物だなぁ。

  • 凄い!
    その一言に尽きる。

    「映像化不可能」とのことで、やたらとTBSで紹介されていた本作。
    何故か、私の行きつけの何か所かの本屋では見つけられず、滅多に行かない本屋でやっと入手。
    あらすじとしては、ありきたり。
    闘病の末に亡くなった作家の最後の作品を、愛人の息子である「僕」が探し求める・・・と言った話。
    ミステリはあまり好きではないと言う主人公だが、がっつり推理もの。
    ネタバレ不可とのことなので、あまり詳しい内容は書けないけど、第10章ぐらいから真相に気付いて、何となくザワザワしながら最後のページへ。
    そして、最後に見えた「透きとおった物語」の真相。
    あまりにも見事で、涙が一筋だけ流れた。
    200ページちょっとと言う短さも、あまり本を読まない人にも抵抗が少ない要因になるだろう。
    ミステリとしても十分楽しめるし、作中に登場する京極夏彦にも京極堂ファンには堪らない。
    書きたいことはたくさんあるけど、ネタバレ厳禁なので、ここまで。

    • マメムさん
      初コメです。
      読んだ人にしか理解出来ない驚きを分かち合いたいですよね。
      初コメです。
      読んだ人にしか理解出来ない驚きを分かち合いたいですよね。
      2023/06/27
    • バス好きな読書虫さん
      マメムさん
      初コメ、ありがとうございます!
      本当にこの作品は読んだ人としか共有出来ないものがあり、身近な人に薦めたくなります!
      マメムさん
      初コメ、ありがとうございます!
      本当にこの作品は読んだ人としか共有出来ないものがあり、身近な人に薦めたくなります!
      2023/06/28
    • マメムさん
      バス好きな読書虫さん、お返事ありがとうございます。
      そうですね、私は職場の人に布教活動してます(笑)
      バス好きな読書虫さん、お返事ありがとうございます。
      そうですね、私は職場の人に布教活動してます(笑)
      2023/07/02
  • 『王様のブランチ』で紹介されてた小説。
    不倫の末に生まれた主人公・燈真が父であるミステリー作家・宮内彰吾の最後の原稿を見つけるために奮闘していく物語。
    最初に王様のブランチの中で作者の杉井さんが『小説自体に秘密がある』ということで興味を持ち読んでみたが、予想以上にすさまじい仕掛けで驚いた。それはページ全体が次のページの文字と重なるようになっており表から裏の文字が読めないようになっているというものだが、これ自身が紙の読書に対して距離を置いていた主人公への贖罪としてだけではなく作家としての読者を楽しませたいという両輪で使われているのがとても面白かったです。そしてこの小説自体が主人公が出すことになる小説の内容そのものというのも面白いなと思いました。
    そして最後の「」もこの本に仕掛けられたトリックを応用しておりとても粋なメッセージであり、まさに「透きとおる」物語になっていると思いました。
    この手のトリックは『逆転美人』で類似のトリックを見ていたのでそこまで驚きはしなかったもののこの小説を作るのにはすさまじい労力を要したであろう作者に敬意を表します。とても面白かったです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    藤阪燈真:内山昂輝
    深町霧子:日笠陽子
    松岡朋晃:小林親弘
    藍子:上坂すみれ
    七尾坂瑞希:桑島法子
    東堂:東地宏樹
    粕壁:銀河万丈
    郁嶋琴美:名塚佳織
    高槻千景:竹内順子

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉井光の作品

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