友喰い 鬼食役人のあやかし退治帖 (新潮文庫nex(ネックス))

  • 新潮社 (2024年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784101802794

作品紹介・あらすじ

理由【ワケ】アリ役人×狂暴な妖。富士の樹海が血に染まる。しくじれば、喰われる――。富士のふもとの山廻役人・坂下と加当の務めは、無断で山の樹木を伐る不届き者の見張り。だが真の任務は、林奉行・小野寺の指令のもと、山に棲むあやかしを退治すること。目玉を抉られ、四肢を奪われ、いつも犠牲になる加当と、なんでも喰らう化け物喰いの坂下は山の怪を次々と解決に導くが、実は壮絶な過去があり……。最強の役人バディが暴れまわる伝奇エンタメ!

感想・レビュー・書評

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  • 富士のふもとの山廻役人・坂下と加当の務めは、無断で山の樹木を伐る不届き者の見張り。だが、真の任務は、林奉行の小野寺の指令のもと、山に棲むあやかしを退治する事。
    ワケアリ最強役人バディの伝奇エンタメ。


    それぞれ壮絶な過去を持つワケアリ役人たちの伝奇エンタメ小説。
    皆キャラも立っているし、それぞれのメイン回なんかもあり、間違いなくエンタメ作品として面白い。面白いんですが、強烈な残虐表現・カニバリズム描写と虫表現でなかなか人にはお勧めし辛いです。特にそういう描写が苦手でもない私も、一瞬うっ……と思ったくらいなので、苦手な人はちょっと無理そうかもしれない。食欲は確実に失せそうです。
    逆に言えば、表現力に優れていて想像力をかきたてる文章力という事で、とても素晴らしいなと思うのですが。

    描写の話ばかりになってしまいましたが、ストーリーや個性的な3人の関係性・距離感なんかも好きだったので、これから彼らがどうするのか、後日談なんかがあれば是非読んでみたいです。

  • 愉快な三人組。続編出ないかな。

  • グロいと安易に言い切れない、ジメジメしているよりからっとした雰囲気の残酷描写。
    でもグロ耐性のない人(+芋虫系苦手な人)には決して勧められない、それでもお勧めしたくなっちゃう作品。
    あ、でもやっぱり人を選ぶ系の話だよなと、読んでいて随分と悩みました。

    面白いんです。
    間違いなく面白い!
    とんでもなく面白い!!(語彙力)
    人が人を喰う咀嚼音までリアルな描写、手足引きちぎられるこれまたリアルな描写があっても引き込んでぐいぐい読ませちゃう筆力は流石、大塚先生。
    最初の話から、加当君は達磨にされちゃいますからね。
    それでいて、他のメンバーよりも「人間」って言われちゃうあたり彼はどうなってるんだよと戸惑っている間に、あら不思議、もうその世界の虜という。
    とにかく掴みはバッチリのこの作品。
    ただ上記の通りの内容なので、読む人は絶対選ぶ。
    でも、好きな人にはたまらない話だと思う。

    残酷描写がありつつも、ぐいぐい読めちゃうのは、キャラが魅力的だから。
    如何物喰いの坂下さん。
    毎回体をめっちゃくちゃにされるのにしれっと復活する、それでいて一番人間やめていないという加当君(嘘だろ)
    そして、本の虫な上司の(そして謎も多い)小野寺さん。
    じめじめした内容の話も出てくるのに、これまた前述通りからっとした雰囲気なのは、このメインキャラたちがジメジメしていないから。
    加当君はさておき、他二人は特に除湿器かと言わんばかりにからからしてますから。
    加当君はね、ジメジメしている場面もあるんですけど、ブチ切れた時のチートっぷりが凄いので、相殺して余りあるという。
    それぞれの過去にもまた興味深いエピソードが用意されてますし。
    表題の『友喰い』は特に印象的だった。
    この物語の分岐点にもなる話なので余計に。

    そこから終盤の展開がたまらなくて。
    まさかの小野寺さんの種明かしと身を犠牲にする展開にからのどんでん返し。
    ヒーローものの映画を見ているような興奮がありました。
    ブチ切れた加当君の大活躍を見よ。
    それでも他人事のようにからっとしている坂下さんを見よ(そして、美味しそうに敵を喰らう)
    そして、ちょっと嬉しそうな小野寺さんを見よ。
    これまでの積み重ねがあってキャラたちに思い入れができているからこそ、この身を犠牲にしようとする展開とそれを救いに来る展開に涙と胸アツの両方を味わえるという。
    最高のエンタメでした。

    いやもう本当に大塚先生の作品にはずれなし。
    最後の展開的に、お三方の立場は変わるだろうけれど、これからはそんな三人の珍道中が見られそうな展開だったので、そんな続編も読んでみたい。
    という訳で、皆さん読んで!
    グロと芋虫に耐性がある方は是非是非。
    一度読んじゃえば、ぐいぐい読めちゃうと思うので。

  • ブッ飛んだ3人の物語
    肩が凝らないし楽しめる
    連載しているのなら読みたい
    鬼憑き十兵衛も面白かったし

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著者プロフィール

静岡県出身。2018年『夜は裏返って地獄に片足』で、第4回角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉を受賞。また同年『勿怪の憑』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。

「2019年 『ネガレアリテの悪魔 黎明の夜想曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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