幽世の薬剤師 (6) (新潮文庫nex)

  • 新潮社 (2024年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784101802817

作品紹介・あらすじ

現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)。想いは、世界を越えて。「白銀の愚者」月詠(つくよみ)の暗躍は、姉である「国生みの賢者」金糸雀(カナリヤ)を救うためだった。月詠の目論見通り感染怪異「幽世(かくりよ)の薬師」となった空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、彼女の求めに応じ、薬を処方する。だが、それは最悪の結果を招き……。想い人を失い、悲嘆に暮れる御巫綺翠(みかなぎきすい)。想定外の事態に、戸惑い苦しむ霧瑚。二人の運命は再び交わるのか。現役薬剤師が描く異世界×医療×ファンタジー、第1部完結。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、現世と幽世を舞台に、主人公たちの想いが交錯する感動的な展開を描いています。第1部の完結を迎え、月詠の目的やその結果が明らかになり、長い間続いてきた謎が解決されることでスッキリとした読後感が得ら...

感想・レビュー・書評

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  • 月詠の目的が判明し、その目論見通り感染怪異「幽世の薬師」となった霧瑚と綺翠の結末が描かれた第1部の完結。1巻からずっと続いてきた謎が解決しスッキリした。幽世で生きていくことを選択した霧瑚の物語が2部からどう展開して行くのか楽しみ

  • 前巻の続きから終息までの物語。
    前巻で離れ離れになった2人が元に戻るまで、という
    一旦キリのいいところ、でちょうど一部終了とのこと。

    こうなることは読めてはいた(みんな読めてはいるだろう)ので、収まるところに収まった感。
    不思議なのは突然引き離されたのに迸る感情感がでてなくて、行動と心がちぐはぐな印象が最後まで残ったところかな。主人公が2人とも淡々としてるとこういう印象なのか。

    2024.3.3
    38

  •  ある日、目の前に突然不思議な少女があらあれ、気がついたら自分の住んでいた世界とは明らかに違う<幽世>という世界に連れていかれた海洞淵霧瑚。
    彼は、<現世>では、漢方診療科に勤める薬剤師であった。
     
     その<幽世>では、<現世>のこと、そして<現世>とのかかわりがあることで、こういった現象も起こることがあり、また、連れてきたその少女にも心当たりがあるということで、この地の神社の巫女を務める綺翠たちの元に身を寄せ、<現世>に戻る方法を探し始める。
     
     巫女の綺翠はまた、怪異を祓う祓い屋としての強い能力も持っていた。そして、霧瑚は漢方薬剤師としての知識を生かし、祓うべき怪異の裏に隠れていた病気などを見つけ出し、綺翠に協力していく。その結果、いつしか<幽世>の薬剤師として名が知れ渡っていったのだ。

     そして、まさにこの現象が、少女が霧瑚をこの<幽世>に連れてきた理由であった。主に、前巻までは、綺翠と霧瑚が怪異の原因を突き止めて、それを祓っていくのを中心に書かれ、この巻ですべての真相が一気に明らかになる。
     
     各巻の怪異の裏に、霧瑚が連れてこられた少女が見え隠れしていて、とても彼女の存在が気になるとともに、時の流れを行ったり来たりして、何度か読まないと、理解しづらい場面もあったけど、わかった時とてもああなるほどとすっきりした。
    そして、綺翠と霧瑚の今後がとても楽しみ。

  • 解ける因果を再び結ぶ6巻目。
    月詠の目的とその結末、そしてその後。空洞淵と綺翠それぞれの視点から物語が進行していくが、それぞれの気持ちや行動がしっかりと描かれていてとても読みやすかった。
    人の想いが現実を覆す、という幽世のルールを最大限利用して望んだものを掴み取る。ここまで読んでよかったなあと思えるストーリーだった。
    これからも続くそうなので、また違った雰囲気の話が読めるのかとても楽しみ。

  • 『幽世と現世』

    行ったり来たりで。
    こういうの好き。

    今回も一気に読みました(*´艸`*)

    久しぶりにキュンってした。

  • 幽世の薬剤師6作目。

    前作にて、月詠の思惑通り、「どんな病も治せる薬師」となってしまった空洞淵が、
    幽世を作り出した際の因縁の先祖の生まれ変わりでもあり、
    幽世の創造主、金糸雀の病を無事治したものの、その体は現世に帰ってしまった。
    (厳密に言うと全く同じ現世ではないということだったが、
    そこは難しいので割愛)
    ただ空洞淵も綺翠も幽世に戻ることを願っており、
    双方向から戻る道を探していた…。

    当然、幽世に戻れて良かった、良かった、という結末なのだが、
    現世に戻った空洞淵に恋バナは必要だったのか?という疑問は残る。
    幽世から戻って人との接し方が変わった空洞淵に恋心を抱いた看護師が、
    単なるあて馬っぽくて可哀相だった。

    そして大団円で終わったと思ったら、これは第一部の終わりだったらしい。
    かなり大きな山場を越えてしまったけど、どう話が続くのか?

  • 「秘密」
    作られた怪異は。
    元より限界がくることが分かっていたからこそ、少しずつ準備をし現在にたどり着けたのだろ。

    「帰還」
    一秒も変わらず。
    同じ時が過ぎていたら慌てただろうが、元に戻っただけだからこそ冷静に対応出来たのだろう。

    「希望」
    探し見つけた先。
    異物と判断されて現世に戻ってきたというのに、その力が衰えることなく残ってたらダメだろ。

    「選択」
    迷いながら歩き。
    現世との最後の繋がりすら決定的にならず、強い想いは心の中で答えを既に見つけてたのだな。

  • 幽世の薬剤師となった霧瑚は
    その能力で金糸雀を助けたんだけど
    反動で現世に戻される。

    しかも幽世の過去の時間に戻されて
    まるでパラレルワールドように。

    これじゃ隣り合った次元にいても
    霧瑚が戻れないじゃんと思った。

    でも綺翠の能力と感染怪異で
    幽世と現世が繋がる手段が見つかって
    今度は霧瑚の意志で幽世に来た✨

    第1部完結ってそういうことか!!

    そして第2部があるってことかなぁ?

  • 途中から今後どうなるのかとハラハラしながら、読む手が止まらなくなりました。
    幽世で生きる道を選んだキリコの今後の展開が楽しみです。第二部も楽しみにしています。

  • 第一部完結?
    感染怪異「幽世の薬師」となった空洞淵霧瑚が、幽世を救い、現世に戻って終わりでも良かったはず。
    それとも、「幽世の薬師」は、「幽世の薬剤師」とは違うのだろうか?
    綺翠と霧瑚の関係と共に、霧瑚の幽世への今後の関わりも、気になる。

  • 今回は幽世の崩壊を防ぐことと、霧瑚が自身の未来をどうするかの選択に関する内容です。患者の治療や謎解きは出てきません。

    内容が現世と幽世に関わることなので並行世界の話題が出てきたりするSF小説っぽさが色濃い巻になっています。しかし作中で詳しく解説されるので難解ではありません。

    帯に第1部完結と書いてあることから今後もこのシリーズが続いていくことが確定しています。霧瑚がどんな運命を辿るのか非常に楽しみです。

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著者プロフィール

【紺野天龍(こんの・てんりゅう)】
第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』で2018年にデビュー。他の著作に新機軸特殊設定ミステリとして話題となった『錬金術師の密室』『錬金術師の消失』、『シンデレラ城の殺人』などがある。新時代本格ミステリの書き手として期待される新鋭。
本書は、2012年にメフィスト賞座談会に掲載された『朝凪水素最後の事件』、第29回鮎川哲也賞最終候補となった同名作品をプロトタイプに全面的に改稿した作品。

「2022年 『神薙虚無最後の事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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