このクリニックはつぶれます! 医療コンサル高柴一香の診断 (新潮文庫nex(ネックス))
- 新潮社 (2025年3月28日発売)
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感想 : 20件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784101803029
作品紹介・あらすじ
がけっぷちクリニックを救うたった一つのやり方。家族の思い出のクリニックを守るため開業医となった岩崎慎【いわざきまこと】は、医者としての腕はいいが、経営はダメダメ。医師会の嫌がらせで患者は入らず、借金を抱え倒産寸前。藁【わら】にもすがる思いで医師免許を持つ異色の医療コンサル・高柴一香【たかしばいちか】に助けを求める。「医療は金儲【かねもう】けです」と言い切る彼女に反発を覚えつつも、二人で奮闘し、次第に慎は医師として成長する。現役医師による医療お仕事エンタメ。
みんなの感想まとめ
医療と経営の両面から描かれる、開業医の奮闘を通じた成長物語です。主人公の岩崎は、家族の思い出が詰まったクリニックを守るため、医師としての腕はあるものの経営に苦しむ姿が描かれています。医療コンサルタント...
感想・レビュー・書評
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後半は少しだれたが、面白くて話しの中に入っていけた。
この本を読んで良かったと思ったのは、
主人公の人間性が自分によく似ていたこと。
人間的に魅力があること。人たらしであること。
主人公である岩崎さんはつまらない。
岩崎センセイに必要なのは自信、誰かが貼ったラベルに頼ったものじゃない。生身の自分に対する、信頼。
なにか恥ずかしかったし、自分自身にもどかしさを味わった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内科クリニックの営業改善をテーマとしたお仕事小説。開業医は医者であると同時に経営者なので、「医療」と「経営」のバランスは難しそう。この本ではある程度誇張してるところはあると思いますが、開業医の内実や抱えているジレンマなんかがよくわかるお話になっています。まぁ、なんかこう、医者選びって難しいね。
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病院に通っていると、診察にしっくり来ないことは誰にでもあるはず。
この本は開業医側から見た作品ですが、なるほどそういうことを考えるのねと、納得の作品。
祖父の病院を受け継いだはいいが、病院は傾きかけている。
立地の悪さ、他の医師の妨害、たくさんの問題を医療コンサルタントと一緒に乗り越えていく。
続きが気になるお仕事小説!
言葉にはならない言葉がいっぱいある世界だなと思いました。 -
面白かった〜
最近でも病院の倒産とか保険点数とか話題になってるけど、人間関係も結構関係してるんだなと。
医者として間違った考え方じゃないのに、お金につながらない。
悲しいよなぁ
もっと変わればいいのにね。
やっと試験が終わり我慢してた本が読めるように!
嬉しすぎる… -
面白かったです。イッキ読みでした。医師としての矜持とクリニック経営者としての間で悩む主人公。そこを軽いタッチで痛快に読めます。ライトノベルに近いか?
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※
医師資格を持つ医療コンサルの高柴一香が、
崖っぷちクリニックを導く爽快ストーリー。
医師という仕事の厳しさと経営者として
医院を継続する難しさ、両輪に揺すぶられ
ながらも諦めず努力する主人公の成長物語。
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開業医は医師であると同時に経営者である。
最初は慎の理想を掲げて改善「金儲け」に踏み出せないところにやきもきしながら読んでいたが高柴の荒療治で成果につながっていくところが痛快だった。
登場人物たちの気になる過去もしっかり描かれており読み終えたときに満足感があった。 -
医療×経営をテーマに、岩崎と医療コンサルタントの高柴が奮闘するお話。
めちゃくちゃ面白かった笑
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面白かった!起承転結がしっかりしてて、軽くて読みやすい!少しずつ慎が変わっていく姿が印象的。恩師の姿を見て、高柴の指導を受け、頑張る姿、とても爽やかでよかった。
p.85 私はキャバクラのことしか分からないけど....。人に好かれるコッ、というものはあ
りますよ」
「本当か。教えてくれ」
真は呂律の回らなくなってきた口で言った。マキナは小さく頷いた。
「人に好かれたいと思ったときに一番大事なのは、顔よりもむしろ、声です」マキナは慎の耳元に口を寄せた。
「ゆっくり、聞き取りやすい声で喋ります。早口は自肩がなさそうでせっかちな印象になるし、ゆっくりした話し方は堂々とした印象を持ってもらえるから。声が小さいのは一番良くないけれど、大き過ぎる声量も怖がらせるからダメです。最低限の、スムーズに聞き取れはするくらいの音量がベスト」
マキナの声が鼓膜を震わせる。囁きは官能的な響きで、慎は背筋がゾクゾクした。
「最初にまず、好きだって伝えてあげてください。人は、自分を好きな相手には心を許します。相手に親しみを持ってもらいたいなら、自分から好意を示すのがマナーです」
p.258 「外科医の本領は手術である。では内科は何か。問診である」 -
もちろんフィクションですがクリニックの経営事情を物語形式でラフに読みながら知ることができて面白かったです。多少気になる部分も出てきますがストーリーとして前向きな感じで終わるので良し。
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開業医の経営がどんなものか考えたこともなかったので面白く読んだ。患者が殺到することが経営的にはめでたしめでたしになるようだが、混んでると評価は下がるのでは…?
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エンタメお仕事小説。開業医も大変だなと思ったり、医師も色々なのだなと思ったり。元上司、長谷川の生き様には感銘を受ける。じんとくるようなテーマの時もあるが、会話メインのテンポのよい展開で、ささっと読める。楽しめた。
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医療エンタメ小説として面白かった。
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面白かった!読みやすかった。
経営という金儲けと医者の矜持とでうだうだしてたけど、なんとかなってよかったね
なんか名前がさ、
岩崎と坂崎とか、慎と真藤とか、似た字面が並ぶのは避けたほうがいいんじゃないかと思いました。 -
面白かった!なによりめっちゃ読みやすくて。
病院を経営するのって難しいと思う。
一人一人をじっくり見るのが大切、でも一人一人に時間をかけていたらとてもじゃないけど回せない。
かといってぞんざいに扱うわけにもいかない。
そして何よりも、お金が必要。
綺麗事とか言うよりも何よりもお金が必要。お金がないと優しさとか誠実さとかはそもそも無意味に当たるんだなあと当たり前ではあるけどシビアな現実を目のあたりにした。
同じ高校だった子、何人か医者になったみたいだけど頑張ってるんだろうなあ。
次作もまた買ってみよう。 -
楽しく最後まで一気読み。前半はリアル。後半はちょっと非現実的。落差が大きすぎたか。
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主人公のドクターの名前が岩崎眞で患者さんと漢字も全く同じの同姓同名でびっくりした。
医療コンサルタントの高柴が、経営を立て直すため色々指示をする
往診を始めるが、怒られてばかりの大学病院での勤務が嫌になり辞めたが、その原因となった教授が末期の癌で、主人公に往診の依頼をしてきた。
最期のとき、才能はあると言い残し、息を引きとる。
そして教授の患者は岩崎宛に紹介状を書いてくれていた。怒られてばかりいたのは見込みがあるからだったことを別の同僚から聞かされる。
そんな中、妹が病気になり、どこへ行っても原因がわからなかったが、兄の眞が見つけ出し、治療の末、回復する。
妹はフォロワー百万超えの素顔を隠したYouTuberで、高柴が投稿をお願いすると、クリニックに行列ができるほど大勢の患者が来ることになった。
著者プロフィール
午鳥志季の作品
