レベッカ (上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102002032

感想・レビュー・書評

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  • 一気読みしてしまったので、レビューは下巻にて。

  • 訳が良いのかスラスラ読める。感想は下巻読了後。

  • 金持ちの付き人を務める女性。貴族に見初められ、美しい邸宅へ。しかしそこには、事故で亡くなった先妻レベッカの影が。

  • 主人公は若くて社会経験に乏しい。自分もそれを理解していてコンプレックスを感じているから人からの評価が気になってしまう。性格は優しく想像力豊か。結婚相手のマキシムは20も年が離れているのに慣れない貴族社会にとまどう主人公のフォローがまったくできていない。前妻のレベッカを崇拝する優秀すぎる女中頭がマンダレーのお屋敷を取り仕切っていて主人公の性格を見きった上で陰険な嫌がらせをする。主人公の性格でこんな状況におかれていたら情緒不安定になって存在しない幽霊まで見てしまいそう。下巻の展開が本格ホラー展開になるか、もしくはレベッカのはっきりしない死の原因を探る展開になるか、続きが気になる。

  • 本の内容紹介文から昔見た映画の原作ではないかと思い、確かめたくなり読んでみた。やはりそうだった。映画ももう一度見たくなって再度鑑賞し、緻密な原作を読むことにより一層興味が深まった。突然貴族社会に飛び込んでしまった若きヒロインが、前妻レベッカの影に怯える様子が細やかに描かれている。上巻では仮装パーティの衣装について、レベッカの崇拝者ダンヴァーズ夫人にしてやられるところまで。下巻は一転してミステリー仕立になるはずなので一層楽しみだ。

  • ヒッチコックの映画は昔に観た。とても怖かった。原作は違ったイメージ。「わたし」はこんなにも幼気で可憐な少女だったのか。美しきマンダレー、折々の花が咲き乱れる英国庭園。そこに忍び寄る不気味な影。下巻へ。

  • ゴシックロマンの代表作レベッカの新訳。古典は訳が読みやすいとやっぱり面白い。村上春樹が言うとおり訳は賞味期限があって原語なら風化しないけど、翻訳は時代時代にあわせて変わっていかないととっつきにくくなります。どうでもいいけど、私はこの本の舞台マンダレーは米国東部だと長らく勘違いしておりました。英国文学なんですねorz

  • 読み終えてとても繊細な感覚の物語だと思いました。
    この物語のヒロインが繊細な感覚の人だからかもしれません。

    ヒロインは、品格とは無縁と言える夫人のお供をしてモンテカルロに滞在していた所、お金持ちの中年紳士と出会い恋に落ちる。
    彼らは急ぎ足で結婚を決めて、紳士の館のあるマンダレイに帰る。
    美しいマンダレイ。
    しかしそこには亡くなった前妻、レベッカの影がどこもかしこも色濃く残っていて、それがヒロインを苦しめる。

    朝起きた時からレベッカのやり方のままに動く事を余儀なくされる彼女。
    しかも召使たちは彼女をバカにして、その女中頭とも言える女性は慇懃無礼な態度をとりながら彼女を憎んでいる。
    こんな居心地の悪い場所にいきなり放り込まれたら萎縮し、自信や自尊心をなくしてしまうだろうと思います。
    彼女が歳をとった女性で図々しさや強さを身につけていたら、又は周囲に気遣いなどしない、もっとマイペースな人だったら話はこうはならなかっただろうけど・・・。
    彼女はそのどちらでもなかったから。
    しかも、誰もそこには彼女の気持ちを理解してくれる人はいない。
    彼女は自分を憎む女中頭の事を「かわいそうな人だ」と思いますが、それでも女中頭の事を恐れます。
    とても鋭い感覚をもち、奥ゆかしい女性なのに、その彼女の長所がここでは長所とはならない・・・。

    こういう事は程度の違いはあるけれど、現代の社会でも多々ある事で、主人公の気持ちがとてもよく理解できました。
    そして、こういったテーマが長編の物語になるという事に感動しました。
    自然描写、心理描写が繊細で、とても丁寧に描かれているな本です。
    この可哀相で気の毒な女性がどうなっていくのか、引き続き下巻を読もうと思います。

  • ・導入(追憶)部分からいつの間にかモンテカルロに舞台が移ってて、「わたし」の考えてることと、そのとき進行していることが同時並行しているようで、自分の脳内で処理がうまく出来なかった。
    ・主人公の「わたし」の妄想癖というか考え込む思想に疲れる。話としては後から思い返している形を取っているからなんだけど、話が進んでるのか考えが先走っているだけなのか分かりづらい。
    ・マキシムがイマイチ「わたし」に惹かれるようになったのか分かりづらい。
    ・ダンヴァーズさん怖い。

  • すごい。構成力も文章も。特に最初と最後の必要最低限で読者の想像力に任せた最高の表現力にシビれた。昔の小説ってすごい。

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