赤と黒(上) (新潮文庫)

制作 : 小林 正 
  • 新潮社
3.58
  • (86)
  • (122)
  • (233)
  • (21)
  • (2)
本棚登録 : 1464
レビュー : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102008034

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 大分時間がかかりましたが、やっと読み終わりました。自尊心が異常に膨れ上がった天才肌の美青年ジュリアンが、色恋とその自尊の狭間で命をすり減らし、最終的には自尊心が恋に優り、それゆえに犯した罪の元斬首される話。こんな書き方は全くあらすじではないですが、巻末にある当代の評論家がかいたその批評が、著者スタンダールの執筆意図をしっかりと言い当てています。
     フランス革命の前後において、全く変わってしまったフランスの時代的情緒を描いた作品だということです。私個人としてはフランス革命を手放しで称賛することはできない立場ですから、大革命を前後したフランスの時代を描写した本作は、とても大きな印象を私に残しました。
     もう一度じっくり読み返してみたいです。人間描写の巧みといいましょうか、それも含めて時代描写の傑作であると思います。

    15.07.23 - 15.10.18

  • 下巻にまとめています。

  • 愛に落ちるということは地獄に堕ちるということ。

  • 高校時代授業でタイトルだけは習った本。
    フランス文学って恋愛至上主義だなぁと。
    当時のフランスの歴史的宗教的背景が解らないと読みづらい。日本史選択の自分には難しく、世界史選択の兄に度々聞いたものの「世界史は世界史でも俺は古代ローマだから」と言われました。
    そうか高校時代に読んでたら世界史の先生に色々聞けたのか!と閃くも、高校生じゃこの男女の機微と人間心理は絶対理解出来なかったな…人生はままならない。

  • 若き秀才 ジュリアン・ソレル。彼は製材小屋の息子ながら野心家で、実力で成り上がったナポレオンを敬愛しています。彼もそれに習い、赤(軍人)や黒(聖職者)として権力者になろうとします。これはそんなジュリアンのお話し。

  • ナポレオンをひそかに敬愛する出世欲と潔癖さと情熱の溢れる若者の話。
    スタンダールは名言集などでよく見かけたので読んでみた。
    やはり最初のほうは取っ付きにくいが、後になって登場人物がへってきてからはスラスラ読めだす。
    あっさりした描写だったけどたった一年で教え子に忘れられたジュリアンがなんかリアルでいやw

  • 感想は下巻で

  • 父にすすめられて。

  • (上下巻通しての感想です)

    読みやすいか読みにくいかと問われれば、個人的には読みにくいほうの部類に入る作品です。
    中盤以降のジュリヤンとマチルドのやり取りは読んでいて正直かったるかったですし、肝心な場面の描写がさらりと書き流されていたり、逆に似たような心理描写の延々記述が繰り返されていたりして、もしかすると現代の小説に読み慣れてしまっているせいかもしれませんが、読み手に対する配慮やサービス精神に欠ける印象を持ちました。
    比較するのもアレですが、同時代のフランス人作家デュマの作品は相当読みやすかったなあと今更ながら感心しました。

    ま、世界的名作らしいので、きっと私が読解できていない美点がわんさかあるのでしょうが、ひとつ間違いなく言えるのは、恋愛小説の体裁を纏った社会批評としてはなかなかよくできているという点です。
    貧しい出自であるジュリヤンが、様々な駆け引きや誘惑、そしてありったけの情熱によって、レーナル氏やラ・モール侯爵から妻や娘を奪い取ってしまうところは、堕落した旧来の支配階層に対する痛烈な皮肉であり、一方であまりにも自由すぎたジュリヤンの最後は、過剰な自由主義の行き着く先を暗示しているように思えたのでした。

  • 上下巻読んでから、もう一度読み返すと面白いかも。

全114件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤と黒(上) (新潮文庫)のその他の作品

赤と黒(上)(新潮文庫) Kindle版 赤と黒(上)(新潮文庫) スタンダール

スタンダールの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
ヘルマン ヘッセ
谷崎 潤一郎
ヘミングウェイ
川端 康成
遠藤 周作
ドストエフスキー
安部 公房
ドストエフスキー
有効な右矢印 無効な右矢印

赤と黒(上) (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする