- Amazon.co.jp ・本 (603ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102009130
感想・レビュー・書評
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第二次世界大戦下のナポリを舞台に少年少女たちとドイツ軍の四日間の戦いを描いた小説。
戦闘シーンが長く感じてしまい戦争の裏にある人々の葛藤や苦悩描いたシーンが薄く感じてしまいそこに物足りなさを感じました。
実際の史実をもとにした話であるそうですが、少年少女が中心となって戦ったというところはフィクションだそうです。
でも少年少女たちを中心でドイツ軍を撃退したというのはやはり無理がある感じがしました。どちらかと言うと大人ももっと登場させてのフィクション性の少ないこの四日間の話を読みたかったなと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第二次世界大戦末期、先に降伏したイタリアに攻め入るドイツ軍と、それを撃退しようとするナポリの孤児たちの話。
映画のような構成と文章で一気に読み終えた。泣いた。 -
戦争を舞台にしているため、余りに救いがない。当然ながら。
「ナポリ以外で死ぬよりはマシ」という絶望的な状況でナチスに抵抗するレジスタンスとも呼べない位即席兵士の少年たち。
でも戦争というものがいかに愚昧で意味のない死を大量生産するかということはよくわかった。
史実に基づいてはいても、フィクション性が高くご都合主義な展開です……。
「そんなわけねえし」と思いながら読み続けてしまった。
あらゆる絶望の淵を乗り越える人間たちが、支えとし救いとするのはただ愛しかない。
というお話。
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1943年9月。ムッソリーニが失脚したイタリアでは、ナチスが暴虐の限りを尽くしていた。連合軍の拠点港となるナポリは完全破壊の対象とされ、これまで陥落することのなかったナポリの街に、ドイツ軍機甲師団の魔の手が迫る。だが、市内に潜む300人の子供たちに屈伏する意思はなく、彼らはナチスと闘う決意をする──。
軍事力、戦力、あらゆる面で決して勝ち目がないとわかっていても、自分たちの生まれ育った街を守るために闘う決意をした少年少女たちの生き様が、見事に描き出されている。
また、子供たちだけでなく、ナチスの兵士やアメリカ兵もまた「人間」なのだという描写もいくつかあり、戦争がいかに無意味なものか、どれほど大切なものを奪っていくかを考えさせてくれる。
「民衆の団結はやがて権力を覆す大きな力となる」──そんな言葉を現実のものとして感じることのできる名作。 -
憧れる国、イタリアで当時そんなことがあったとは・・衝撃でした。しかしアメリカ兵は出さなくてもよかったのでは・・;^^)その人の恋愛模様が描かれていたせいか微妙にしっくり来ませんでした。