- Amazon.co.jp ・本 (633ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102010167
感想・レビュー・書評
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私には難しかったです。まず登場人物の名前! 同一人物でも何の断りもなく複数の名前で呼ばれるので、中盤辺りからは誰が誰やらわからなくなってしまいました。そこを圧して最後まで目は通しましたが、テーマも非常に複雑で、どこがメインで、なにをどう考えれば良いのか、個人的には理解できませんでした。新しい訳がでたらまた読んでみようと思います。
ただ1つ、面白く思ったのは、解説の「マカールの言う神の名を頻繁に唱える無神論者とは、ドストエフスキー自身のことではないのか」という指摘です。通読中は気付かなかったのですが、言われてみれば確かにそうかもしれません。個人的に、ドストエフスキーは神を信じてはいないが、神を信じる人々を尊敬し、自身も信じられるようになることを望んでいるのではないかと常々感じながら彼の作品を読んでいるので、こうして自分の信心の薄さをこっそりと告白しているというのは充分ありうると思います。そういう深い読みができるようになれれば、もっと読書が楽しくなるのでしょうね。精進したいと思います。 -
最後のヴェルシーロフ、カテリーナ、ラムベルトの事件は怒涛の展開となっており、一気に読み進められた。主人公のアルカージイの思い込みの強さ、こうと思い込んだらひたすら突き進むひたむきさはやはり"未成年"ゆえなのかなという印象。アルカージイの魅力的な妹リーザがとにかく可哀想。
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なんだか少し話に入り込めなかったというか、ついていけなかったというか。登場人物はそれほど多くないのだけれど、なんでだろう。
もう一回読んだらまた変わるかなあ。 -
下巻は上巻と比べてスピード感があり読みやすい。
でも、疾走感という表現はしっくりこない。
ドタバタ感というのか、展開の振幅も大きく、
ストーリーから振り落とされそうな気分になる。
それにしてもドストエフスキーの作品には、
相変わらず「まとも」な人が出てこない気がするなぁ。